ルパン×銭形的な映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン。日本語でいうと「鬼さん、こちら」的な意味らしい。
スピルバーグ監督。レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスのダブル主演。60年代末に実在した小切手の詐欺師をモチーフとした犯罪映画です。
両親が離婚して家出した16才の若者が、とかく嘘をつきまくる。飛行機のパイロットがステュワーデスに囲まれているのを見て、ええなぁと思い、嘘をついて機長の制服をゲットし、偽の小切手で現金を手にしていく。
このへんの身分の確認とかが、ずさんよなぁとしか言いようがなくて、パイロットだけではあきたらず、病院の面接を受け、医師になったりする。
医師の免許確認はないのか? 出身大学に裏をとったりしないのか? 五十年以上前の話とはいえ、いろいろと杜撰すぎる。
家出してからも両親とは仲がよく、とかく父親には何度か会いに行っているのだけど、友達がいない。ステュワーデスやナース、高級娼婦とヤッている描写はあるのだけど、男の友人と仲良くしている描写がまったくといっていいほど、ない。
敵役であるFBIのトム・ハンクスに電話をかけたりするのだけど、これがまたルパン×銭形警部みたいな奇妙な友情めいたものを醸し出している。
結局は逮捕され、FBIの手先として小切手詐欺を暴く側になるんですけどね。毒をもって毒を制すというか。で、この映画の主人公、いずれは偽造できない小切手とかを開発しちゃうみたい。
両親の離婚のことはさておき、いまいち共感しづらい主人公でした。なのですが、なんだかんだ楽しく見ることができた。不思議だ。
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