フォローしませんか?
シェア
若来(nyorai)中学生の小説家
2024年2月13日 21:04
「とりあえず、ここの長に会うとするか。」太一が部下の曽根中に言った。山賊のように群馬県に侵入した太一たち。しかし県知事に就任するのだから、このまま息を潜めているわけにもいかない。どうにか県民たちとの接触を図りたいところだ。太一たちは現在、榛名山頂付近の小屋にいた。ここが彼らの拠点である。いつ襲われるかも分からない彼らが、派遣先の群馬県で負傷したとなれば、政府の責任も免れない。小屋の手
2024年2月11日 12:41
廃藩置県発令から5日後、太一は諸事情により他の知事より遅く現地入りした。その諸事情とは群馬の立地だ。今現在群馬に行った経験があり、かつ県外に帰ってきた人間はいない。未曾有の土地で、どこにどれだけ原住民の監視があるかはわからない。人目を掻い潜るルートを探るのに時間がかかったのだ。そんな問題を解決したのは群馬三山に数えられる榛名山だった。皆は榛名神社をご存知だろうか。五穀豊穣など様々なご利益のある