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「奈良ひとり観光協会」しています。

「奈良ひとり観光協会」とは?
ホトケ女子こと安達えみが、奈良で体験したことをスライドショー形式で話すトークイベント。直近2ヶ月の間の出来事の中からオススメ情報を厳選してお伝えする。社寺、グルメ、イベントなどジャンルは不問。2019年11月スタート。奈良県内をはじめ各地で隔月開催。(場所が違っても内容は同じ)
・開催中:奈良・蔦屋書店近鉄不動産セミナー奈良シニア大学
・休止中:中崎町・ニューMASA、東京・鳳明館、京都・壬生寺

奈良は宣伝ベタ

「奈良は宣伝ベタ」という。うん、みんな知ってる。
奈良に引っ越してそこそこ経つ。この"そこそこ"の間に社会は随分変化を遂げた。ますますネットの重要性は高まり、個人のSNSでも多くの発信ができるようになった。そんな中、奈良の観光はというと相変わらずのマイペースっぷり。それがいい、それもいい、そんな気もする。でもせっかくなら、一人でも多くの人、できれば若い人たちにも奈良に来てもらいたい。
はてさて、どうしたものか。

きっかけは大寺院の地方法話

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話は変わるが、私は個人的に興福寺に大変恩を感じている。向こう(興福寺側)は何とも思っていないだろうが、一方的に「奈良に引っ越したのは興福寺のおかげ♪」と思っている。
そのため、興福寺が奈良以外の場所で何かするときは、できるだけ追っかけて行こうと思っている。展覧会然り、法話然り。
そんな一種のストーカー活動の中で、興福寺が地方で開催した法話に何度か伺った。世界遺産でもある興福寺の法話だからお客様が集まるのは当然!と思うかもしれないが、実はそれがそうでもなく、会場によっては僧侶方が自ら開演前に呼び込みをするようなときもあった。
様々な地方法話を見ていて、ある日気づいたことがある。それは、大寺院・興福寺でさえ、お寺のことを伝えるために全国各地へ出向いてお客様に直接話をしている、ということ。
改めて調べてみると、興福寺は1998年から20年以上、毎月東京に行って講座を開き、他にも各地で法話を行っている。しかも、若い僧侶が行くだけではなく、貫首(興福寺トップ)自らが足を運ぶことも多い。実際に私も東京時代には何度か興福寺東京講座に行って、貫首はじめ僧侶の方々のお話を伺った。東京にいながら興福寺の"中の人"の話が聞けるのはとてもありがたかったし、何より「奈良に行ったら絶対に興福寺に行こう」と思った。

人を動かすには、まずはこちらから!

興福寺の活動を見ていて、「あの大寺院でさえも、各地へ出向いて直接語り掛けているのに、私なんぞが『奈良、いいところだから来てね~』とPCに向かってつぶやいているだけでいいのか!」ということに気づく。気づきって大事。
それなら私も外に出なければ!いろいろなところへ行って、直接お客様と会って、目を見て、本当にオススメな奈良の情報を伝えなければ!
SNSが発達した今だからこそ、流れていくネット情報よりも昨日会った人に言われたことの方が記憶に残る。人と人がキチンと会って伝えることの大切さ、その力の大きさを再認識するときが来た。
「奈良に来てほしい」これは"願い"である。相手にお願いしたいことがあるのであれば、まずは私がお客様の住む場所にお伺いして、頭を下げて、その上でお願いをすべきである。その場所が、東京であろうと大阪であろうと、そこに「奈良、ちょっと気になる…♪」そんな人がいるのであれば、私はどこへでも馳せ参じる。例え、それが自腹であろうとも。

