「眠れなくなるほど面白い たんぱく質の話」l 管理栄養士の読書
◻️タイトル/著者/出版社
眠れなくなるほど面白い たんぱく質の話/藤田聡/日本文芸社
◻️エピソード3つ
※事前に書きますが、
決しておすすめ本ではありません。
①「アミノ酸バランスが良いのは動物性」
書籍には確かにアミノ酸スコア(9種類の必須アミノ酸が網羅的に満たされている場合が100とされる)が動物性たんぱく質は100。だから、アミノ酸バランスに良いのは動物性と言うことで、動物性をすすめている。
だが、、
本当にこれが正しいのか。
そもそも、私たちのカラダは消化されたものしか分解されず、栄養にもならない。
なので、消化能力を越えたものはいくらバランスが良くても摂っても、むしろカラダのダメージとなる。
日本人は戦前までいまのように動物性のものを多く食べてこなかった。そのため、肉食過剰な食に対して、消化酵素を持ち合わせていない。
それゆえ動物性のものの消費量が増えるとともに生活習慣病や大腸がんなどが増えるのも一概に否定できない。
植物性のものは、日本人が昔から食べていたものでもあり消化しやすい。
ただ、植物性のものはアミノ酸スコアが100で無いものも多い。ここを補うためにも、穀物と豆を一緒に摂ることが大切。
全粒粉や分づき米など、茶色い主食を選ぶことで、そこに必須アミノ酸も含まれており、豆とあわせて食べることで必須アミノ酸を満たしてくれる。
消化に負担をかけながら、
肉を食べるのと、
消化に負担無く、
穀物と豆を食べる。
継続することでカラダにメリットがあるのは、
後者では無いだろうか。。
②朝にたんぱく質を食べると太りにくい
朝を食べなかったり、
朝食が炭水化物だけに片寄るとたんぱく質が不足する。そのため、筋肉を分解して、代謝も悪くなり、太りやすい。
と言うことが書籍には書かれているが、
そもそも朝の時間は食べ物を多く消化することに向いていない。
朝は消化に負担をかけず、排泄にエネルギーを使うことが大切。
排泄できないものが溜まり、その方がカラダに老廃物を溜め込んでしまうので注意。
③コンビニを最大限に活用すべし!
ここは大いに否定です。
コンビニの肉や魚は、大量生産されるために生産におけるコストをものすごく下げています。
そのため、生育環境は劣悪。成長を促すために成長ホルモンは大量。
これらが私たちのカラダに影響しないとは言えません。
コンビニをすすめる栄養士も多いですが、
何を摂るかよりも、何を摂らないかに注目すべきと思う。
◻️マイエピソード
わたしはアスリート向けのサプリメントやプロテインの会社で勤めていた経験があり、
その当時、製造の裏側や、同僚がプロテインを飲み続け異変が起きている様子を目の当たりにしてきました。
たんぱく質を摂らなくてはいけない。という風潮があるなかで、たんぱく質を安易に多く摂ることに疑問を感じており、色々と調べました。
この本に書かれていることは、わたしが昔伝えていたようなたんぱく質の話です。
私たちのカラダで消化できるか?を一切無視した内容になっています。
この本を鵜呑みにして、たんぱく質を摂っていたら、、まずはきっと自分の体臭が気になり始めるかと思います。
◻️今日からやること
豆を改めて茹でてストックする。
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