見出し画像

『推し、燃ゆ』宇佐見りん

🔥あらすじ🔥
逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈“することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し——。デビュー作『かか』は第56回文藝賞及び第33回三島賞を受賞(三島賞は史上最年少受賞)。21歳、圧巻の第二作。ーAmazon内容説明より


⚠️この感想には一部ネタバレが入っています⚠️
🔥感想🔥
久しぶりに読書ができて嬉しいです!😆
そしてタイミング良く今話題の芥川賞受賞作の『推し、燃ゆ』が図書館から回ってきました。👏🏻

推しに自分の人生をかける少女のお話。
自分も最近推しを失ったばかりで、精神的にショックでして…😥
部屋に飾っていたサイン入りの写真集とサイン入りの推しのチェキ写真は棚の奥にしまい、保存用写真集はメルカリに出品しました。
テレビでに映る推しを観れなくてCMでも目を逸らしてしまいます。

そんな中本書に出会いました。
三度の飯より推し!
1に推し、2に推し、3、4がなくて5にも推しの「No 推し No Life」を送る「あたし」が家族から批判されているシーンは申し訳ないが家族側の言い分も分かると言うよりそれが筋だと思う自分がいました。
これがわたしがもう10年も若ければ感じ方も違ったのかもしれません。
でも、高校中退よりも推し、バイトクビよりも推し、と若年期に何かしらについて一種の情熱を捧げ夢中になれるものがある人間は強いと思います。
推しがいなくなった世界、今のあたしには絶望かもしれない。
でも、その骨を拾い、弔い、遺品整理をすることで、彼女は前に進めると信じています。

日常の何気ない描写が五感を研ぎ澄まされて表現されていて、大変興味深い作品でした。🙂
タイトルも『推し、燃ゆ』って言うのが可愛くもカッコよく素敵です✨

『推し、燃ゆ』宇佐見りん



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?