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マスクガール⋆闇の前と中と先にあるリアルと光と潔さ⋆

こんにちは、スターです

Netflixオリジナルドラマ 
「マスクガール」(韓国 2023)
を、夜な夜な観ていました。

全話観終わって第一に私が感じたことは、キレがあって気持ちいい!潔い!
強いも弱いもない、潔さがありました。

日本にも韓国にも共通する救いようもない現代社会の闇の中で、その潔さを見ていました。

そして、

「誰かが誰かを本気で恨んで、復讐までのストーリーを考えて復讐しようとしている時、それはその復讐劇が終わるまで、その二人が解りあえることは絶対にないのか?」


と、いう疑問を抱きました。


【導入部分】
主人公でOLのミモは学生時代から容姿にコンプレックスを持っていて、ふさぎ込みながら地味に生活している。それでも、小さいころからアイドルになって喝さいを浴びっることを夢見ていた。そして、ネット配信で仮面のようなマスクをつけ「マスクガール」として、得意のダンスで視聴者を魅了して人気を集めていく。ギフティングもたくさんもらうくらい、固定のファンもついてきて、地味だったOL生活にもハリが出てきた矢先………。
人生を覆す不幸に見舞われていく。

うーん。

一話を見ている途中で、ドラマの最初のテイストがガラッと変わります。
それは、突拍子のないものでは決してなく、現代社会の常を繰り返していくと必然的にたどり着くような、奇想天外かつ自然の摂理としての出来事が起きます。

その日常の繰り返しで起こり得る不幸な出来事に、見ている側はとても恐怖を感じると思います。

演者が体験していることが、自分が生きる世界と、どんどんリンクしていきます。映像から伝わるその信ぴょう性を体感する度に、自分にも降りかかるかもしれないという、リアルに引き込まれていきます。

韓国で起きている現代社会の闇といえば、
「パラサイト 半地下の家族 2019」
ですよね。

このドラマの社会問題に切り込む感じと、パニックシーンのテイストは、「パラサイト」に似ているところがありました。

ラストの修羅場のシーンの背景セットもパラサイトのそれに似ていました。

このような詳細のオマージュは、寄せた映画に対する監督のリスペクトを感じて、私は一人でニヤケてしまいます。

あと、印象に残っているのは、登場人物の背景設定や人生ないし運命の是非です。運命というものがあるなら、運命を変えられる力なんて人間は持っているのか?それを考えた上で、どこまでが運命なのか?と、いうことを漠然と思ってしまいました。

冒頭でも書きましたが、
「誰かが誰かを本気で恨んで、復讐までのストーリーを考えて復讐しようとして時、それはその復讐劇が終わるまで、その二人が解りあえることは絶対にないのか?」

と、いう疑問がありました。

恨みの度合いによると思いますが、人を許すこと、その人が自分にした罪を受け入れることは、本当に難しいことです。

私自身も現在進行形で絶対に許せない人物がいます。そのことでずっと苦しんでいます。

その苦しみを手放すためには、その恨みを手放すのが一番の解決策なのかもしれます。いや、それしかないとも言えます。

どんなに相手に変わってほしい、嫌がらせを止めてほしいと思っていても、相手は自分が望むように素直に真っすぐに動いたり、改心してくれることは、何パーセントもないと思います。

このドラマの持つ闇の中で、何度も、その光のよう数パーセントの希望を見る時がありました。 

今、

私たちが生きる現実世界の中にも存在している闇と、数パーセントの光。

現代社会を生きる大衆の表の顔から、溢れてこぼれてしまうような、裏の顔に隠れて流れている涙の存在。

そんな光と闇を韓国ドラマないし映画特有の爽快感と共に、登場人物たちと体感することができると思います。


おススメです✨
ありがとうございました。
合掌。
@スター@



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