サンタたちの複雑なクリスマス事情『よそでは言えない本音のエッセイ集 とあるクリスマス とあるシリーズ』
こんにちは、オマンです。
今回は今の時季にピッタリなサンタたちのエッセイを紹介したいと思います。
この時季に現れるサンタの言動や行動を興味深く観察することができます。
1. 紹介する本
『よそでは言えない本音のエッセイ集 とあるクリスマス とあるシリーズ』[著]ゆびさき文芸
2. 感想
この時季になると突然現れてくるサンタたちはいろいろな事情を持ってやってきます。この本に登場するサンタたちはクリスマスに対して幸せ、悲しみ、鬱、懐かしみ、嘘、癖、付き合い、虚無、教育のそれぞれの事情を持っています。
私が最も心に響いたのは悲しみの事情を持ているサンタでした。
このサンタは遠くの場所まで男性に会いに来て、待ち合わせ場所に待っていました。しかし、男性は数時間たっても現れずに時間を過ごしていました。周りにクリスマスで彩られて幸せに感じている中、悲しみを感じているサンタは余計に目立って見えるものでした。
クリスマスの時間のような貴重であるを自分自身の事情だけを鑑みて貫き通すのではなく、相手にもとっても貴重なものと思い大切にしようと考えさせられるエッセイでした。
子供が大人の階段を上るにつれてサンタを理解するように、私たち大人が再びサンタたちの事情を理解して触れ合うことで自分の一面(複雑な事情)を見つけ直して成長できるような気がします。よそでは言えない本音であるからこそ魅力的に見えるサンタの言葉が心に響くものがありました。
クリスマス直前に様々なサンタを見ることができ、自分のサンタ経験と読み比べるととても面白いのでぜひ読んでみてください!
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