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能登バスツアーの思い出と現在

 去年の8月、能登のバスツアーに参加しました。
 金沢駅に集合した後、バスは能登半島へ向かい、千里浜なぎさドライブウェイ、能登金剛・巌門、總持寺祖院、千枚田ポケットパーク(世界農業遺産 白米千枚田)、すず塩田村を巡るというものでした。ペーパードライバーの私にとっては、車がないと行きにくい能登の名所をバスで回ってくれるという、魅力たっぷりの内容となっていました。
 私は1人で参加しましたが、運転手さんもガイドさんもすごく親切で寂しさを感じることはなく、のびのびと満喫できました。
 写真の千枚田の風景が特に記憶に残っています。私は新潟出身なのでよく分かりますが、北陸でここまで快晴になることは、本当に珍しいことなんです(去年の夏はこのような快晴が何日も続き、異常でしたが)。こんなに穏やかで濃い青色の日本海と、青々とした広大な棚田は見たことがありませんでした。田んぼ1つひとつの形や大きさがまちまちなのも、愛着がもてて、いくらでも見てられます。くよくよした気持ちや悩みが、すーっと溶けていくような、本当に綺麗な景色でした。
 
 そんな千枚田が地震でズタズタになってしまったというニュースを見ました。千枚田ポケットパークでも孤立している人がやっと救助されたというニュースも。

 豊富な能登の知識をたくさん教えてくれたバスガイドさん、暑い中参加者を気遣い、何度も冷たいおしぼりを渡してくれた運転手さん、ご無事でしょうか。私が能登に行ったことがあるのはこのバスツアーのときだけですが、他人事とは思えません。心洗われる綺麗な風景の能登と、現在の能登。どちらも能登であるという事実に、私は向き合っていきたいです。

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