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周囲で起こる不可解な出来事

”霊道”
ご存じの方もいるだろうが、どうやら世の中には”見えない道”
があるみたいだ。その霊道周辺にある建物では不可解な事が起こりやすいらしい。特に所謂”霊感””感性”が敏感な人は良くある話みたいだ。

ある日の午後、その日は小雨がパラついていた。
買い物を済ませた嫁は家の玄関の前に立つ。
そこでそれは起きた。

”チリン”
一瞬、動きが止まった。
しかし特に気にもせず、カバンにあるはずの鍵をまさぐった。
”チリン”
気のせいではない。確かに聞こえた。
”チリン、チリン”
後ろに気配を感じる。何かが後ろにいる。最初は鈴の音かと思ったが違う。
聞き覚えがある。錫杖だ。錫杖のなる音で間違いない。
次の瞬間、
”あのー、すみません”
直感的にこの世のものではないと感じた嫁は、家の中に飛び込んだ。

鈴じゃない錫杖だったわ。っていう嫁談より

ある日、嫁が不思議なことを言い出した。

そういえば、最近黒い髪の女の人がキッチンに立ってる。
悪い感じはしないけど、この壁から出てきて(指をさす)そしてキッチンを
通って、廊下のクローゼットに入っていく。
後を追ったら、寝室のクローゼットから出てきて、ベランダに出ていくんだよね。
たまに、動物何かも出てきて、牛や犬とかも同じルートを辿っていくんだよね。

人だけじゃない!?嫁談より

その話を聞いていた、息子が言う。
”僕は牛を見たことあるよ”
私は興味本位で、どんな牛だった?と聞く。
”うん、体の半分だけね。後ろの”
それを見て、なぜ牛と分かったかは別にして、
息子には動物が見えるらしい。時に、ゾロゾロと
様々な動物が通っていくらしい。
どうやら家には、この世のものではない者たちが通る”道”があるみたいだ。

その他にも、子供のベットに昔の服装の子供が座っていたり、
ベランダに戦争時代の服を着た、人が立っていたりと、
次々出てくる。

私には見えないが、”道”はどうやら存在するみたいである。
最初は

”大丈夫か?お前たち?”

と言っていた私も、
”そうか、それはたぶんキツネじゃないかな?”
と言うようになった。

しかし時には、やはり悪意むき出しの輩も
いるみたいだ。
その話は、また別の機会に・・・・。



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