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道の駅めぐり #020 ちちぶ

こんにちは。nyooooです。
道の駅めぐり #017 果樹公園あしがくぼ』から始まった今回の秩父エリアめぐりも「道の駅 ちちぶ」でおしまい。素敵な土地で帰宅するのは名残惜しいけれど、YouTuber「埼玉の仙人」さんのように「道の駅 ちちぶ」から出かける格好で楽しく帰宅してみます。

それでは、出発進行 🚗💨

🚘 [立ち寄り]三峯神社

三峯山 駐車場
早朝の秩父連山

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道の駅めぐり #019 大滝温泉』からさらに三峯山の頂きへと進むこと約30分。今回立ち寄りたかった「三峯神社」は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)をお祀りしたのが由緒と言われている、1,900年余りという途方も無く長い時間と歴史の詰まった神聖な場所です。

道中は時折小雨がパラついていたものの、参拝中は傘の出番も無くゆっくりとお参りすることができました。今回上着を持ってくるのを忘れてしまい、少々寒い格好での参拝となりました。霧がかかっているほうが神がいらっしゃるとも言いますし、動けば暖かくなるし、絶好の参拝日和ということで寒さは気にせず歩みを進めることにしました。

三つ柱鳥居

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こちらの「三つ柱鳥居」から参拝開始です。石づくり風合いと金色の金具に風格を感じます。晴天も良いけれど、曇り空は曇り空で、鳥居と一体感が出て調和のとれた色合いで趣深いものだなと思いました。

隋身門

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間も無く見えてくるのが随身門。江戸時代までは仁王像が配置された仁王門として定義されていたようですが、江戸〜明治の頃なのでしょうか、神仏分離により仁王像から随身像に置き換わったり、随身門として今に至るようです。宗教は難しいですね...

双子杉

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杉が生い茂り清々しい空気の道が続き、2本の杉のが1つに合体した立派な双子杉が見えてきます。生命力に満ち溢れ2本でもあり1本でもあるこちらの杉が放つ圧倒的なオーラに、道ゆく人々は思わず足を止め、手を合わせ、お気持ちを賽銭箱へと納めていました。

双子杉というのは私が適当に名付けた名なので、夫婦なのかもしれないし、きちんとした呼び名はあるかもしれません。いずれにしても、何らかの素敵なご縁を願いたくなるような杉でした。

拝殿

三峯神社拝殿

ほどなくすると拝殿が見えてきます。なんと色彩豊かな拝殿なのかと目を奪われてしまいますが、手前にそびえる2本の立派な杉もまた樹齢800年という圧巻の様相。鎌倉時代からこの杉はあることになります。先ほどの双子杉も同じような大きさですから、完全に歴史の教科書の中の時代です。拝殿では丁寧にお参りさせていただきました。

瑞祥 - 辰年に出現した「龍」

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拝殿左手側には「龍」と書かれた立て看板があり、見てみると平成二十四年「辰年」に浮き出てきたとされる『龍(辰)』足元にありました。確かに龍の顔ですし、両目の赤色がなんともまた神秘的。思わず「すごい...」と漏らしてしまいました。ありがたいものにお目にかかることができました。

拝殿と本殿

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拝殿を横から見ると、朱色が際立ちより一層の美しさを感じ取ることができます。右奥に建っているのが三峯神社の本殿です。瑠璃色・朱色・緑色・黄色・瑠璃色・墨色、そして黄金。豪華絢爛な色づかいが見事なバランスで配色されている色彩の技術も実に見事で、いつまでも眺めていたくなってしまいます。

日本武尊銅像

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近くまで行くことはできなかったのですが、由緒とされる日本武尊の銅像がありました。鎌倉時代からさらに倍の過去へと遡る1,900年もの昔に、こんなにも山奥深い場所に人がいたなんて全く想像がつきません。

奥宮遥拝殿(おくのみやようはいでん)(見晴台)

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拝殿・本殿へと参拝を済ませ「三つ柱鳥居」へ戻る方向には見晴台がありました。晴天であれば秩父連山の雄大な姿を見渡せたと思うけれど、この濃霧はきっと八百万の神がいらっしゃっていたのかもしれません。「何も見えないじゃん...」と早々に立ち去る方もいましたが、完全に霧に包まれている山の眺めというのも神秘的な魅力があります。

