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31歳、更年期障害を経験する。

- 更年期障害になった31歳保育士。更年期障害を経験した中で感じたことを書いています。


①更年期障害になった経緯

・子宮筋腫がありつつも、婦人科検診が嫌いだった20代。

 23歳、職場の検診に組み込まれていた婦人科検診で、初めての内診台とエコーを経験、3センチほどの子宮筋腫が見つかった。婦人科の先生には「経過観察で大丈夫。一年に一回受診して。」と言われて終了。

 しかし、そこから私は7年間婦人科へ行かなかった。初めての検診で、婦人科検診がめちゃくちゃ苦手になってしまったからだ。当時私は性経験がなく、エコーが膣から入らなかった。そんな私に、おじいちゃん先生が「こっちから見るね~」と言いながら、なんと、おしりからエコーを挿入し始めた。その感覚が生理的に無理になり、7年間婦人科へ行くことを拒み続けていた。

・30歳で結婚し、妊娠したくてイヤイヤ婦人科受診

 30歳になり、結婚。年齢のこともあり、早めに妊娠したいとは考えていた。ただ、妊娠する前に、子宮筋腫をどうにかせねばならない。イヤイヤ婦人科を受診する。すると、医師に「大きすぎ!こりゃ手術だよ!」と言われた。そりゃあそうだよな、ずっと放っておいたんだもの・・・完全に自分がいけない。7年前3センチだった筋腫は、放置している間に8センチに肥大していた。

・子宮筋腫肥大しすぎ問題。ホルモン注射治療の始まり


 このまま手術で取り出そうとするとなると、大きさ的に内視鏡手術が不可能なため、開腹手術になる。しかし、8センチのものを開腹して取り出そうとすると、8センチ以上切らなくてはならない。すぐに妊娠したいのであれば、開腹手術だと回復期間が遅くなることに加えて、妊娠後に手術痕から子宮破裂するリスクも高まってしまう。そうなってしまうと、母子ともに危険な状態に。そこで、GnRH注射というホルモン注射を投与し、一時的に閉経させることで女性ホルモンの分泌を止めて筋腫を小さくし、小さくなったところで内視鏡手術を行い筋腫を取り出すことになった。

・ホルモン注射投与開始。4か月経ったころからなんかおかしい・・・

 注射は月に1回、手術まで毎月投与。医師からは、事前にホルモン注射の副作用について「一時的に閉経させるので、更年期障害が出てくると思います。個人差はありますが。」と説明があった。「いやいや、本当に自分がなるとは思えない。」と、謎の自信に満ち溢れていたものの、4か月経った頃から少しずつ更年期症状が出始める。

②更年期障害とは?

・一般的に言われている症状

症状としては、「ホットフラッシュ」と呼ばれるほてりやのぼせなどが代表的ですが、ホットフラッシュ以外の症状がメインとなる人も多くいます。 よくあるのは、頭痛、肩こり、めまい、関節痛、冷え、不眠、腰痛、イライラ、憂うつ感、集中力の低下など、更年期症状は数百種類にも及ぶと言われています。(下記サイトから引用)

・実際自分の身に起きている症状

上記そっくりそのまんま出ているが、治療から3か月経って急に全部出たわけではないので、順を追っていく

治療から4か月~

 急に泣きたくなる。入眠にちょっと時間がかかるようになる。わけもなくイライラする。でもまだ「疲れてるのかな…更年期かな?わからないな」といった状態。

治療から5か月~

 前月の症状が悪化。すべてのことに関してネガティブに。意欲がなくなる。疲れやすくなり毎日八時半には眠い。集中力が途切れる。腰痛、のどの渇きが出てくる。妙に汗をかきやすくなり、3週間ほど経つとフェイスタオルが手放せないほどの汗をかき始める。ホットフラッシュということを認識し、自分に更年期症状が出てきたことを自覚。担当医に漢方を処方してもらう。

治療から6か月(☚今ここ)

 前月の症状が引き続きあり。意欲はどんどん減退し、なにもしたくなくなる。怠けている自分を責めるが、意欲が起きず負のループに。ホットフラッシュがひどく、タオルを持って電車に乗るのが恥ずかしい。でもタオルがないと滝汗を見られてしまうためもっとはずかしい。周囲の目が異様に気になり、悪口言われてたらどうしよう・・・と根拠もなく疑い始める。小さいことでくよくよし始める。毎日頭痛薬は必須。めまいで仕事に影響が出る日が1日だけあった。(気合で乗り切る)

