見出し画像

【Kindle出版】値付けを変えるだけで売上は変わる

値付けって面白いもので、価格を変えるだけで売上が大きく変わります。

それまで売上がイマイチだった本が、値上げしたら読まれるようになることも。

大事なのは相場の把握です。


私は不動産の営業マンをやっていました。

売買の仲介という仕事で、不動産の値付けは基本中の基本。

その甲斐あって、相場観が養われています。


相場っていうのはつまり、「この商品ならこれくらいの価格」と必然的に決まっている価格です。

自分でどうこうできるものじゃありません。


なので、本の価格設定の際も、自分でいくらにしようか悩んでたってしょうがない。

相場を見て、「自分の本はこれくらいかな」と位置付ける。

これが正しい値付けです。


この原理原則を間違えて、ただなんとなーく価格を決めてしまうと、売れるものも売れません。

本が売れないということは、読まれないということ。

読者に価値を届けることができていないので、こうなると出版している意味がなくなります。

ただの自己満足になってしまう。


じゃあ、具体的にどうすればいいか。

例えば、あなたがダイエットの本を出版するとしましょう。


Amazonのサイトを開いて、「ダイエット 本」と検索します。

パソコンからなら、検索範囲を「Kindleストア」に設定して「ダイエット」で検索します。


そして、検索結果に出てきた本を片っ端からチェックします。

見るのは自分と同じ個人作家の本だけでもOKです。

まずは検索結果を数ページざっと見てみる。

そうすると、大体の価格帯が見えてきます。

「そうかそうか、安い本だと100円、高い本だと1,000円くらいかな」という感じ。


次に、一番安い本(100円)と一番高い本(1,000円)をピックアップして、価格の差の理由を考えます。

この本は○だから安いのか、○だから高いのか。

大体はページ数や画像の充実度、内容の希少性や再現性の高さといったところです。

例えば、価格の差の原因が再現性の高さだったとします。

再現性が高いということは、真似してやってみればできる可能性が高いということ。

ダイエットについて言えば、誰でも痩せられる、ということになります。

なので安い本だと、「この著者だからできたんじゃないのか(体質など)」「毎日運動すれば痩せるって、それができれば苦労しないよ・・・」と思われがちです。

一方、高い本は、「なるほど、これなら私でも無理なくできそう!」「1日1分なら毎日でも続けられるかな」と期待されやすいのです。


理由が分かったら、それを基準にして自分の本は高いか、安いかを考えます。

自分の本は再現性が高いと言えるのか?

言えるのなら、高く設定すればいいし、言えないのなら、低く設定するべきです。

基準に照らして検討すれば、自分の感覚で判断するのを回避できます。

なのでもっと言えば、数値化した基準があるのが一番です。

例えば、一番高い本が「1ヶ月で-10キロ達成」という本なら、自分の出す本はどうなのか、より客観的に明確に分かります。


ただ、Kindleの場合は、もう一つ考えておかなければならない要素があります。

それが、kindle unlimited 、読み放題のサービスです。

これは月額980円という会費の支払いを条件に加入ができ、この制度の対象の本であれば同時に10冊までは、本の価格を気にせず読書が楽しめる、というものです。

Kindle本の売上は、大きく2つに分かれます。

①本が売れたら価格に応じて支払われるロイヤリティ。

②本が読まれたページ数に応じて支払われるロイヤリティ。

作品にもよりますが、構成比は半々か、②の方が高くなる場合がほとんど。

この②の方が、kindle unlimited 対象の本に適用されます。

そのため、基本的に個人作家は自分の作品をこの読み放題サービスの対象にしています。


ここで考えなきゃいけないのは、読者の立場です。

月額980円。

決して安くはありません。

元を取りたい、損はしたくないと考えるのが心理です。

すると、誰でもこういう発想になります。

「毎月1,000円の本を1冊読めばおトクになる!」


これはサブスクリプション契約特有の価値観です。

つまり、あまり低めに価格を設定すると、それはそれで読まれなくなってしまう、というわけです。

おそらくこの考え方があってか、まさに1,000円という価格帯が絶妙に売れる場合があります。


厳密には、本のジャンルや読者の層によっても違いは出てきますので、一概に全部1,000円にすればいい、ということでもありません。

ただ、この考え方が成り立っている市場では、前述のような通常の相場観が意味を失ってしまいます。

読者が読みたい本を探すとき、他の本と比べて高いか安いか、ではなく、読み放題サービスの利用料に見合うかどうか、という基準で比較されてしまうこともあるわけです。


このことや、出版後も柔軟に価格変更できる仕組みを考えると、とりあえず気持ち高めに設定しておくくらいがちょうどいいです。

それで様子を見て、売れ行きが思わしくなければ上げたり下げたり試してみる。

値付けは難しいですが、適切な価格に変えることができたときは売上が全然ちがってくるので面白いですよ。



Kindle出版に関するノウハウについては別の記事で紹介できればと思いますが、気になる方は私の本にすべて書いてありますので読んで頂ければと思います。

100枚以上の画像を使って300ページ、5万字にわたり解説している本は他にありません。

今なら kindle unlimited 対象なので会員の方は無料で読めます。

絶対に損はさせません。

あなたも1位を獲ってください。

WordだけでKindle出版するやり方を字幕付きで動画解説してます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?