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こんにちは!船で荷物を運ぶ会社で働いている営業です。日々の物流の問題をAIを使って解決し、5歳児にもわかるブログを書いています。簡単に読めて役立つ情報が満載です!

最近の記事

コンテナ船運賃

コンテナ船市況において、今春以降続いていた運賃上昇に陰りが見え始めています。上海航運交易所が発表するSCFI(上海コンテナ運賃指数)によると、7月12日付の総合指標は、今年3月末以来初めて前週比マイナスとなりました。上海発の北米向けや地中海向けの運賃が下落に転じています。 ドゥルーリーのWCI(世界コンテナ指数)でも、上海発ロッテルダム向けの運賃が微減に転じ、他の航路の上昇率も鈍化傾向にあります。一時的な現象との見方もある一方で、運賃がピークに達したとの意見も出ています。

    • 欧州向けLCL貨物の料金大幅値上げ

      Point(ポイント) NVOCC(ノン・ヴェッセル・オペレーティング・コモン・キャリア)と海上混載業者が、欧州向けのLCL(Less than Container Load)貨物のエマージェンシー・ピークシーズン・サーチャージ(EPSS)を240ドルに引き上げると発表しました。 Reason(理由) この値上げは、紅海を経由するリスクに対応するために、コンテナ船が喜望峰ルートに切り替えたことによるコスト増加に対応するためです。また、既存の料金から130ドル増、つまり2

      • インコタームズのF条件、C条件、D条件のポイントまとめ

        インコタームズは、貿易における売主と買主の責任範囲を示すルールで、以下の4つのグループに分かれます。 E条件: EXW (工場渡し) F条件: FOB (本船渡し), FCA (運送人渡し), FAS (船側渡し) C条件: CIF (運賃保険料込み), CFR (運賃込み), CIP (輸送費保険料込み), CPT (輸送費込み) D条件: DAP (仕向地持込渡し), DPU (荷卸し込み持込渡し), DDP (関税込持込渡し) F条件の詳細 1. FCA (

        • コンテナ船運賃の動向

          要約とポイント 要約: 世界のコンテナ船運賃は上昇しているが、その上昇率は5月と比べて鈍化している。7月にはピークシーズンサーチャージ(PSS)や品目無差別運賃(FAK)の値上げが予定されている。早期のピークシーズン入りや在庫調整、航路の迂回、港湾ストライキなどが運賃上昇と混乱を招いている。また、在庫積み増しや早期出荷がコンテナ荷動きを増加させているが、ピークシーズンの早期終了も懸念されている。短期的には運賃の上昇が続く見通しだ。 昨日訪問した大手フォワーダーも5月の方が

        コンテナ船運賃

          仮陸揚げ貨物規定の改正

          まとめ 財務省関税局は、仮陸揚げ貨物の保税運送に関する規定を改正しました。以前は「やむを得ない理由」が必要でしたが、その規定を削除し、柔軟性を持たせました。改正により、税関の取り締まり上問題がなければ保税運送が認められるようになりました。この変更により、新規参入企業も運用しやすくなります。 仮陸揚げ貨物について 仮陸揚げ貨物とは、外国から輸入される貨物が、一時的に国内の港や空港に降ろされるが、最終目的地ではなく、その後再輸出される貨物を指します。これらの貨物は通常、特定

          仮陸揚げ貨物規定の改正

          アジア発米国向け輸送好調

          アジア発米国向けコンテナの5月の調査結果 全体の増加傾向 2024年5月、アジア18カ国・地域から米国向けの東航コンテナ荷動きは前年同月比8.5%増の167万1368TEU。 8カ月連続の増加で、1〜5月の累計では前年同期比16.3%増の817万858TEU。 国別の動向 中国: 前年同月比6.1%増の91万9429TEU。前月は減少していたが、再び増加。 日本: 自動車関連の輸送が増加し、5.0%増の5万640TEUで5カ月連続増加。 アセアン: マレーシア(

          アジア発米国向け輸送好調

          2024年5月貿易統計の詳細分析: 輸出・輸入の前年比増加率と主要品目・地域別実績

          2024年5月の貿易統計わかりやすくまとめました。 1. 貿易全体の概要 輸出額: 8兆2766億円(前年同月比13.5%増) 輸入額: 9兆4979億円(前年同月比9.5%増) 貿易収支: 1兆2213億円の入超 2. 為替レート 1ドル: 155.48円(前年同月比14.9%円安) 3. 品目別の増減 輸出 自動車: 13.6%増 半導体製造装置: 45.9%増 半導体等電子部品: 24.0%増 輸入 石油製品: 39.8%増 原粗油: 8.1

          2024年5月貿易統計の詳細分析: 輸出・輸入の前年比増加率と主要品目・地域別実績

          越境EC対応強化!海上小口貨物の簡易通関制度、2024年10月スタート

          海上小口貨物の簡易通関制度の概要 目的と背景 開始日: 2024年10月12日 目的: 越境eコマースの増加に対応し、海上小口貨物の輸入における簡易通関を導入。 背景: 海上輸送の小口貨物が増加し、新たな物流が生まれたため、事業者の利便性と業務効率性を向上させる。 利用条件 通販貨物に該当する海上貨物 少額貨物(課税価格1万円以下)の免税対象 消費税以外の内国消費税が課税されない貨物 他法令の証明・確認が不要な貨物 原産地虚偽表示がない貨物 事前情報が提

