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読書感想文#39 良い人生とは

「この複雑な世界を生き抜くための、鮮明なる指針」

ここ最近は、どんどん科学技術などが発達して、生活が豊かになる一方、自分たちの時間を奪う、様々な誘惑も増えてきました。

良い人生とは何なんでしょう。

以前に比べて、便利になったかもしれない。しかし幸福度は比例して上がっているのか。

難しいところだと思います。

ということで、今回は、ロルフ・ドベリ著『Think clearly』を読みました。


この本は、何をするかより、何をしないかについて書かれていることが多い印象でした。

そんな、スイスのベストセラー作家が渾身の力でまとめ上げた、未来が変わる「52の考え方」から、印象に残った3つを紹介したいと思います。

1.簡単に頼み事に応じるのはやめよう

互恵的利他主義

これは、動物界では当たり前に起きていることです。

チンパンジーが、仲間に獲物を分け与えるのは、次にその仲間がお返しに獲物を分け与えてくれることを期待しているからである。

これは、人類の中でも起きている。

しかし、ここには一つ怖い点が。

相手の利益になる行動をとれば、相手も同じように利益を返してくれるだろうと思ってしまうこと。

頼み事をされた時、またお返しをしてくれるだろうと、無意識のうちに思い、頼み事に応じてしまうことがある。

そして、自分の時間が奪われていることを、相手が並べ立てたもっともらしい理由をもとに正当化しようとする。

そして、挙げ句の果てには、相手のお返しを勝手に期待して勝手に裏切られることもある。

頼み事を断ったからといって、すぐにあなたを「人でなし」と思う人はいないはず。

それは本当に必要かと自分の軸に沿って考え、何でもかんでも、頼み事を引き受けないようにしなければならない。

2.限界効用逓減の法則

とある砂漠の中、太陽がジリジリと照りつける

あなたは、最後の水を飲み干し3日が経とうとしている。

喉はカラカラで今にも張り付きそうだ。

と、そこに商人が現れた。どうやら、1リットルの水を売ってくれるらしい。

「このような状況の中、あなたなら、この1リットルの水にいくら払えるだろう。」

そして、あなたは1リットルの水を買い、勢いよく飲み干した。

少しは喉を潤すことができたが、まだ喉は渇く。

次は、1リットルの水にいくら払えるだろうか。

そして、その次は、またその次は…

おそらく、あなたは最初の1リットルの水にはかなり高額を出せると考えたはずだ。

中には、全財産をはたいてもいいと考える人もいたかもしれない。

そして、それからは回を重ねるごとに、払えるお金は減っていくだろう。

これが、『限界効用逓減の法則』である。

ある程度の需要が満たされると、満足度はそれ以上上がらないというものだ。

これは、お金、年収にも当てはまる。

そして、その基準が年収1200万円あたりだと言われている。

お金と幸せとの関係性はよく議題に上がり、難しいところであるが

この本では、他者との比較、自分の過去との比較によって決まると書かれている。

例えば、年収が1000万円だとしても、周りが年収2000万円ならまだまだ満足はいかないだろう。

そして、年収が1500万円の人も、以前までは年収2000万円だったならば、これまた満足がいかない。

ようは、考え方次第だということである。

年収がいくらになれば幸せかということには正解はない。

つまり、就活をするにあたって、年収だけで就職先を決めてしまうと、かなり痛い目を見そうな気がする。

その点は注意していきたいと思う。

3.時代の変化

時代の変化に合わせて、求められる能力も変化する。

分かりやすい話で言えば

石器時代と現代では、求められる能力は大きく違う。

現在も、メンバーシップ型雇用から、ジョブ型雇用へシフトしようとしていると言われているが

今までは、オールマイティな人が求められていたかもしれないが、ジョブ型雇用では、一つの点に突き抜けた人材が求められるかもしれない。

「多才」よりも「専門性」が重視される。

自分の専門外に時間をかけすぎるのは良くない。

自分は、まずは、何の専門なのかというところを見つけていきたい。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

今日(3月5日)は、初めて図書館に行き本をいくつか借りてきました。

最近の本は、人気で借りられているのかあまりなかったのですが、昔から読まれている有名な本などもあったのでいくつか借りてみました。

また読み次第、感想文等もかけたら書いていきたいと思います。

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