ジャニーズJr.祭というスタート
ジャニーズJr.祭。
ジャニーズ所属の中で未デビューの人たちジャニーズJr.が総出演する祭。
そのロゴの下には「東京ドームから始まる」とあった。
そう、今日この日2019年8月8日から始まったのだ。きっと。
裏方に引いた滝沢秀明氏の熱望する、ジャニーズJr.黄金期が再び。
その日の記録として、書いておく。
***
東京ドームで約3時間、目まぐるしく演目と演者が変わりながら怒涛のように過ぎた時間だった。
各グループの重大発表、とりわけジャニーズJr.にとっても最も大きなニュースであるCDデビューも含む中で、このイベントを決して重大発表の場にせず(各グループの発表は途中の休憩MCで行われた)。
これからもっと売り出していく中で、事務所イベントでありがちな、所属アーティストの演目を並べて関係者に見せるようなショウケースにもせず。
観客が、どこに連れていかれるかわからなくなるような、目まぐるしく色が変わるお祭りにしていた。それがジャニーズJr.祭だった。
これがもし、1組ずつ順に持ち時間25分で順々に曲をやり、最後のMCでデビューが発表されるようなイベントであったら。これから何をしてくれるんだという期待、まさにジャニーズJr.が始まる予感を感じさせることは出来なかっただろう。
メディアにも向けた重大発表をする場であっても、来ているファンを最優先する。それが滝沢秀明さんなのかもしれない。
あくまでファンを見ているところとして、今回発表された大量のツアーもあると思う。
ジャニーズJr.のチケットはとても取りづらい。抽選が当たらない。この東京ドームでさえ、落選者を大量に出し、駅から向かう道にはチケット譲ってくださいと書かれたスケッチブックを持って立つ少女たちがいた。
ジャニーズJr.は全グループで共同のファンクラブなのでどうしても会員数と会場キャパが折り合わないのだ。
その回答として提示されたのがまさかの「全グループでいっぱいコンサートやツアーをやる」だったのである。力技のど真ん中。あっぱれ。
複数グループ行く人・申し込む人でもさすがに各地に散る同日開催のコンサートには行けない。全部を把握できないぐらいにコンサートを各地で(東名阪でないところが最重要)行う。
これだけの県でそこそこのキャパでやれば、みんな観れるのでは?
願わくば、ファンクラブに入ってない人でも来れるような形であれば、さらなる広がりを期待できるかもしれない。
それぐらい、ジャニーズJr.は観てさえくれれば圧倒的に引き込めるような素晴らしいパフォーマンスをしてくれる。Jr.という表現で、あたかもまだ下積み時代かのように思えてしまうが、彼らはオリジナル曲も持ち、アリーナレベルのコンサートを行っている。僭越ではあるが既に一流のアーティストであるのだ。
ただ、それを目にする機会だけがとても少ない。最近になって、稀に歌番組でパフォーマンスする機会がある。しかし高々2-3分だ。こんな短時間で伝えきれるような魅力ではないのだ、彼らの魅力は。
このツアーは。各グループのこのツアーは、興味を持ち始めた人の一歩目になるかもしれない。
もちろん。沼の一歩目だ。
正直、満を持してのデビューではあるが、現状キンプリの時のようなスタートダッシュがきれるかというと心配が残る。考えたくはないが、苦戦から始まるデビューかもしれない。
だからこそ、新しい人たちをどれだけ引き込めるのかは最重要ファクターだと思える。
個人的には、この2グループならばこそ、男性ファンを作り出すことも大いに可能だと思っている。
すべては今日から、始まりなのだ。ここからなのだ。
今日は何のゴールでもない。
今日から、黄金期を超える時を始めるのだ。
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