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西域をゆく〜シルクロードの片隅で

 2012年のある夏の日、内戦が続くシリア第2の都市アレッポで、私と同世代の日本人女性ジャーナリストが取材中に銃撃を受け殺害されるという痛ましい出来事が起きた。遺体には、首や防弾チョッキで護られたはずの腹部を含む、9箇所もの銃創痕があったという。 その1週間前、私はある大学の研究調査団に同行し、タクラマカン砂漠の南にあるオアシス都市、新疆ウイグル自治区のホータンに滞在していた。 中国がご専門の大学の先生がボーイスカウトの大先輩で、チャーターしたバスの席が少し空いてるからと

    • りんご日報の思い出

      20年くらい前のこと。香港オフィスのスタッフも中国の工場に何日か詰めてることも多かったから、私より先に乗り込んでる香港人スタッフに、「りんご日報買ってきて」と良く頼まれた。 オフィス前のタクシー乗り場近くにある露店か、フェリー乗り場の売店に寄るのだが、蘋果日報は一番目立つように並べられているのでわかりやすい。 それを黙って手に取ったあと、わざわざ広東語で日本の新聞ありますか?と話しかける。 有無日本報紙啊? (ヤゥモゥヤップンボゥジィ?) 広東語などの方言と標準語であ

      • 【ゆっくりと、大きく、変わる】

        SARSから10年くらい経った頃、少し振り返って感じたことを書きました。 見出しの写真は、マカオから中国に入るイミグレーションの建物。以前の小さな小屋のような建物のゲートが、モニュメント的に残されています。 (この記事は、2014年3月27日に別のところで投稿したものです。) ■汚染地帯 10年くらい前にSARSが香港にもたらした危機感も、肌で感じていた。 正体不明な新しい感染症で、治療法がなく、致死率も高くて、広東省という中国以外から見たらどんな生活をしてるかわから

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          西域をゆく〜シルクロードの片隅で(画像編)

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        西域をゆく〜シルクロードの片隅で

          ドゥカティで巡るOKINAWA〜慰霊の日に寄せて

          昨年のことだが、友人の結婚式に招かれたのを機に、私たちにとって初めての沖縄を、オートバイを借りてぐるっと周ってきた。再婚同士で子どももいる我々は、まだ二人だけの新婚旅行に行けていない。そういうつもりで、少し贅沢な旅のプランを練った。 ◼︎DAY 1那覇空港からゆいレールで隣の駅赤嶺、そこから徒歩3分のところにあるショップで、我々は2台のドゥカティを借りた。どちらも走行距離が7千キロ程度の、まだまだきれいな車体が充てがわれた。 早朝のフライトで来たものの、やはり昼食は混む

          ドゥカティで巡るOKINAWA〜慰霊の日に寄せて

          【香港】見慣れた街がデモで覆い尽くされた報道に接して

          ◼︎滞在当時のことを、思い出してみる21世紀の始めの10年くらい、香港・広東省に深く関わっていた。 「東洋に西洋を注射してできた街」それが、私の第一印象だった。 彼の地では異質である英国流の法体系の下、世界中から企業が集まって、中国を世界に開くゲートウェイとしての役割を果たしてきたことが、香港の誇りだと感じていた。 香港が返還されることになって、不安を感じた市民が英連邦のカナダやニュージーランドなどの国々に移住する動きもあった。 その後、思ったほど混乱はないと戻って来

          【香港】見慣れた街がデモで覆い尽くされた報道に接して