"自腹"開催であることが大事

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「奈良ひとり観光協会」を開催する場合、講演料はいただかない。交通費も支払われない。会場費持ち出し。当たり前だ。自主企画なのだから。ただし参加費は有料。私の利益は、お客様からいただく参加費から諸経費(交通費、会場費等)を抜いた金額である。これはどの会場でも同じ。要するに、会場が東京だとしても同じやり方なので、東京で開催するだけで赤字である。いくら往復深夜バスにしたって赤字である。それでも行く。奈良のことを知りたい人がいたら行く。(※上の写真は深夜バスで東京会場に行った時のもの)
この企画を思いついたときにいろんな方に話をした。中には「観光協会や県に頼んでお金出してもらえばいい」、そうアドバイスをくださった方もいた。「お金出すからこの情報宣伝してほしい」、そう言われることもあった。
でもすべて断った。なぜなら、資金の提供を受けるとそこに"忖度"が生まれるからだ。
私が伝えたいのは、私自身が体験して感じて、本当にいい!と思った奈良の情報。そこに誰かの目を気にした情報はいらない。うまい!オモロイ!楽しい!私がそう感じたから熱く語れるのである。熱く語れなければ相手の心は動かせない。奈良にまで足を運んでいただけない。例え赤字になったとしても、自分自身の経験と言葉を信じて、人に思いを伝えたい。
熱く語ってしまったけれど、「自腹で奈良から東京に行ってイベントしてます!」って、自分でもどうかしてるとは思う。でも、どうかしてるって面白い。だから、どうかしていることを続けてみる。

お客様のうち1人でも奈良に来てくれたら

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先日、嬉しいことがあった。それは、このイベントを最初に始めた大阪・中崎町の純喫茶「ニューMASA当時の店長(三代目)が、プライベートで奈良へ旅行に来てくれたことである。
「今度プライベートで奈良に行こうと思うんですがどこかオススメの場所ありますか?」と連絡をくれた。県内の社寺や美味しいお店などいろいろお伝えして、楽しい奈良旅になるようにこっそり祈っていた。無事、旅を終えた店長からお礼のメッセージをいただき、改めてあの店でイベントできたこと、そしてこのイベントを続けてきたことを嬉しく思った。
私がやりたいのはこういうことである。自分の言葉で奈良の良さを伝えて、話を聞いた人のうち、1人でもいいから奈良に足を運んでくれたら大成功である。
些細なことと言われるかもしれない。それでも、SNSで何百、何千とフォロアーがいても、その中の1人を動かすことはなかなか難しい。私のイベントは多くても20人程度。そのうち1人がイベントを聞いて実際に奈良に来てくれる、それって実はすごいことなのではないかと思っている。

これからも、やり続けます

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いろいろな場所でいろんなお客様を前に話していると得るものも多い。同じネタを、会場を変えて話をする。そうすると、場所の違いや客層の違いでウケるところが違う。大阪では盛り上がったネタも東京では盛り上がらない、若い人は食いついたけどご年配の方の反応は鈍い。そんなことがわかってくる。リアルなお客様のリアクションを見続けているのである。こんな貴重な経験はない。
「奈良ひとり観光協会」は私にとって、お客様との交流の場であり、発信基地であり、何よりも情報収集と修行の場である。2019年11月から始めてすでに1年以上が経つ。その時その時のライブ感は何度経験しても楽しいし、何度やっても失敗する。
いろいろな仕事をやっているが、もしかしたら「奈良ひとり観光協会」での私が一番素に近いかもしれない。大好きな奈良を、目の前の人にただただ伝えたいだけ。ある意味、非常に自分勝手なイベントである。そんなものにお付き合いいただいていて、お客様には本当に感謝しかない。

ウザくならない程度に奈良愛を加減しながら、毎回一生懸命やらせていただきます。もしよろしければ、どこかの機会で一度お越しくださいませ。又は私をあなたの町へ呼んでくださいませ。プロジェクターが投影できる会場があればお伺いいたします。
それでは会場でお会いしましょう!

【今後の「奈良ひとり観光協会」情報】※奇数月開催

「奈良ひとり観光協会」をうちでもやってほしい!
問合せ先:https://nuribotokeshoten.tumblr.com/contact

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