普通じゃない

私は普通じゃない。知能診断を受けたが、ADHDグレーゾーンというあやふやな結果だった。多分、知能はそこそこある。ただ、物事を複雑に考えるのが苦手、決められたことを決められたこと順番でしか出来ない、つまり臨機応変が難しい。固定概念に囚われがちだから色々な方面から物事を見られない。
小学3年生あたりから自分に対して違和感が出てきた。周りに馴染めていない。友達という友達がいない。その時は気づけていなかったけど、人の気持ちを考えられずに思ったことをそのまま口に出してしまうような子だった。周りから嫌われていることにも薄々感じ取ることしかできないし、怒られても反発してしまうから結局何が悪いのかわかっていない。そして小学5年生のときの転校をきっかけに自分を変えようと思った。最初は転校生だからとチヤホヤされた。そのまま調子に乗ってしまい自分がクソほど性格悪いのがバレてトラブルになった。当時悪口を言ってた子に空き教室に呼ばれて2人きりになった瞬間があった。私の悪口言ってるって聞いたんだけどって言われた。私はみんなの前では「言ってないよ〜ぴえん🥺」って被害者ぶってたのに2人きりになった瞬間「言ったけど何か?」と笑って返した。胸ぐら掴まれて「お前ゴミだな」とその子に言われたような記憶がある。その後普通にその子に虐められた。リュックの取っ手の部分をちぎられた。私はお母さんには破れちゃったとしか言わなかった。結局先生を混じえた話し合いが行われるも、自分に不都合になった瞬間その場から逃走した。先生やクラスメイトが必死に止めるのを振り切って学校を飛び出した。先生に追いかけられながら家まで戻った。もうこの時点で私がイカれてるのは目に見えると思うが、そうして言わずもがな小5から中3まで不登校。高校は頭のおかしな奴らばっかりのバカ高だったので、私はそんなに浮かなかった。学校に行かずとも通信だから何も言われないし、高2からはほぼ不登校。テストにすら行かなかった。レポートも提出期限切れていた。補講を受けないと卒業出来ないと言われてもその補講にすら行かなかった。でもバカ高なので金で卒業できた。卒業アルバムの撮影日も欠席。その振り替え日も欠席。明日撮るよと言われても無理と答えて、自分の都合いい日に撮ってもらった。私だけカメラマンじゃなくて先生に撮ってもらったけど、何枚も撮って一番いいのを選ばせてくれたから私だけ卒アルの写りが良かった。ほんとゴミだけど、ここまではゴミカスでも生きてこられた。問題はここからだった。大学はレポートもテストも出席も全部キッチリしているから、私の都合では生きていけなかった。周りも普通に公立から進学してきた普通の子達ばっかりだった。私はまた浮いてしまった。どんなに頑張ろうとしても今まで頑張ってきたことがないから、わからない。頑張れない。頑張り方をもう忘れていた。みんなが普通に出来ていることが出来ないことに気付いた。そこから本格的に精神科に通い始めた。でも今もまだ頑張り方がわからない。人と何が違うのかもわからないから、どうしたらいいのかわからない。自分が普通だと思ってることも周りからすると普通じゃない、恥ずかしいことだ、病気だと周りに言われて傷つく。物を落としたり無くしたりしないように一々心がけたり、どこまで喋っていいのか、今話してもいい雰囲気なのか、どう話したら伝わるのか、時間をかけて考えながらゆっくり喋らないと、私は可笑しい子になる。普通でいようと心掛けないと普通でいられない。そもそも私の中の普通が世間とズレているらしい。それで久々に今日は病みました。自分が普通じゃないことを受け入れてそれでも明るく捉えよう!そんな自分を好きでいよう!と思っていないと生きられないのに、そんな考え方すらも普通じゃないらしい。自分を変えた方がいいよ。気をつけた方がいいよと言われる。確かにそうかもしれないけど、人はそんなすぐには変われない。もちろん変わろうと努力はしているけど、ありのままの自分でいたらだめなのか、と変に落ち込んでしまった。どう生きていくのが正解なんだろう。正解なんて無いのはわかってるけど、正直生きづらいから全てこれは私に必要なことなんだと思うことで、なんとか取り繕っていたのに、全てが剥がれ落ちたように思えた。よく考えたら私は鬱でも鬱じゃない!これが私!今が楽しい!と自分で自分を誤魔化しながらポジティブに変換してきただけで、本来のじめじめとしてて生きるのが苦しい死にたいだけの抜け殻みたいな私に戻った。魔法が解けてしまったそんな感覚だった。生きづらい世の中ですね。私は病院へ通い薬を毎日飲まないと自殺願望が止まらない、眠れないのに、みんなはそんなものがなくとも平気で生きている。私より働いて、勉強して頑張っている。私は何もしてなくても疲れる。病院代や薬代が嵩む。でもそんなこと言ったらもっと重症な病気の人はどれだけしんどい思いをしてお金がかかっているのかと考えると世知辛い。私はこんなんだから一生ぬるい。甘ったるい。
脳が多動なのでこんなことを頭の中では永遠に考えている。それでも私なりに私は頑張って生きている。誰に何か言われても落ち込んではいけない。それを決めるのは私だから。


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