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#100文字の世界

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2021/3/22〜4/5で集めた100文字ぴったりの投稿と、ニャークスのヤマダが作る #100文字の世界 掲載マガジン。https://note.com/nyarks/n/n6…
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#桜

花溜まりの上では

近所の公園にある桜はほとんど散った 小さな花びらがどれだけ舞ったのか 地面には花溜まりがいくつもいくつも 俯瞰して見たらどんな柄に見えるのか そう思い見上げた空に烏が泳いでいた 黒い翼を広げて風の中をすいすいと

天狗の鼻水と虹の100文字

こんなに天気が良いってのに 撮るなら今しかないぜと騒がしいのに 失敗しないように 嫌われないように 下ばかり向いて歩いていると 虹を見落とすぜ 顔がある方が前 だから俺たちは前しか向けない 振り返るのは死ぬときでいい

八重桜を眺めていたら、突風が派生して追いかけてきた

散歩をしながら談笑していたら、後方に突然、突風が派生していた! 「後ろ!後ろ!走って逃げて!」 散歩が追いかけっこに変わる。   なんだかおかしくて面白くて、またみんなで笑った。 桜は散り、八重桜が咲きだしたよ。

100字物語「少年のさがしもの」#第46話

少年は希望を探していた。校門前の桜並木。風に花びらが舞う。裾がだぶつく真新しい制服。スーツ姿の保護者がさんざめく。去年の自分がフラッシュバックする。制服の丈はもうぴったりだ。桜吹雪に猫がダッシュする。 これまでのストーリーは、こちらから、どうぞ。 https://note.com/dekohorse/m/m355fc166d61f? また、「少年のさがしもの」をベースにした長編連載小説をはじめました。 思春期の入り口でとまどう「少年」朔の成長物語です。よろしければ、こちら

100文字の『春の宴』に100のスキをありがとうございます🌸

100文字詩『春の宴』に先ほど100のスキをいただいたので記念に投稿させていただきます🌸スキを下さったみなさん、ありがとうございます😍 ニャークスのヤマダさんと花 丸恵さんの素晴らしい企画に感謝です💓

100文字の『春の宴』

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

桜が散る。散ってもそのまま終わらない。落ちた小さなピンクの塊、地面を自らの色に染め上げる。水辺に落ちれば小さな粒子。色鮮やかに固まるか、バラけて個性豊かなデザイン構築。美を締めくくり1年後にまた会おう

100文字の『春』

春が来ると 思い出すもの カーテン越しの やわらかな陽射し 鼻をくすぐる あまやかな 風のにおい 青空に やさしく浮かぶ 昼の月 桜の木の下で さんざめく笑い声 はらはらと 舞い散る花びらを 手ですくい キミと じゃれた 愛おしい時間 100文字ぴったりの詩です。写真は数年前に撮ったものです🌸 ニャークスのヤマダさんの『#100文字の世界』へのお誘いという企画に参加させていただいています😽

桜吹雪の下、たくさん走った日

桜吹雪の下、マラソン大会。 「おーい、こっちだよ。」 先にゴールした人が手を振って待っている。   走ることが苦手な人と手を繋いだ。 ビリだけど、笑顔で走ってゴール。 お互いに拍手。よく頑張ったね。

師 #100文字の世界

昨年も君を見た。 一昨年もその前も。 今年も君を見る。 来年も見るだろう。 10年後も。 本当の美を君は教えてくれる。 飾らないこと。 恐れないこと。 執着しないこと。 桜は師。 舞い落ちる花びらがふんわりと道に落ちる。 下記の企画に参加させていただきました。ちょうど100字に収めるのが難しくて、四苦八苦しましたが、楽しかったです。有難うございます。

「奢り」 #100文字の世界

吉野山の 吉水神社  「一目千本」からの桜 写真奥 左から 中千本・上千本・奥千本 千鳥ヶ淵のソメイヨシノで 桜はもう十分 などと思った私は  まだまだ未熟 吉野の桜の美しさは 奢り ということを 私に教えてくれた

平日の休日

伏水 伏見   女酒抱いて 十石舟 幕末 寺田屋  タイムマシーン ゆらりゆられて 桜のアーチ 膝の娘の ぬくもりよ 乗船無料も 今回限り 三栖閘門 散策20分 ミニパナマ運河ミニ 京阪20分  水 酒 命の洗濯  年度末

短歌 過ぎゆく春(象徴としての桜) #100文字の世界

サクラサク ハナビラマイチリ ユクハルヲ ハザクラノコリ ショカヘムカウ お酒呑み 写真に残して 惜しみつつ 一度忘れて 来年を待つ ひとつどい ちゅうもくあつめ そまるはな かぜにふかれて せいじゃくもどり トオリスギテユク ハル

花曇りの想いごと

淡い淡いその色が 風がうごくたび はらはらと 空からとめどもなく 降りそそぎ 舞う 心が破れて うごけなくなった あの日 そこからここまで これた自分を 抱き締めたくなる この季節はどうしても こころが ざわざわして 落ち着かない