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国際感覚豊かな女性エッセイ5冊

昔からとてつもなく苦手な物がある。語学だ。大学入試の際に一番足を引っ張られたのは英語だったし、大学に入ってからもフランス語の単位がなかなか取れずに大変苦労した。

だから世界のいろんな国に馴染んでバリバリと働き、友人を作り、暮らしている女性にめちゃくちゃに憧れる。視野が圧倒的に広く、固定概念にしばられず、自分の人生をコントロールできる強い女性たち

そんな彼女たちを友人のように感じられるのがエッセイ。繰り返しの毎日に飽き飽きしたら、ぜひ手にとってほしい本を5冊紹介。ラフな服でジャズなんか流しながらコーヒーかワイン片手にゆるく読むのがおすすめ。ちょっとずつ読みましょう。



1ピンヒールははかない(佐久間裕美子)

現在超話題の「Weの市民革命」著者の佐久間裕美子さんのエッセイ。ニューヨークブルックリンで生きる、シングル女性の毎日を描いた知的なエッセイ。無意識に人を型にはめてしまうことの矮小さを自覚させられる。自分の気持ちを大切に裏切らずに生きていくこと、そして自分と同じくらい大切な友人の思いを尊重していくこと。うっかり忘れてしまいがちなことを思い出させてくれる。



2貧乏サヴァラン(森茉莉)

森鴎外の次女森茉莉はエッセイが天才的にうまい。凝ってるとかではなくてナチュラルボーンにうまいと思わせる文章。そんな森茉莉が破壊的に食欲を揺さぶってくるエッセイがこちら。舶来品へのあこがれは現代に生きる私達でもよだれものの。まずはリプトンのティーバッグを用意して読み始めましょう。

ちなみに小川洋子の偏愛短篇箱にはいっている森茉莉「二人の天使」は本当に天才っぷりに度胆を抜かれたので一読の価値あり。



3不実な美女か貞淑な醜女か(米原万里)

著名なロシア語通訳者、作家の米原万里さん。この人にあこがれて何人の人が通訳者を目指したか...!圧倒的な知性とプロ意識、そしてウィットに惚れ込むしかない素敵な方。そんな米原さんの作品の中でも、言語というものの本質的な部分まで洞察する真面目な通訳論がこちら。それに終止するのではなく、面白すぎるエピソードとともに展開していくので、だれでも興味深く読み進められる。



4旅行者の朝食(米原万里)

こちらも米原さんの作品。食にフォーカスしたエッセイ。様々な見たこともない料理の数々。でもその描写能力でどんな色、味、匂いかがありありとわかってしまうという恐ろしい飯テロ本。知的好奇心と食欲と旅行欲をくすぐる何度でも読み返したい1冊

↓影響されてキャプション書いたインスタ投稿



5ニューヨークで考え中1〜3(近藤聡乃)

エッセイと題しておきながら漫画...!笑 作者の実体験を漫画化したエッセイコミックだからゆるしてね。アーティストとしての第一歩を踏み出すべくニューヨークで一人暮らしをはじめた作者の毎日を描く名作。そこに目をつけるんだ!というアーティストとしての視点が新鮮旅行者ではなく生活者としてのニューヨークがありありと浮かんでくる。



以前から書く書く詐欺をしていた本紹介note。とりあえずジャンル区切りで書いてみた。もう少し色んなスタイルを試してたくさん、たくさん紹介していきたいな。本好きな友達もほしい(切実)

2021/02/03  ayumi nakao


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