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#03 ナンバー2が会社を進化させるために必要な「ハマグリ理論」

ナンバー2が、時代の流れに対応できないと会社は潰れてしまう。これはナンバー2として、組織の中で実務を取り仕切ってきた私の実感です。

会社とは人そのもの。

ナンバー2に求められるのは、常に新しい考えを取り入れながら自分自身が変わっていくことです。変われない人の多くは、新しい考えや物事を取り入れていないからだと思っています。

そこで私が編み出したのが、「ハマグリ理論」です。

今回のnoteでは、「ハマグリ理論」とは何か、時代の変化に対応することにどのように役立つのか?を詳しく紹介します。

ハマグリ理論とは


「ハマグリ理論」とは、いろんな人・モノ・話・考え方などを一旦受け入れてみることです。

ハマグリは栄養も砂も水も取り入れた上で「これはいいな」という栄養を取り入れ、「これは違う」という砂を吐き出す習性があります。

例えば、第一印象で「この人のことは嫌いだ」「自分とは考え方が合わない」と判断するのは、よくあることだと思います。でも、寄り添って話を聞いてみると、案外すごくいい人だとわかることがありますし、自分にはない考え方がとても勉強になることもあります。

一方、最初にいい人だと思っても、次第に逆の面が見えてくることも...。

たくさんの人と関わり、影響を取り入れて経験を蓄積する。そうすることで、人や社会の多面的な姿が浮かび上がり、自分の中の判断基準が研ぎ澄まされていくのです。

価値観をアップデートする


人は、表に飛び出さないで自分の庭だけで生きていくほうが楽な生きものです。しかし私は「人生が終わるその瞬間まで、学ぶことを恐れてはいけない」と思っています。

私の経験談を少しお話しします。
60歳を過ぎてから、若い世代の方が集まるセミナーやトークセッションに参加してみたことがありました。世代の異なる人たちに囲まれて違和感を感じても、行くのが嫌だと思っても、「ハマグリ理論」を実践し、とにかく一旦話を聞いてみたのです。

すると、若い人の考えや話を聞くことの面白さに気づき、いろいろな価値観に触れることも楽しくなってきました。知らない人に対して身構えず、かといって迎合するのでもなく、相手と向き合うことができるようにもなりました。

同時に気づいたのは、自分の価値観に凝り固まっている部分があること。以前の私には、「男たるもの〜であるべき」「弱いことは悪」という思い込みがありました。これは、生きてきた中でそのような教育を受けてきたので、自分の中に刷り込まれてしまった価値観であることがわかってきたのです。

しかし今は、「その人には、その人の生き様がある」「努力が足りないんじゃないんだ、みんな一生懸命生きている」...と捉えられることが増えてきました。

自分の考えが全て正しいというのは、傲慢な態度です。

「ハマグリ理論」を通して、若い人たちと出会ったことが、新たな時代を生きるための価値観へと私を開いてくれたのです。

時代の変化に対応するために


年齢や経験を重ねるにつれて、新しい学びや出会いは億劫になるものです。
ですが、学び、変わり続けなければ、会社の成長も未来もありません。

新しいものが出てくるたび、まずは「ハマグリ」のように、何でも取り入れてみる。やってみることが重要です。

例えば「ChatGPT」。
「そんなん、使わんでええねん」と否定するのではなく、一度使ってみる、詳しい人に聞いてみるなど、知ろうとする努力が時代の変化に対応する一歩なのではないでしょうか?

世の中の変化が急激になった今、自分の殻に閉じこもっていては、時代の変化に取り残されてしまいます。

自分の経験や考えの殻から抜け出し、まずは聞いてみる。取り入れてみる。
そうやって変わり続けるナンバー2の存在が、会社の業績を伸ばしていくのです。

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