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『瞬間小説』

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短編小説より短い『瞬間小説』と、それよりさらに短い『超・瞬間小説』をご用意しています。(’~^)ゝ
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#掌編小説

超・瞬間小説​『四畳半の日常風景』

超・瞬間小説​『四畳半の日常風景』



俺の友人は変わり者が多い。

こっそり地球に潜入調査で来ている銀色の宇宙人や、この部屋で昔自殺した美少女の幽霊、一応近所にはペットの猿で通してる、しゃべるイエティ。

今日も4人で麻雀。

俺「この辺でツキの流れを変えてやる!」

他の3人「ツキなんて非科学的だなー!そんなのオカルトだよ!」

<完>

☆表紙絵 by さとねこと さん → https://note.mu/satonekoto

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超・瞬間小説​『時間遡行の成功』

超・瞬間小説​『時間遡行の成功』



離婚の理由?

一人娘をあの事故で亡くしてから、夫は機械いじりばかり。
心の傷は私だって同じなのに。
さっきなんてタイムマシンが完成したとか変な事を…。
あ、 もう引越屋さんが来るから電話切るね。

(ピンポーン!)

「ただいまー、ママー♪」
「おかえりー♪ さあ仏壇のパパに挨拶しましょ。」

<完>

☆表紙絵 by さとねこと さん → https://note.mu/satonekot

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超・瞬間小説​『天才ハッカーの野望』

超・瞬間小説​『天才ハッカーの野望』



僕は天才ハッカー。

世界中のデータベースから必要な情報を自動的に抽出し、世界中のコンピューターの全CPUで分散処理させる事で、普通なら百年以上かかる計算を数分で処理する事に成功した。

お! ついに計算結果が表示されるぞ!

僕の野望が実現する時が来た!

「ピ、ピピ……今週の乙女座は末吉。ラッキーカラーは灰色。」

<完>

☆表紙絵 by さとねこと さん → https://note.

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超・瞬間小説『禁じられたフラグ』

超・瞬間小説『禁じられたフラグ』



「俺、この仕事が終わったら彼女とけっこ・・・」
「待てバカ! それ以上言うな! 爆弾処理中に死亡フラグは厳禁だ!」

なんとか無事に爆弾を処理した俺たちは忘年会の会場へ。
そして、ぎりぎり乾杯の席に滑り込む。

課長「では乾杯だ! 来年も、我が爆弾処理課に栄光あれー!」

「あ! それ自爆フラ・・・」

どこかでカチッと音がした。

<完>

☆表紙絵 by さとねこと さん → https:

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超・瞬間小説​『彼女との約束』

超・瞬間小説​『彼女との約束』



彼女が外宇宙有人探査に選ばれ、別銀河へ旅立って3ヶ月半。
ディナーの約束をしていた彼女の誕生日はもうすぐだ。

僕は建造中の超光速宇宙船を強奪し、宇宙ウィルスや宇宙怪獣に体の半分以上を食われつつも、彼女のいる惑星にたどり着いた。

ほとんど原形をとどめていないボロボロの僕に、
彼女はにっこり微笑んで言った。

「5分遅刻ね。」

<完>

☆表紙絵 by さとねこと さん → https://

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