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行かなかった退団公演~2019.10月~


8/19に行われた、宝塚大劇場(兵庫)での退団公演の千秋楽は、ライブビューイングを地元の映画館に観に行くことができた。


この時も休職中だったし、映画館も苦手だし不安はあったが行きたい気持ちは強かった。


そして、公演を観てボロボロ泣いた。明るい話だったけれど、「もう本当に退団なんだ…」と実感して。


東京公演を観劇することがより楽しみにもなったが、「行けるのかな…」という気持ちもこの頃出てきた。

(宝塚の本公演は、同じ演目を先に宝塚大劇場(兵庫)でやり、その後東京宝塚劇場でも公演する。)


ただ転換性障害の症状は徐々に良くなっていったが、復職してからパニックの症状は強くなった。


9月に入り、毎日吐き気や胃痛があり不安感も強い。

家で頓服を飲む回数も増えた。


正直行ける気がしないし、行けるだろうけど
行ってよかったと心から満足出来なさそうだと感じた。


しんどいのが勝ちそうで、それをひきずっちゃいそうで。


公演の初日が近づいてきて、体調が悪く初日とれてた分のチケットは1週間前くらいにキャンセルした。(お金はもちろん返ってこない)


その後の公演は行く気持ちでいたが、日にちが近づくにつれてどんどん不安になっていく。


体調も悪くなっていく。

何回かキャンセルをしたところで、私はとれていたチケットを全部キャンセルすることにした。

(宝塚のファンクラブのチケットは数ヶ月前に事前申込)(通常のチケット同様、キャンセルした場合の返金は無し)


大好きなトップさんの退団公演。

この時のためにいままで頑張ってきた。

お金の面でも、体調の面でも。

退団公演いっぱい観劇できるように、今までの公演に行くことである意味東京に行く練習をしてた。


「最後だから」っていうプレッシャーがいつの間にか積み重なってて。


だいすきな宝塚なのにいつの間にか行くのを考えるのがストレスになってて。


これめっちゃつらい!

こんな感情で観るのはつらい!

こんなんで行ったら確実に体調悪くなる!


あとは、8月に行ったディナーショーで夢が叶って燃え尽きちゃった感もあったのかもしれない。(念願の紅さんとハイタッチができた!!)


宝塚大劇場の千秋楽のライブビューイング観たのも結構大きいかなあ。


なんかいろんな複雑な感情があって
こんなことになっていたと思うんだけれども、

最後だから行かなきゃって気持ちで行きたくなかった。


最後だからこそ行きたいって気持ちが強くなきゃたぶん余計つらい。


毎回観劇の日が近づく度にこんな気持ちになって、モヤモヤして体調悪くなって。


こんなんならいっそ、全部キャンセルしようと。



観劇も、お茶会も、フェアウェルパーティーも。


毎回ファンクラブにキャンセルの連絡するのもしんどいし、いっそ一気にキャンセルした方が気持ち的に楽になるのではと思った。


行ける気がしなかった。

行きたくないとすら思ってしまっていた。


大好きで、本来なら楽しみなことをそう思ってしまうことがつらい。


そうに思いたくない。


無理して行ったら、大好きなあの劇場が、あの空間がしんどい思い出になってしまうと感じた。


それは嫌だった。


そうなるくらいなら行かない!


今までなんだかんだ不安だのこわいだの体調悪いだの言ってても行ってこれたしその都度楽しんでこれたけど、

それは行きたい気持ちが強かったから


好きなら行くでしょ!と思っていたけど、
好きだからこそ行きたくないって感じなのかな。


綺麗な楽しい思い出のままでおわりたい。


最後の公演、しんどいって思いながら観たくなかった。


心から行ってよかったと思えないなんてやだ。


ということで、お家から退団を見守ろう!と思い行くことをやめた。


行かなくても好きな気持ちは変わらないし応援する気持ちも変わらない。



宝塚現役の姿をみることはもうできないけど、
退団後の活動も応援していきたいし、元気になったら会いに行きたい!


なんだかんだいいつつも、全部体調悪くなるのが嫌でこわいだけなのかもしれないけど。


ただ、こういう決断ができるのもある意味成長したのかな。


いつか観に行かなかったこと後悔する日があるかもしれないけど、それはそれで仕方ない。

それにそういうときってたぶん行っても後悔するだろうし。

後悔するときってどっち選んでも後悔すると思う。


だから当時、自分の決断をこれでよかったんだと思うようにしていた。


いろいろ切ないしつらかった。
やっぱり行きたいとも思った。


けれどもまずは日常生活を今までみたいに過ごせるようにすることがこの時の私には1番大事だった。


紅さんが退団して8ヶ月。


最近ようやく退団時のBlu-rayを観れるようになった。


最初の頃は、当時の体調不良を思い出してしまうこわさと、行けなかった悔しさ、本当に退団してしまったんだという切なさが入りまじって中々見ることができなかった。


自分で思っていた以上に、退団を受け入れられてなかったのかも。


それでもあの時の決断に後悔はしていない。


あの時はあれで良かった。


今も私は紅さんが大好きだし、退団後のファンクラブにも加入した。


今現在、世間がこんな状態で退団後の初舞台は中止になってしまったけれど、またやるときは観に行きたい。


宝塚自体も今も好きだし、やっぱり夢の世界だと思う。


好きになって本当に良かった。

自分がいろんな面で成長できたと感じる。


趣味は自分を幸せにしてくれる。

毎日を楽しくしてくれる。

頑張る気力にもなる。


なんでもいい、小さなことでも、自分が好きなものを知っているというのは素敵なことだと思う。



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