見出し画像

「話はこれからだ」 オバケ屋敷、神さま屋敷 第7話

前回までのあらすじ
焦げ猫が両親・娘と住もうと買った新築建売は、井戸のお祓いをしなかったオバケつき物件だった…!
つぎつぎに事故や病気などあらゆる災難と怪奇現象に悩まされ転落人生に…ついに任意売却をしたが…!?




問題の家が売れたあと、入居できたのはいわゆる「家作(カサク)」。
契約できる物件がほとんど見つからず…母が言ってたんですが、50年くらい前は「都営住宅」も普通にこんな感じだったそうで、新婚当時の父と母が住んでいたのもこんな物件だったそうです。

家が古いの自体は我慢できたというか、べつにこだわってなかったんです。
もうホントに入れるところがなくて、母子シェルターや自立支援シェアハウス等も自治体に相談してたくらいなので、入居させて頂けただけでもありがたかったですし、そもそも家を買う前に築40年超えの古い物件にはなん度も住んだことがあり慣れていたつもりでしたので…。

ところがこの物件、つくりに大きな問題がありました。

もともと「お風呂は銭湯で」という風呂ナシ物件も珍しくなかった時代の物件に、無理くりお風呂と洗濯機置き場を設えてあったので…。
ちなみに近所に銭湯はないエリアでした。

土間コンの上に小さな浴槽、隣に洗濯機を置くようになっていてスノコを敷いて使うのですが…排水がしょっちゅう詰まり、浴槽の下や洗濯機の下もヘドロが溜まり、チョウバエはいつもわいてるし排水溝経由でナメクジが上がってくる…。
洗濯機用の排水口はなく、洗濯機の排水が洗い場に垂れ流しだったからでしょうかね?

年じゅう排水溝用の塩素系洗剤を撒いていましたがそれでも追いつかない。ご近所のみなさんどうやって掃除してたんだろう…?

洗い場と洗濯機のあいだにシャワーカーテンはしてましたが、そんな状況下ですから洗濯機もとうとうご臨終。

しかも今にして思えばその当時からホルモン分泌に異常があったんだと思うのですが、働こうが食事制限しようが運動しようが何しようが謎に太っていき、真四角の小さな浴槽に自分の身体が収まらなくなりました。

土間コンなので冬場は寒くて辛くてですね…。
ついに家の風呂は使わなくなりました。
父と母を住まわせたマンションまでわざわざ行くか、市営公衆浴場に行くようになり、その面倒さや洗濯機が壊れた怒りに耐えられなくなった…というのが大きかったですね。

それとプロティンや米、パスタ…常温保管の食料はぜんぶネズミに袋を食い破られて衛生上ダメになりました。
塩の瓶の中で死んでたことも…。
隙間だらけではあったので、どこから侵入してきてもおかしくはなかったです。
もちろんGやムカデ、ゲジゲジも…。

作中のとおり、たしかにもう怪奇現象こそ起きなくなったものの、長年にわたっての影響が取れなかったのか病気やケガ、運気の下落は続いていました。
台所での事故も相変わらず絶えず、ADHDによる不注意だと思ってたんですが、考えてみたらオバケ屋敷以前はそんなに毎日のようにミスってたわけではないし、次の家に行ったらなぜか起こさなくなったんですよね…。

いま、当時を振り返って娘が言うには、仕事で150%気力を消費してくるので、家では疲れがとれずイライラしていたらしく、そんな母ちゃんが嫌だったと。

そこに引っ越しても、あんまりよろしくない状態からなかなか抜け出せなかったのは間違いなかったと思います。

次回、次なる引っ越し先は…。
オバケ屋敷、神さま屋敷 第8話「カウンセリングからの卒業」をお楽しみに。
コレで終わりではありません、こんどは「神さま屋敷」のお話になっていきます。

この前のお話はこちら↓

「オバケ屋敷、神さま屋敷」マガジンはこちら↓


皆さんのリアクションはすべて嬉しいので、サポートでなくてもスキやフォローお待ちしております(*^^*) もしサポートいただけたら、作画の参考に今トラックのミニカーの購入を検討してるのでそこに充てさせて頂こうと思っております。 どうぞよろしくお願いします(^^)