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UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜02.要件定義〜


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UXを考える上で、第1フェーズである戦略をたてるために、3つの目的を明確にするための手法を前回の記事で紹介しました。

次は第2フェーズで要件を定義していきます。

要件定義について

要件定義とは何でしょう?第2フェーズのゴールを定めるため要件定義のゴールを下記のように設定します。

情報を洗い出し、戦略を満たす機能を制定する


第2目標項目

目的が決まったところで、コンテンツを洗い出し、戦略を満たす機能を制定することを2つに分解します。

① 情報洗い出し
② 自社独自の方向性

ではそれぞれの目的に対しての手段を紹介します。

① 目的:情報洗い出し

情報の洗い出しには、様々な方法があるとは思いますが、個人的にはMind mapが一番良い方法だと思っています。

情報洗い出し〜手段〜 : Mind map

Mind mapとは自分の思考を整理するための整理術ですが、UI,UXを考える上でも要素の書き出しに役に立ちます。

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例えば上記の画像のように、TOPメニューの大カテゴリから、そこに紐づく中カテゴリ、小カテゴリなどを洗い出します。

他のサービスになくて自社にあるものや、特質して重要な機能、最低限執拗な機能、あったら嬉しい機能など、要素ごとに色を変えるなどすると本当に大事なものと、いらないものが見えてきます。

このように要素を洗い出し本当に必要な内容に絞っていく作業はかなり大事だと思います。

多機能なサービスはありがたい反面、何が本質かが見えづらくなったりユーザーが迷子になってゴールにたどり着けなくなることもあると思います。

そんな時Mind mapで本当に重要で見せたいものは何かを整理すると本質が見えてくることもあります。

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Mind mapを作成する上でおすすめのツールはMiroです。

MiroはMind mapの他カスタマージャーニーなど思考整理に使うテンプレートがあらかじめ用意されており、共同作業もタイムラグなく進められるのでおすすめです。


②目的:自社独自の方向性

要件定義をする上で、次のステップは、①で洗い出した項目に対し、自社サービスでは何を残し、何を削っていくかを決める作業です。

Mind mapを作成したら気づくと思いますが、希望があふれて物凄い膨大な情報量になっていませんか?

何が第1優先でなにが第2優先か目的が定められていますか?

どれも欲しいし、どれも大事、

そんな気持ちもわかりますが、実際何がwantで何がmastかを整理していきましょう。

自社独自の方向性〜手段〜 : 品質目標シート

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品質目標シートでは上記の画像のように6つの項目に分け、①Mind mapで洗い出した内容を整理していきます。

取り入れたい機能は多数あるとおもいますが、この項目に従ってこのような表にし洗い出した内容を入れてみましょう。

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すると情報がスッキリ整理され、最低限必要なもの、いらないもの、本当に価値があり大切にしたいものなどが見えてきます。

この作業で実際何を機能として残していくか洗い出しをし、優先度をつけていきましょう。


これである程度サービスの大元になる機能や目的が定まってきました。


要件を定義したものを仕様書や機能一覧書に落とし込む作業は、各プロジェクトにより違うと思いますが、個人的にはここまでの第2フェーズでは、まだまだ夢物語がたくさんある状態だと思います。

開発メンバーにも機能説明をし、実現可能性なども加味してデザインや機能書を作成するのは次のフェーズで、ここの要件定義ではまずは希望とプロジェクト全体の方向性を定めるところまで、

または、この段階で開発メンバーを巻き込んで仕様を細かく決めていくのも一つの手かもしれません。(経験談としては前者に偏りがちです)

では、次の記事で細かい設計の部分、UIデザイナーが手を動かしていくフェーズを紹介していきます。


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この記事はBrewus,Inc.で開催した勉強会をベースに作成しています。

Brewusではアプリ開発をはじめ、webやUI,UXについての取り組みも行っています。

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