          越境EC対応強化!海上小口貨物の簡易通関制度、2024年10月スタート

          SHEKOU 食品輸送

          6つの書類が必要となります。 とくに原産地証明書は中国側の登録と大文字小文字、ピリオド有無等の小さな相違がある場合でも認められませんため、事前にコンサイニー様側への確認含め確認させていただいています。 申告が通らない場合、コンテナごとホールドとなりますご注意いただけますようお願いいたします。 1.Importer and exporter registration 2.Overseas production enterprise filing 3.Certificate

          SHEKOU 食品輸送

          ロサンゼルス港の5月のコンテナ取扱量:減少傾向も夏以降の活発な荷動きを予測

          ロサンゼルス港の5月のコンテナ取扱 ポイント 5月の取扱量 ロサンゼルス港の5月のコンテナ取扱量は75万2893TEUで、前年同月比3.4%減少。 実入り輸出は23.8%増の12万5963TEUで、12カ月連続の増加。 実入り輸入は4.5%減の39万663TEU、空コンテナは11.9%減の23万6268TEU。 貨物量のトレンド 1~5月の累計取扱量は前年同期比18.1%増の390万3734TEU。 実入り輸出は40.1%増の66万3035TEU、実入り輸入は

          ロサンゼルス港の5月のコンテナ取扱量:減少傾向も夏以降の活発な荷動きを予測

          ニューヨーク・ニュージャージー港

          NYNJ 港は、5 つのコンテナターミナル地区に 6 つのコンテナターミナルがあり、総面積 は約 550ha である。コンテナターミナルの位置は、4 つ(Port Newark、Maher Terminal、 APM Terminal、GCT Bayonne)がニュージャージー側、2 つ(GCT New York、Red Hook Container Terminal)がニューヨーク側にあります We only use Maher Terminal so not sure

          ニューヨーク・ニュージャージー港

          物流の未来図

          物流業界の現状と課題 物流業界の危機感 物流業界への関心が低下すると業界が廃れる。 物流が動いていることが当然と思われているため、問題が発生しない限り意識されない。 国内物流の課題は話題になるが、国際物流は注目されていない。 国際海上コンテナ物流の現状 パナマ運河の水不足や紅海情勢の悪化で、喜望峰経由に迂回する必要が生じている。 船腹供給量の不足、リードタイムの長期化、主要港湾の混雑、在庫の積み増しなどで需給が逼迫。 スポット運賃が上昇し、コロナ禍の再来とも言

          物流の未来図

          スペース不足と通航リスクが招くLCL貨物の値上げ理由

          NVOCC・海上混載各社の欧州向けLCL(混載)貨物に係る諸チャージが上昇しています。年初に導入された欧州向けエマージェンシー・ピークシーズン・サーチャージ(EPSS)は、レベニュートン(R/T)あたり30ドル増の最大110ドルに改定され、6月中旬から適用されます。 日本発欧州向けの直航輸出LCLのEPSSは、紅海の通航リスクにより喜望峰ルートに切り替えたことから、年初にR/Tあたり最大80ドルで導入されました。これにより、リードタイムが増加し供給が制限され、アジア発欧州向

          スペース不足と通航リスクが招くLCL貨物の値上げ理由

          CMA CGM、2024年7月からの新しい運賃とピークシーズン追加料金を発表

          フランスの海運会社CMA CGMは、2024年7月1日から北ヨーロッパ、西地中海、東地中海、黒海、バルト地域からオーストラリアおよびニュージーランド向けのFreight All Kinds (FAK)料金を発表しました。以下はその料金です。 北ヨーロッパからオーストラリア: 20フィート: US$1,873 40フィート: US$3,746 20フィート冷蔵: US$3,255 40フィート冷蔵: US$4,950 北ヨーロッパからニュージーランド: 20フィー

          CMA CGM、2024年7月からの新しい運賃とピークシーズン追加料金を発表

          急騰するコンテナ船運賃と逼迫するサプライチェーンの行方

          コンテナ船市況の急騰 背景と現状 急騰の要因 4月からコンテナ荷動きが急増。 紅海情勢の悪化による迂回や港湾混雑で供給制限が深刻化。 運賃が週ごとに上昇中。 空コンテナ不足 アジアへの空コンテナの回送が遅れ、スペース確保が困難。 サプライチェーンに影響。 運賃上昇の詳細 迂回ルートの影響 紅海情勢悪化で喜望峰経由に変更。 船腹過剰が解消され、逆に不足状態に。 港湾混雑と需給逼迫 4月以降、港湾混雑が発生し、運賃上昇が加速。 スペース供給の減少によ

          急騰するコンテナ船運賃と逼迫するサプライチェーンの行方

          「止まらぬコンテナ運賃上昇:物流業界が直面する試練と対策」

          世界的なコンテナ運賃の上昇について 1. コンテナ運賃の急騰 5月31日付けで、上海発の欧州や米国向けコンテナ運賃が大幅に上昇。 欧州向け:3740ドル/TEU(前週比9.7%増) 米国西岸向け:6168ドル/FEU(前週比18.9%増) 主要コンテナ船社は、さらに運賃を引き上げたり、ピークシーズンサーチャージ(PSS)を導入。 2. 運賃上昇の背景 コンテナの需要が急増。 紅海情勢の悪化による航路の迂回が供給を制限。 2023年以降、運賃は最高値を更新し続

          「止まらぬコンテナ運賃上昇:物流業界が直面する試練と対策」