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【オススメ図書⑥】Very Short Introductionsで学ぼう第1回: 〜英語学習の提案〜

こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

2018年から定期的に開催している展示企画『Very Short Introductionsで学ぼう』。

毎回スタッフごとにテーマをかえて選書し、紹介文を作成しています。多言語スタッフで構成されているサポートデスクの特徴を生かした人気の企画です。

今回の記事では、企画で紹介している英語学習の提案を紹介します。

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Very Short Introductions を使った英語学習の提案


1. Very Short Introductions をすすめる理由

Very Short Introductions (VSI)は、オックスフォード大学出版局が刊行している入門書のシリーズです。歴史や政治・宗教・哲学などの様々な分野のテーマを取り上げて、専門家による分析も交えつつ、初学者向けに平易な解説が書かれています。

大学生の英語学習には、単位取得や資格試験対策のように「必要に迫られてする勉強」もありますが、今回はちょっと違った角度からの英語学習を提案してみたいと思います。

大学生、なかでも教養課程(学部1・2年生)に属するみなさんは、新しい知識をどんどん吸収し、アカデミック的な考え方や説明の仕方を習得しつつある時期ではないでしょうか。この段階では、自分と異なる認識の枠組みに触れることが、みなさんを大きく成長させます。そのため、積極的に新しい言葉を獲得する(=使いこなせる概念をふやす)ことをおすすめします。


2. 洋書と和書を並行して読むことの特別なメリット

さきほど紹介したVSIは、英語の原書に加えて、和訳も一部のタイトルで刊行されています。「和訳のない洋書を、辞書を引きつつ読む方が勉強になるのでは?」という考え方もあるかもしれませんが、洋書と和書を並行して読むことには特別なメリットがあります。

学術用語には専門家の間で共有された「定訳」というものがあります。意味的に概ね正しい置き換えができているようでも、オリジナリティあふれる訳はなかなか受け入れてもらえません。原書と和訳を並行して読むことで効率的に専門用語を学べば、すぐに専門家に通じる言葉で語れるようになれます。日本語の方が得意な人は和訳を手がかりに原書を読むことをおすすめします。一方で、英語の方が得意な人は原書がどんな日本語に置き換えられているかチェックすることで、学問に向かう基礎体力をつけることができるはずです!

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