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久しぶりの村上春樹📖

25年ぶりくらいに村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を読みました。

というのも先日読んだ『あやうく一生懸命生きるところだった』に
この作品の印象的な引用があったからです。

一時期村上春樹がマイブームだったんですね。
ほぼ全て 買って 読みました。
(ただし、最近の本は読んでません)

ですが当たり前のように記憶の片隅にも残っておりません。
本もあることだし、もう一回読んでみるかと。

俺の乗っていた船が太平洋のまん中で沈没するのさ。そこで俺は浮輪につかまって星を見ながら一人っきりで夜の海を漂っている。…するとね、向こうからこれも浮輪につかまった若い女が泳いでくるんだな。

それから俺たち二人は隣り合って海に浮かんだまま世間話をするのさ。…そして二人でビールを飲むんだ

『風の歌を聴け』

これは作中作(友人”鼠”の創作)。
この彼女はその後二日二晩泳ぎ続けてどこかの島に辿り着き、
”俺”はビールを飲みながら救助を待つ。
結果は同じだったという話。

『あやうく一生懸命生きるところだった』では、ジタバタしても結局行き着くところは同じなんだよという意味でこの話が引用されていた…んだったかな?

肝心なところを既に忘れてしまった😢

ともかく村上春樹、相変わらず
なんのこっちゃかさっぱりわからない。
25年経って少しは経験も積んで理解できるかと思いきや、さっぱり。

唐突に何かのメタファーのような話が挿入され、???が積み重なって
ストーリーがなんなのかもわからなくなる。

そしてもうひとつ「天国と地獄」について”僕”の話。
地獄に連れて行かれた人が暑さで気が狂うと

「天国に連れて行かれるのさ。そしてそこで壁のペンキ塗りをやらされるんだ。つまりね、天国の壁はいつも真っ白でなくちゃならないんだ。シミひとつあっちゃ困るのさ。イメージが悪くなるからね。そんなわけで毎日朝から晩までペンキ塗りばかりしてるんで大抵は気管を悪くする」

『風の歌を聴け』

こちらはどこかで聞いたことがあると思っていたら
なんとこの本が出典だったのかと驚いたお話。

同僚のおじいちゃんが、天国は毎日白いペンキ塗りをさせられるから
天国には行きたくないと言うんだよねと言っていたのを思い出しました。

えっ❓まさかこれ⁉️

まぁ確かに天国は真っ白なイメージ。
地獄はアトラクションがいっぱいで飽きは来ないかも…。

どちらにしても天国と地獄の無限ループらしい。

この作品は登場人物も日本人ぽくないし、舞台も日本ぽくない。
文体も英語で書かれたものを日本語訳したようで不思議。
だから世界中で読まれるのかなぁ〜。

ぜんぜんわからないのに、なんかついつい読んでしまう。
恐るべし村上春樹!

ではまた👋


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