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財布にコインを十枚入れたら、使うのは九枚まで

かせいだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておく

バビロンの大富豪 ジョージ・S・グレイソン

この本は刊行されてから100年以上経っている
それにもかかわらず世界中で愛読され続けている名著だ
なぜ今更その本を私が読もうかと思ったのは
社会人になってもお金が1ミリも貯まらないからである
私はフリーターで稼ごうと思えばいくらだって稼げる身分だ
実際に大学を卒業してフリーターになった1年目は新卒社会人よりも圧倒的に稼いでいたと思う
なにせ週6〜週7で働いていたし、そのころは働くことがものすごく楽しくて休むよりも働いていたかった
その頃はお金のことなんて一切気にしていなかったし困ってもいなかった
だからといってその時のお金が貯金になっているわけでもない
むしろ貯金なんてしたことなかった
入ってきたお金=その月に使っていいお金 といういかにも馬鹿な学生みたいな思考回路だったので貯金なんて1円もしなかった
でもそんなこと今はできない
パートナーと暮らしているし今はそんなに働けていないからお金がそもそも入ってこない
このままじゃ無一文になってしまう!と焦った私はとにかくお金にまつわる本でも読もうと思ってこの本にであった
YouTubeで要約動画を見て気になって本を買った

読み終わってまず、高校生の時にこの本に出会っていれば…と悔やんだ
20代のうちに読めてよかったと少しほっとしたけどもっと早く読んでいれば少しは貯金出来てたのになあとおもった

本を読んで早速、冒頭で引用したように収入の10分の1を残してあとの9割で生活してみようと実践した
私はまず収入が少ないのでそこから9割でというのも正直無理なんじゃないか!?と思った
でも今まで家計簿をつけたこともないしいくらまで使ってOKみたいなルールも決めたことがなかった
とにかくやってみようと思い3ヶ月やってみた
すると、全然困らなかった
むしろ今まで何にそんなお金を使っていたのか理解不能なくらい余裕だった
別に切り詰めようと思ってやっているわけではない
今月はこれくらいで生活しようと最初に決めて固定費を引いて自由に使えるお金を計算する
収入が入ったらすぐこの計算をする
それだけで収入が入ったら買っちゃおうみたいな衝動買いをすることがなくなったし今月はどうやって過ごそうという見通しが立つ
そして日頃なんとなくお昼ご飯買っちゃおうとか美味しそうだから買ってみようみたいな無駄遣いがなくなった
どんな風にお金を使おうかちゃんと数字を見て考えることで目的意識がはっきりしてきてなんとなくで流されることがなくなった

買い食い常習犯の私には効果てきめんな方法だった

お金が貯まらない〜節約出来ない〜という人にはぜひ実践してみてほしい
昔の本だからといって蔑ろにしてはいけない
今の社会も昔の社会もお金を貯めることや増やすことの本質は変わらない

学校で数式とか教える前にお金の使い方を教えて欲しかった
この本をぜひどこの学校にも置いて欲しい
私ももっとはやく出会いたかったなあ

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