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The Beatles 全曲解説 Vol.0 〜メンバー紹介&基礎情報

突然ですが本日から、The Beatles全曲解説に挑戦したいと思います!

自己紹介の記事でも触れたように、僕は小学1年生からビートルズを聴いています。

ここ最近は本を読めるくらいの体力も戻ってきて、かなりの冊数のビートルズ関連の本や雑誌に触れることができました。

漸く知識のアップデートができたのと、自分のアウトプットのリハビリも兼ねて、1年ぐらいをかけて完成させていければいいかなと考えています。
よろしくお願いします。

前置きはこのくらいにして、早速本題から入りましょう!
今回は初回ということで、Beatlesの基礎情報から。

The Beatlesとは?

1962年から1970年にかけて、イギリスはリヴァプール出身の4人のメンバーによって活動したロックバンドです。

「ロックバンド」という体ではありますが、実際にはロックを出発点に、ブルース、フォーク、トラディショナル、ゴスペル、スカ、果ては前衛音楽まで…
たった8年の活動で現代音楽のほぼ全てを網羅してしまっています。

もはや説明不要の域にも入ってしまっていますが、世界のポピュラー音楽で、Beatlesの影響下にないものは無いといっても過言ではありません。

メンバー紹介

John Lennon (1940-1980) ボーカル、リズムギター担当

Beatlesの創始者にしてリーダー。
この名前を知らない人はまず居ないでしょう。
2020年に生誕80年、没後40年を迎えています。

早くに亡くなったこともあってか、「愛と平和を伝えた聖人」のような扱いを受けることが多いですが、それはソロ活動期のほんの数年の間の話です。

彼のパーソナリティを簡単に述べると、ビートルズきってのやんちゃ坊主です。
そして、光の面と闇の面を持ち合わせたカリスマ性を持った男です。
また、ある方面では文学者としての顔も持ち合わせていました。

個々のエピソードは楽曲解説で触れていきますが、巷ではあまり語られてこなかったジョンの知られざる顔こそが、ビートルズの音を支えていたりします。

Paul McCartney (1942-) ボーカル、ベース担当

ビートルズの二大フロントマンといえば、ジョンとこの男ですね!
現在でも第一線で活躍中で、2020年にも、ロックダウン中に一人で制作した『McCartney III』が発売されました。

ポールはなんといってもマルチプレイヤーというのが何よりの特徴です。
ベース担当ですが、弦楽器・鍵盤楽器・打楽器すべていける口です。
ビートルズの音づくりの根幹を担うメンバーです。

非常に穏やかな優等生キャラで、ステージが終わった後も最後まで観客に手を振っているのはポールだったそうです。

一方で、大変ストイックで自分にも他人にも厳しい一面も持ち合わせています。
そのためか、ポールの曲のレコーディングでは
他のメンバーがストレスを溜めてケンカの原因になってしまうこともしばしばだったとか。

ビートルズのメロディアスな名曲の多くは、そんな彼の妥協を許さない姿勢から生み出されたのです。

George Harrison (1943-2001)ボーカル、リードギター担当

ビートルズ最年少にして、最強のギタリストでもあったジョージ。

ジョンとポールの陰にあったためか、活動初期はそのギターの腕にも拘らずあまり表に出てこないイメージを持たれていました。
そのため、しばしばQuiet Beatle (静かなビートル)とも呼ばれています。

実際には、温厚な一方でクールで皮肉屋な性格だったと言われています。そしてイケメン。
活動中盤からは、先の2人に対抗できる弩級の名曲を数多く発表します。

そんな彼は、非常に好奇心旺盛で、哲学的な素養がある男でもありました。
インド楽器やシンセサイザーの導入、外部ミュージシャンの積極的な登用など、ジョージがいなければ実現しなかった要素が、実はビートルズの作品の多くを占めているんですね。

Ringo Starr (1940-) ボーカル、ドラムス担当

ビートルズのサウンドの土台を担う、稀代の名ドラマーです。
曲数は少ないですが、ボーカルも担当しています。

デビュー直前に加入したため、遅れてきたビートルと言われているのは有名です。
彼の確かな腕前に、他の3人が衝撃を受け、熱心に勧誘した上での加入でした。
ドラムソロや超絶技巧を見せるようなタイプではありませんが、彼はほんのひと工夫で曲の表情を一変させる天才でした。

どこか朴訥で田舎っぽく、誰からも親しまれる性格のリンゴ。
幼少期に病弱だったこともあってか、4人の中で最も思いやりに溢れ、イケイケなバンドメンバーの緩衝材としてのポジションを担っていたと言われています。

そんなリンゴ、特にアメリカでの人気は凄まじく、「リンゴを大統領に!」という言葉まで流行したほど。
アメリカでのツアー時には常に一番の歓声を浴びていたそうです。

活動時期と作風の変化

そんなメンバーで構成されるビートルズですが、たった8年の間に幾度も作風を変えています。
ざっくり3つに分かれるのですが、その変化を追っていきましょう。

①ライヴバンド期(1962-1965)

デビュー直後から足掛け4年、ビートルマニアの少女たちから耳をつんざく歓声を受けながら、世界中を駆け巡っていた時期です。

ライブで再現可能なシンプルなロックナンバーやカバー曲が多く、歌詞も「僕と君のラブソング」が中心です。
ジョン作曲の楽曲が多く、彼の極上のボーカルが堪能できるのもこの時期です。

以下、この時期のアルバムです↓
『Please Please Me』
『With The Beatles』
『A Hard Day’s Night』
『Beatles For Sale』
『Help!』
『Rubber Soul』

②サイケデリック期 (1966-1967)

1966年にライブ活動を中止したビートルズは、4人揃ってヒゲを生やし、自分たちが本当にやってみたい音楽作りに励みます。
「ライヴで再現可能」という縛りが取れたことで、前例にとらわれず思いついたことを何でもやるようにやります

特にこの時期は、テープの逆回転やサウンドエフェクトの多用、インド楽器の導入などで幻想的な音が多く、歌詞も複雑怪奇を極めていきます。

また、この頃からポールがヒット曲を量産するようになり、バンド内での発言力を増していきます。
実際にこの時期以降、アルバムの骨子はポールが中心となって組まれていくことになります。

この時期のアルバム↓
『Revolver』
『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』
『Magical Mystery Tour』
『Yellow Submarine』
(※リリースは1969年)

③円熟期(1968-1970)

サイケデリックな音づくりから徐々に脱し、ふたたびシンプルな音の楽曲が増え、後に語り継がれる名曲の多くを作り始める時期です。
ジョージがソングライターとしての才能を大きく開花させるのもこの頃で、リンゴもソロアルバムを発表します。

ただ、円熟味を増したビートルズは徐々に自分たちのやりたいことが明確になっていくにつれ、すれ違いを増やしてしまいます。
そういった暗い時間ですら名曲を生み出す糧にしていく彼らは流石ですが、空中分解するバンドを誰も止められず、解散へと向かっていきます。

この時期のアルバム↓
『The Beatles (White Album)』
『Abbey Road』
『Let It Be』

結び

今回はプロローグのプロローグということで、ビートルズのメンバーと歴史を簡単に振り返ってみました。

これからの全曲解説を通じて、彼らの足跡を少しでも分かりやすく辿るお手伝いをしていきたいと思います!
改めて、よろしくお願いいたします!

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