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中学生の「菜々子とヴァイオリン」前編

(前回の小学生時代までの話はこちら

「コンクール優勝!目指せ全国1位!!!」

「NHK全日本合奏コンクール(現・JSECC日本合奏コンクール)、TBCこども音楽コンクール、2冠獲得が目標!!!」


菜々子は、地元で有名なオーケストラ部(その中学校では管弦楽部と呼んでいた)に入部するために、某郡山市の数字中学校へ入学。

部活動を理由とした学区外通学を自治体に申請し、

日本初の「部活による学区外通学を認める第一人者」(越境通学)として

NHKテレビ(全国放送)に、自宅から学校まで歩く姿や

入学式の様子を密着取材されました。

後からニュース見たら歩き方変だった。爆笑

実はそれが人生初のキー局(全国区)デビュー!!!

広報マンとして誇り!!!(なんちゃってw)

〜1年生〜

小学校時代と違って、違う学区からあらゆる手(?)を使ってその中学校のオケ部に入ってくる生徒がいて

ヴァイオリンが上手な人たちがたくさんいた。

先輩にも同級生にもいた。

「中国の太鼓、弾ける?」とか、

(クライスラーの曲です。いい曲です、ご存知ない方はぜひ聴いてみてください)

菜々子を挑発してくる先輩もいたりして。

漫画でいうとまさに

「青のオーケストラ」!!!!!

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(引用)コミックシーモアより:https://www.cmoa.jp/title/131616/

なんてこともありながら、

とりあえず先輩の言うことは絶対!

コンクール命!

目指せ日本一!

のノリで、音楽の”楽しさ”とか”アンサンブル”よりも

技術や完成度、どれだけ本物(何が本物かわからないけどw)に

近づけるか・・・と言う練習となっていました。

練習もなかなかきつくて、なぜか練習前に外周マラソン(校舎の外を走る)があったり

返事の練習をベランダでさせられたりと

結構、上下関係も激しい体育会系の部活でした。

(今は時代が違うので、異なるかもしれません、その頃の話です。)

その頃、完全に私は「音楽の楽しさ」を忘れていて

「いかに完璧に演奏するか、良い成績をコンクールで納めるか」と

変化をしていっていました(なんだか悪い方向に?)。

〜2年生〜

もうね、ほっとんど入ってこないんですわ、ヴァイオリンパートには、初心者。

みんな上手。みんな経験者。でも後輩には教えないといけなくて。

下手な先輩(んなこと言ったらダメですね)も立てないといけなくて。

板挟みの2年生!(中学生あるある〜♪)

この年にやったコンクール曲が、ブラームス交響曲第1番第4楽章。

もう、中学生で出来るんですか?みたいな、大曲なんですが

とっても素敵で重厚でメロディーもあああああああ〜〜もうしんでもいいいイィぃ〜〜〜ってなるくらい、暖かく時に冷たく、時に背中に思い石が乗ったような、でも美しい曲で。

ブラームス最高!ってなりました。

そして、密かに抱いていた指揮者の夢。

この頃、ちっちゃい夢が叶いました。

そう、「学生指揮者」です!

学指揮、なんて略したりもしますね。顧問が不在の時に代わりに振る生徒です。

3年生に学指揮はいたんだけど、たまにその人もいない日は

「菜々子なら、出来るんじゃない?(スコア読めるし)」みたいなノリで

顧問も先輩も、持ち上げてきて

ちょっと恥ずかしがりながら初めて指揮台に乗った瞬間のあの感覚!

「何これ〜〜〜〜!全員見える〜〜!全部の楽器見える〜〜!すごい〜〜!!」

って大興奮ですよね。そしてマイ指揮棒なんかも、ちゃっかり持ってたんで

ブラ1の4楽章、振りましたよ。

・・・気持ちよかった!!!

もう、ただそれだけ。

ちなみに2年生の時は文化祭の器楽コンクール(謎にアコーディオンとかのがあったの)でもクラス指揮者として振りました。

ドヤ顔で振ってたわ!!!はっはっは!!!笑


長くなってきたので、そろそろ後編に。

後編は、中学3年生で受験も関わってくる、少し重ためエピソードです。



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