駐車場へ戻る道から見下ろす秩父連山の眺め

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山の裾野が重なり合う様相が十二単の襟元のようで、なんと美しい光景なんだろうと思わず足を止めてしまいました。霧が濃いからこそ山の裾野の重なりは際立つように思いますし、この天候の日にこ来ることができて本当に良かったです。紅葉の季節となれば、襲色目(かさねのいろめ)の美しさを着物では無く実際に体感できるのかもしれません。

山の神様から素敵な眺めのお土産をいただき、あとは帰宅の途につくばかり。まずは「道の駅 ちちぶ」を目指し下山します。

🚘 [立ち寄り]二瀬ダム

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「三峯神社」へ向かうためには、荒川の水源をコントロールする「二瀬ダム」を通過し三峰山の頂きを目指したので、立ち寄ってみることにしました。

「二瀬ダム」は、完成から60年が経つ治水・灌漑・水力発電を目的とするダムです。「二瀬ダム」の向こうにはダム建設と共に作られた人造湖「秩父湖」が広がります。東京湾まで続く文字通りの「荒れる川」、この川が関東平野にもたらしてきた水害を「二瀬ダム」と「秩父湖」が制御してくれています。治水技術のありがたさを肌で感じる貴重な時間となりました。

🚶‍♀️ [散歩]道の駅 ちちぶ

敷地内の片隅
ちちぶの水 ¥0

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「二瀬ダム」から「道の駅 ちちぶ」までは30kmほどの距離。この水も30kmの旅路を経てここにあるのか...としみじみとしてしまいました。

水を汲むものを持ち合わせていないかったため、手でひとすくいいただきました。ミネラル豊富な風味で...と実感できる味覚はさすがに持ち合わせていないものの、まろやかな舌触りの美味しいお水であることは分かります。秩父エリアでいただいたもの全ての美味しさの秘訣に触れられる貴重な水汲み場でした。

🧺 [買い物]道の駅 ちちぶ

売店
「やさい」のシールが貼られた鹿の角 ¥色々

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「すごい!鹿の角が売っているよ!」と、多くの人が足を止めるので見に行くと本当に鹿の角が売られていました。小さい角が沢山入っているカゴもあったけれど、こちらの全長50cmくらいはありそうな立派な角にはなぜか「やさい」のシール。思わずクスッとしてしまいました。

売店
みそまんじゅう ¥400

みそまんじゅう

なんと、大好物のみそまんじゅうがあるではないですか。これは買おうと即決。ほんのり甘しょっぱい味についつい手がとまらなくなってしまう美味しい和菓子。白あんの味はバランスがとてもよく、あん同様みそが練り込まれているまんじゅうもふかふかしっとりと本当に美味しかったです。

まんじゅうは冷凍保存可能だと帰宅後に知り、2パック買ってくれば良かったと思うくらい絶品のおまんじゅうでした。

売店
生くるみ ¥400

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くるみも大好物なのでなにかくるみの品を...と、悩み抜いた末の結論は野菜コーナーにさりげなくぶら下がっていた殻つきくるみ。殻がむかれているおなじみのタイプも売っていましたが、保存性の良さと一度に食べ過ぎてしまわないためにも、殻つきをいただくことにしました。

後日オンライン飲み会の予定があったので、『道の駅めぐり #019 大滝温泉』で購入した「秩父麦酒」のお供に早速いただきました。ビールのお供には鉄板のウィンナーなども良いけれど、生くるみもなかなか乙な組み合わせでした。たくさんあるのでしばらくは楽しめそうです。

売店
山膳にんにく ¥550

にんにく

裏起毛のトレーナーを着ていたとはいえ、小雨降る春の山頂はしっかりと寒かったです。道中の車内は暖かいとはいえ風邪を引きそうな気がしたので、体が欲するままにんにくをいただくことに決めました。

にんにくは大好物だけど、漬物には手を出したことがなかったのでちょっとした冒険の一品でした。左側の味噌のほうをいただいたところ、みそと共に纏っている鰹節の風味がとても良い仕事をしていて、にんにくのシャキシャキという歯触りもよく、食べ過ぎ注意のご飯のお供に最高のお漬物でした。たまりしょうゆも購入しておけば良かったです...

