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長崎探訪(佐世保・長崎・熊本)

過去記事からの続き
[牡蠣小屋と回転ベッド(太良・唐津・雲仙)]
https://note.com/nyone/n/na5b3d8c2b3ed

■呼子―イカを炙る
 朝、唐津のラブホテルをチェックアウトした後、市街地から北上、呼子へ。入江に面した穏やかな街で、空はよく晴れている。青く凪いだ海に漁船がいくつも停泊している。
 道端でテレビで良く見る、イカを高速で干す機械を発見するも、残念ながら動作しておらず、ただただその異様を誇示するのみだった。

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■イカを高速で干す機械。この意匠は大丈夫なのか?

 手頃な駐車場に車を停め、土産物販売所で魚寿司とイカを1杯購入し、隣接されたイートイン・スペースで朝食にした。
 折角、呼子で新鮮な生のイカを買ったのだから、刺身にせずになんとする……とも考えたが、朝食に冷たいものばかりもどうかと思い、結局炙って食べる事にした。

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■風にたなびくイカ。

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■炙られるイカ。

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■土産物屋にて。若干お手頃過ぎる感のある苺。

■佐世保―昼食
 イカを食べ終え、早々に長崎市街地へと車を出した。
 西海経由で南下。昼時に佐世保に到着。『LOG KIT』にて佐世保バーガーを頂く。ソフトドリンクでドクペが注文出来るのが良店の証。

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 西海市にて一時停車、新興宗教『生長の家』の総本山にお邪魔して、教祖・谷口先生の生涯を学んだ。その後、ほど近い所にある『長崎オランダ村跡地』を見学しようと思ったが、工事中の為断念。工事後、オランダ村は春に再度オープンするという事だった。

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■『生長の家』総本山より西海の街を望む。

■長崎市街地―マリンライス
 夕刻、長崎市街地に到着。
 別に何処に行くでも無かったのだが、ひとまず『福砂屋』に赴き土産用のカステラを購入。その後、Design Travelで紹介されていた出島の『List:』という雑貨店で買い物をした。このビルはアーティストが集まるビルである様で、九州で言えば鹿児島県のレトロフト、宮崎県の文化通り、熊本県の河原町繊維街などと同じ印象を受けた。

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 その後は長崎市を散策。連れがジョン・コリンズを飲みたいという事で、思案橋のリカーマウンテンでジム・ビームを購入。
 時期に日が暮れ、夕食の事を考える時間帯になってきたため、長崎在住の後輩に夕食の場所を見繕って貰い、洋食店『シシリア』でマリンライスを食す。街は今月開催される予定のランタンファスティバルの準備で華やいでいた。

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 長崎市街地にはめぼしいラブホテルはなかった。街を巡れど巡れど、見えてくるラブホテルはいずれも実用性重視のつまらなさそうなところばかりなのである。
 面白いラブホテルがないのなら、先に言って欲しかった。それが初めに分かっていれば、予め宿を予約して、思案橋を飲み歩きラーメンを思う存分すするところだったのに……これはこの旅に於ける大いなる反省点だった。

 街を巡り手頃なホテルにチェックイン。本日のビールは『Inedit』。部屋に栓抜きがなかったため、ベルトのバックルで開ける。料理人が考案したビールなのだという事で、癖がなく食事に併せ易い。ビールの苦みや匂いが苦手な女性にも勧められるのではないかと思う。

 翌日、長崎駅にほど近い喫茶店『旅人茶屋』でホットサンドを食し、長崎の市街地をドライブしてみる。坂を登り見晴らしの良い場所に出ると、如何に長崎という街が坂の上に成り立っているかを実感出来る。

 それにしても、長崎の住宅街という奴は本当に所見殺しというか、とにかく道が狭く目的地へ行くにも一苦労した。道中道が狭くなりすぎて車がそれ以上進められなくなる様な事態もありながら、新大工町にある『千寿庵 長崎屋』で最近話題の和菓子『にゃまがし』を買い求める。

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■雲仙―雲仙観光ホテル
 長崎での全行程を終えたのち、島原・熊本を経由し帰鹿する。
 道中雲仙を通るため、雲仙観光ホテルへ再チャレンジしてみた。ラストオーダーの15分前になんとか到着し、今回はハプニングもなく入る事が出来た。ハヤシライスを食し、立寄湯を利用する。
 雲仙観光ホテルは外観も内装も非の打ち所がなく、こういうホテルなら一日中籠っていても沢山新鮮な発見があるのだろうな、と思わせる。

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■雲仙観光ホテル館内および昼食のハヤシライス。全てが美しい。館内併設の土産物屋で葡萄のジャムを購入。

 雲仙観光ホテルを満喫したのち、島原へ。
 島原外港と熊本港を繋ぐフェリー・オーシャンアローに乗船。ホテルでゆっくりしすぎてしまった為、当初は14時前に出るものに乗る予定だったのに、17時半の便になってしまった。オーシャンアローにもうどんは売っていなかった。豪華な内装であるのに、存外未分化なものであるなと思う。代わりにアイスカステラなるものを購入。本当にアイスをカステラで挟んだだけのものだった。

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■熊本市
 18時に熊本港着。本日中に鹿児島に辿り着けば良い旅であったので、折角だからと熊本市街地へ行きそこで夕食を摂る事にした。
 当初紅蘭亭でちゃんぽんを食べようという話になっていたが(長崎でちゃんぽんを食べなかった事に影響する)、凄まじい行列であったため断念。麺はあきらめ、熊本で推しの餃子屋・弐ノ弐へ。酒を飲みたいのを我慢してノンアルコールビールを注文し、餃子に舌鼓を打つ。

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■餃子屋・弐ノ弐のメニュー表。熊本市街地に来られた際は是非。

 その後熊本から国道三号線をちんたら帰り、翌午前1時に鹿児島に至る。
1,000kg以上の行程を付き合わせた車が、へたった音を出していた。

■追伸(日記に書いてあったので)
 連れを自宅まで送り届けた後、ホテルにチェックインしてまたもや『ゆらぎ』へ。
 1杯目はラインヘッセン2007。2杯目はマッカラン18年。12年よりも辛口の印象。3杯目はポールジローの35年物。鼻抜けの良さが異常で、マスカットのような香りが素晴らしい。3杯で8,000円也。今だったら考えられない爆安価格だ。
 バーテンダーさんと雲仙観光ホテル、靴、ラヴェルについて談義など。その後『お通』で蟹雑炊を食べて、ホテルに帰って寝た。

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