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【日々の暮らし#2】フィットする暮らしについて考えてみる

我が家のコンセプトは『暮らしを楽しむ』

この、一見お気楽そうな価値観について、もっと深掘りしてみたいと思う。というのも最近、とある企業の代表の方のコラムを読んでいたところ、その企業のコンセプトがまさに『フィットする暮らし、作ろう』だったわけで。なんだか気が合いそうじゃない?なーーんて、図々しくも親近感を抱いた私は、あらためて”暮らし”とじっくり向き合う時間があってもいいんじゃないか、今がその時なんじゃないかと思って、この文章をまとめている。

その人自身に”フィットする暮らし”とは、その人自身が生活をしていて心地良いとか、誤解を恐れずに書けば身の丈に合っていると本人が感じているとか、そんな感じだろうか。そして、必ずしもその人自身が”選んだもの全て”が、イコールでフィットするものとして”結びつくわけではない”。例えば商品の場合、価格が自分にフィットしていても(つまりお手頃なお値段、自分のお財布の許容範囲内だとしても)その使用感は、実際に箱を開けて、使ってみないと分からない。また、引っ越したばかりの時、とりあえず必要なものとして、近くのスーパーで買い揃えたものなんかは、とりあえず揃えたものだから、たいていの場合”それなりのもの”でしかなく、その人自身にフィットしているとは言いづらい。最近は、ほとんどの人が利用するであろうネットショッピング業界においても、それは同じこと。だから事前に私たちは、レビューをくまなく確認したり、星の数を気にしたりして、その商品が自分にフィットするものかどうか、ある程度見定めるという行動をとることとなる。商品に特化しなくても考え方は同じ。人付き合いや、物件探しなんかでも同じことがいえるだろう。まぁ当然、人にはレビューなんでいうものはないから、あらかじめ聞いたその人の評判とか、外見なんかが、その見定めポイントになることは言うまでもないけれど。

では対象のカテゴリをもっと広げて、暮らしという分類で、それを私たち家族の暮らしの場合で考えてみると、『いまの暮らしが自分達にフィットしているか』という問いに対しては、『フィットしています』というのが私の答え。手っ取り早く、衣食住に当てはめてみる。

衣〜妊婦ですから〜

着心地が良く、大きくなったお腹やお尻を温かく包んでくれる部屋着、流行り物ではないけど、キチンと感があって体型もカバーしてくれる外着。最低、2着あれば今の生活は成り立つ。そして、実際に着回しているのも2着。靴はすり減ったvans一択。毎月何着かの新しい洋服を買いあさり、ヒールの高いパンプスをカツカツ言わせて歩いていた独身時代の自分には考えられない…けれど、1歳の娘と共に暮らす中で、結局はこのスタイルに落ち着いている。それでいい。

食〜育ち盛りが約2名〜

家族3人で、月々の食費は3万円台。オンライン料理教室の復習、夫からのリクエストメニュー、娘からおねだりされたお菓子、朝食に必ず食べる果物、娘と2人の日の手抜き晩ご飯etc...この予算でおおよそ賄えている。今は子供も小さいし、おうちご飯が一番気楽だけど、たまにのご褒美外食だって楽しめる余裕はある。これで十分。

住〜いわゆる庶民的だけど〜

都内下町の賃貸。家賃は相場より若干お安く、部屋の広さは家族3人で広すぎず、狭くもなくというちょういい大きさ。夫のテレワークスペースも確保できている。家の周りには、お気に入りのスーパー、鮮魚店なんかが立ち並ぶ。小児科の先生も気に入っているし、住めば都というけれど住みやすい。でも、永住は考えていないから、しばらくの間はここがいい、といった感じ。


ちなみに、仕事についてはどうだろう。出産と育児で、少し長めのお休みを頂いている。正直なところ、職場に復帰した後の暮らしが、自分にフィットしたものになるかどうかは未知数。果たして、仕事という手段を使って、フィットする暮らしが得られるだろうか。それは今の暮らしの延長線上なのか、はたまた全く違ったものになるのか、いまの私にはまだ分からない。

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生活におけるフィット感とは、これ以上は望まない、だけどこれ以下は嫌。その絶妙な範囲の中ではストレスを感じることがない。言葉にすれば、『それでいい』『ここれで十分』『しばらくの間は、ここがいい』など。つまり、その人自身が納得しているという主観による部分が大きいので、結局のところ個人の価値観に左右される。

そうか!冒頭に述べたとある企業。その代表の方も、企業の価値観をお客様に押し付けるようなことはしない、確かその様なニュアンスのことを言っていた。あくまでも、その企業の商品を手に取るのはお客様自身。企業側はあらゆる角度から、その商品の良さを引き出し、書き出し、そこにピピッときた人だけが、商品を手に取り購入する。それで収益を上げているのだからすごいな。

”フィットする暮らし”

きっと私は、ほかの人よりこの考えに対するこだわりが強いんだと思う。じゃなきゃ、大学の宿題じゃあるまいし子育ての合間を縫って、こんなこと深々と考えたりしないだろうから。もし、最後まで読んでくださった奇特な方がいらっしゃるなら、ありがとうございます。このテーマは、常に頭のどこかに置いていて、定期的にブラッシュアップしたいなと思います。

2021.3.20