🍴 [昼食]道の駅 ちちぶ

秩父そばの会 立喰いコーナー
くるみそば ¥600 + かきあげ ¥110

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寒い...暖かいものを食べて帰ろう...そう思いながら運転していたけれど、秩父エリアの各所で見かけてどうしても食べたかった「くるみそば」を今回の締めのご飯とすることにしました。

秩父のそばは、風味・歯応えともしっかりある私好みのタイプ。初体験のくるみだれの入ったつゆも、くるみのこくと蕎麦との相性が抜群でとても美味しかったです。食後にそば湯を楽しみたい場合は普通のつゆが良いかもしれないと思ったけれど、くるみの風味と共にいただくそば湯というのも案外美味しかったのかもしれません。チャレンジしてみれば良かったです。

🍦 [間食]道の駅 ちちぶ

売店(外)
バニラソフトクリーム ¥300

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肌寒い山頂から下山し、ざるそばで冷え冷えになり、残すはソフトクリーム部活動。中途半端に暖かい季節がゆえの寒さの中、久しぶりにソフトクリームの先端が溶け始める心配も無く、さらに冷え冷えになる覚悟と共にいただきます。

道の駅めぐり #018 あらかわ』ほどではないけれど、どちらかといえば濃いめのしっかりミルク味。美味しい...けれど本格的に寒くなり、味わうよりも早く食べ終え暖かい車内へ戻りたい欲が勝るというレアな部活動になりました。お出かけの際の上着忘れには御用心。

📖 [スタンプラリー]道の駅 ちちぶ

秩父食堂 入り口付近
スタンプ ¥0

ちちぶ

「道の駅 ちちぶ」はピンク色の壁面に茶色い屋根、中央にちょこんと出ている緑色のとんがり屋根が可愛らしい特徴的な建物です。そのちょこんと出ている部分と、上部がアーチ状にかたどられている窓や入り口のモチーフを全面に押し出したデザインとなっています。

このスタンプのデザインを見て感じたのは、ちょこんと出ているとんがり屋根は山もしくは木を、アーチ状にかたどられた窓や入り口の上部にある放射状の線は朝日もしくは夕日の日の光を、そしてその日差しに染まるピンク、というのが建物全体のデザインコンセプトなのかなと推察しました。この推察が正解と仮定すると、パズルが完成したような達成感のある発見です。

📖 雑記

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YouTuber「埼玉の仙人」さんの出発シーン、この感じです。いつも楽しく拝見させていただいている動画の中のワンシーンを実際に拝むことができて、始めての秩父エリアめぐりの旅の締めくくりもテンションはあがったまま。本当に充実した滞在となり、少々長い記録となってしまいました。

道の駅入り口付近で埼玉県の観光に関する街頭アンケートをされていらっしゃる方にお声がけいただいたので、対応させていただきました。「秩父を誰かに勧めたいですか?」「今回の満足度は?」という問いには文句無し満点の回答をさせていただきました。

「それでは、高速使ってズバッと帰宅の旅〜🕺行くぜぃ♪」

📖 道の駅めぐりの記録

・自宅からの距離:133 km
・累計走行距離:3,634 km
・めぐった道の駅の数:20 個
・集めた道の駅スタンプ:25 個
・あって良かった装備:あったらよかった、上着
・なくて良かった装備:特になし
・課題:忘れ物

前日は晴天だったので日差しがあり暖かく上着不要だったため、家を出発する時には羽織らず荷物として準備していました。翌日は上着が必要そうだと準備はしていたのに忘れるという大失敗...風邪を引かなかったから良かったものの気をつけなければいけません。

秩父エリアは走って良し、眺めてよし、遊んでよし、食べて良しと、生まれ故郷である北海道に次ぐに素敵な場所でした。まだ足を運んだことのない多くの土地には、こうしてまだ見ぬ素敵なことが沢山あるんだと思います。検索すれば大体の情報は手に入る現代だからこそ、現地で体感しないと味わえない感動や悦びがあることを大切にしたいと思える訪問となりました。

🔗 参考リンク

道の駅 ちちぶ
[youtube]埼玉の仙人
三峯神社
[日本服飾史]色彩と文様
二瀬ダム管理所
本家 松月
岩田屋

📚 関連マガジン

道の駅めぐり
海の駅めぐり
空の駅めぐり

道の駅めぐり #020 ちちぶ - 完




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