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育休も隠居も、その良さを伝える言語化に悩む おおかみ😢

先日、大学の研究室OBの集まりがあった
いよいよ還暦が目前に迫り、みんな すでに いいおっさんである

とはいえ、早々に隠居したのはおおかみ一人なので、お決まりの質問がでる

「家に一日いて、時間もてあまさない?」

まあ、そう思うよね
家事だけじゃ1日つぶれないし

でも、これがまあ上手く説明できない
育休について、「男性の育休でどんなことに苦労しました?」と聞かれたときと同じだ


思えば、今週の水曜日は何をしていたか

洗濯物を干して、朝ごはんを終えたら、ママぶたと日課の朝散歩
早起きしたので、ロングコースで4km弱。ほぼ1時間

家に戻って仕事に勤しむママぶたにコーヒーを淹れる
「こころ旅」を横目に、豆をコキコキ

ママぶたにコーヒーを恭しく献上したならば、自分もコーヒーをすすりつつno+eを眺める

そして図書館に頼んどいた本が届いたというので、チャリで出かける
図書館まで往復11km

途中、おばあさんとおばさんがやっている小さな小さな直売所に立ち寄る

「この野菜は新しく作りはじめたんで、ここいらだとまだうちしか出しとらんよ~」

の声に負けて、カリフラワーの変種みたいなのと、ネギ、ダイコン、ホウレンソウを背負うことに。リュックからダイコンの葉とネギが見事にはみ出してる

家に戻って野菜の下ごしらえ
ローカルな直売所は安いのは良いのだけれど、ドロドロなのだ

ホウレンソウも新聞紙でくるんで売っているのだけど、とって出し
根の部分だけじゃなくて、葉にまで泥がかかってる

でも、これが柔らかくて美味しいんだぁ

ネギもダイコンもドロドロが新聞紙にくるまれてる
スーパーで買うみたいにさっと出してパッと使える訳じゃない

そして謎の”変種”
かじってみると、ほんのり甘くておいしい
このまんまでも食えそうだけど、今日はパスタでペペロンチーニにしよう

ホウレンソウとダイコンはお味噌汁だな

…というわけで、そのまま昼ご飯の支度に
今日は末っ子のウーも在宅なので3匹でランチ


午後はOKマートまでお買い物へ。往復5kmちょっとチャリる
家の近くにAEONもIYもあるんだけど、やっぱりOKは安くて安心

さらに往復3kmちょっとのパン屋さんへ歩く

自然酵母のパン屋さんで、奥では障害のある若者たちが無心にコネコネしてる。そして時には明るい会話が聞こえてくる

これがまた美味しいんだ

ちょっと前に流行った高級食パンとは方向性が違うケド、素朴に美味しい
スーパーで買うパンと違って、適当にカビる。なんか安心

そして安い。「ちっちゃい人魚」の食パンと比べると半額近い
岸田大明神が紹介してる作業所クッキーとおんなじだ

長くなってきたから以下はざっくりと

隙間時間に食洗器を回して、洗濯物を取り込んで
家を掃除して、風呂を洗って…

そして、夜ご飯はママぶたが交代してくれることが多くて助かる

これだけは書いておかないと、おおかみ家の平和が崩れるので必読


直売所もパン屋もOKも、近くのAEONで賄ってしまえば早い
AEONなら移動時間は往復20分くらい。買ってきた野菜の下ごしらえもらくらくだ

お金はちょびっと浮いてるけど、隠居生活の生産性は悲惨なものだ

もちろん、生産性のために隠居する訳じゃあない
だけど、隠居生活の良さを説明しようとすると、お口のチャックがしまっちゃう

少し時間をもらって、記憶の糸をたどれば、日々起こっていることを説明はできる
けれども、それじゃ肝心なことが何も伝わらない気がする

仮におおかみが育休も取らず、30ウン年会社員一筋だったとしよう
そして上に書いた日々を聞いたとしたら…
隠居した今、感じていることの何%を理解できるだろう…

それを「言語化」するのが難しい
会社の中の人に、外でのことを理解してもらうのって難しい

「育業」って言葉はキライだけど、会社の中の人の用語で、少しでも理解してもらおうって試みは分からなくもない


あたりまえに過ごしている毎日は、それがどんなに豊かで楽しくても、それを経験したことがない人に伝えるために言語化するのが難しい

少なくとも おおかみの知能レベルでは困難

まず、あたりまえ過ぎて記憶に残っていない。今回も必死に思い出して書いてる

そして、何があったか、何をやったか思い出しても、それがあたりまえになってると、その良さ、素晴らしさを言葉にできない…

きっと長嶋さんが「ボールがビュッと来たら、パッと振って」みたいに言うのと同じで、本人にとってあたりまえなことを言語化して、背景の異なる人に伝えるのは難しい


先日聞いたポットキャストで、本人はあたりまえにやっていたから言語化できないおじさんを見つけた。親近感湧きまくりである

井上尚弥選手のおとうさん、事業でも成功されてる

たぶん、すごいことをやってる
聞き手は興味津々だ

けれども、自分的に当たりまえと思うことを淡々とこなしてきたのだろう
聞き手が具体的な話を聞き出そうとしても、出てこない

ちょっと極端に言えば、「家族を愛していたから」しか出てこない💦

話を振るところから、最後のまとめまで。水野さんが言葉を探しまくっているのが可笑しかった

でも、そうなの
本人があたりまえと思って過ごした日々って、後から言語化するのって難しい

…という訳で、これからは ”今、生きている毎日” を書いておくのも、悪くないかもな、と考えてる

そう言えば、昔は書いてたよな…

何かのきっかけで、ここからいい感じに言語化できたら、万々歳だ♬


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