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時間が意味することとは『時間は存在しない』

こんにちは、オマンです。
今回はTwitterで見て気になって読んだ本を紹介したいと思います。

インパクトのあるタイトルの本であり、手に取って読みたいと思った一冊です。本の内容は少し難しいのですが、理解することのできる解説をしているので、わかりやすいと思います。

1. 紹介する本

『時間は存在しない』[著]カルロ・ロヴェッリ
―[訳]冨永 星―

2. 感想

この本を簡単に理解するには「時間は概念である」と思った方が良いです。「時間は概念」と言われても意味が分からないと思う人がいると思うが、読み進めていくと意味が分かると思います。

時間のなかに「現在」というものは、宇宙に時間がある限り人によって異なるので機能することができない、私たちが見せられている時間には過去、未来の事象により動き続けているということが自分の中の時間という存在が大きく変わりました。

私が面白いと思った章は「時間と物事は切り離せない」である。この章では、大昔に宗教などによって定義されている時間を現代までどのようにして変化し、役割を果たしてきたのかが明確に理解できます。
現在考えられているような時間に対する解釈でなく、古典的な時間の解釈で今の私たちでは考えつかないような時間についての概念となっています。
時間が標準化されたのは19世紀になってからでそれよりも前では、アリストテレスやニュートンの時間に対する計測方法や考え方を広がって、19世紀以降アインシュタインにより過去の人たちの時間の概念を統合して現代のようになってきています。

第一人者カルロ・ロヴェッリのループ量子重力理論において時間・空間には、事柄の様子を記述するのではなく、事柄が互いの関係で生じるものを記述するとする説明には目を見張るものがある。
私たちが認識している時間というものがエントロピーの増大で流れを体感することになる。

時間が意味するものとは「過去の経験」であると感じた。私たちの脳内では、時間は過去の記憶を把握することによって未来と形成しており、時間もまた過去の経験を基にして形成されているからである。

本書では、過去の科学者、哲学者などの主張を否定はせず尊重しながら、それぞれの主張に肉付けをして読者にわかりやすく説明しています。

内容が難しく上手く感想を伝えられていないと思いますが、時間という謎を紐解くことができる魅力的な物理学書なのでぜひ読んでみてください!

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