・他人事だと思っていた更年期障害、自分もしっかりなった。そもそも・・・

 自分が更年期障害にならない根拠などないのに「どうせ自分は大丈夫だろう」と思って鷹をくくっていたら、見事に更年期障害になった。そもそも、一年に一回婦人科に通い、しっかり経過観察をしていれば、ホルモン治療も手術もしなくて済んだのに。今更後悔しても、もう遅いが・・・。


③31歳で更年期障害を経験した中で感じたこと

 そもそも、自分が婦人科検診に行かなかったことで、治療費に手術費にと莫大なお金がかかることに、夫に深くお詫びしたい・・・。経緯を話し、謝罪したところ、夫は「大丈夫だよ。nutsの体調が一番。」と励ましてくれた。幸いなことに、同僚にも夫にも恵まれ、周りには私の治療のことについて理解し支えてくれる人ばかりだ。本当に、ただただ感謝しかない。

 しかし、このまま周りのやさしさに甘んじて、治療してはい、おしまい、にはしたくなかった。高い治療費を出して病気を治すわけだから、何か自分にも周りにもプラスになる経験として学びを得たい。30代で更年期障害を経験した中で、何か自分にできることはないかと問い、この経験を無駄にしたくないからこそ記事に書き留めることにした。

・自分はどのような症状が出るのか、本当に閉経するまでに経験できた。

 本来であれば、あと10年位後の話であった更年期障害。今経験することで、実際に閉経する時の心構えができた。実際に正職員として保育士を続ける中で、更年期症状と付き合いながら保育士を続ける辛さを経験したことで、果たしてこのまま保育士を続けられるのかという疑問が浮かんだ。

・自分の症状を夫に理解してもらい、二人で更年期障害に向き合うことができた。

 子どもがまだいないので、二人の時間にゆっくりと更年期障害について話し合うことができた。その中で、夫も自分の辛さを理解し、支えてくれることが心強かった。夫にとっても「あの時のあれね!」と、妻の更年期障害への不安が少しでも和らいでくれたら嬉しいが・・・莫大な治療費は申し訳ない。

・更年期障害と向き合いながら自分を育ててくれた母に、感謝の気持ちでいっぱいになった

 私の母は今58歳。更年期は少々落ち着いた模様だが、40代後半頃の母は、かなり荒れていた印象がある。更年期を経験する前までは、それを母の性格が悪いのでは・・・と否定的に見てしまっていたが、自分が更年期を経験してみて「こんなに辛かったなんて・・・」と、今まで母の性格だと思っていた自分が情けなくなったことに加え、母への申し訳ない気持ちと、辛い中でも自分を育ててくれた感謝の気持ちでいっぱいに。

・更年期症状がでたら、周りに頼ったり、通院してもよいことを知れた

 更年期症状は、熱も出ないし咳も出ない。周りから見たら、本人がどれほどつらいのかが分かりづらい。また、症状の重さには個人差があるからこそ、更年期障害はそんなにつらくないものだと感じた人もいるかもしれない。だからこそ、辛いことを言い出せず周りを頼ることをためらったり、気持ちの甘えだと自分を責めている人がいるのではないか。自分も、どこかで更年期症状を自分の甘えだと思ってしまっている。しかし、更年期障害は自分の力ではどうにもならないことを知った。

④まとめ

 
 婦人病の治療を通して、とにかく婦人科検診は一年に一回は最低行くべきだと今更後悔。全く行ってない人は、すぐにでも行ってほしい。自分のようになります。後悔しても遅い。出費と時間がものすごくかかる。(治療費は月額約1万。手術はおそらく25万程? 実際に手術したら追記します。※2023年9月9日追記:5泊6日の腹腔鏡下子宮筋腫摘出核出入院で11万3230円でした。詳細別記事アップします。)治療や手術をすることで周りにも迷惑をかけるし、夫にも申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

 31歳で更年期を経験する必要はない。あの時行っておけばと後悔する前に、婦人科検診に行こう。


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