勝負脳を作る為に⑧

※勝負脳の作り方(2002年/林 成之 著書)より
※前回の続き


□長距離ランナーは腸が命

人間が長距離を走る為には、足の筋細胞へ酸素とエネルギー代謝基礎のブドウ糖をバランス良く供給する必要がある。これは言われなくても想像すればわかるだろう。

マラソンは30キロ過ぎてからが勝負と言われる。
42.195㎞を走る上で終盤まで身体中にエネルギー供給できる体調管理必要だからだ。

まず、走る前3時間以内に物を食べると胃痙攣を起こす可能性が出てくる。
その為食事は3時間より前に済ませておくのがよい。

これは万人に言えることだが、短距離であれば血流も保てても、腸間膜動脈より先へ広がり繋がってるウンコの詰まった重い腸への血流が、走ることで臓器が上下に揺れ続け、不安定になる。
普段腹筋を鍛えていない人間が急に長距離走に挑戦すると腹痛(腸虚血)が起こるのはこのせいだ。

早く走る為にはストライド走法が有効だが、これだと腸の上下運動が激しくなる。
その為、ピッチ走法の方が腸に負担をかけにくく腸の長い日本人にはこの走法が適している

あと日本人は米や稲など摂取してきた人種で海外の選手と比較しても腸が長く消化機能が弱い、よって肉など消化しにくい食べ物に摂取が偏ると便秘になりやすい
なるべく便秘解消されてる状態でないと走るのが辛くなる
腸の手術を受けた人も痛くなりがち。

天候は関係なしに、そもそも血中のアルブミン値が3.0g/dlと低い選手は脱水症状になりやすい。
アルブミン値が低いと、疲労物質となる活性酸素を処理する能力が低下しているため虚血症も引き起こしやすく、熱中症も含めた体調不良が、起きやすい。
競技中に水を飲めば良いという訳ではなく、根本の問題改善として日頃から体調管理が必要。

人間は低酸素環境にいると環境に強くなる。よくドキュメンタリー番組でマラソン選手が高地トレーニングと称して出向くがそれが目的だ。
ただ、急な高地トレーニングは効果的ではない。高地では酸素濃度、気圧、気温が低くなる。
すると、ヘモグロビンから酸素を切り離すジスォスフォグリゼリート(DPG)が増加して、足の筋肉から脳細胞にまで酸素が行き渡りやすくなる。これだけみると良いことづくめだが、一定の条件下ではDPGが増加した状態だと逆に乳酸がたまりやすくなる。
それは走るときのペース配分を誤った時だ。結論から言えばDPGが増加した状態でフルマラソンを走る場合、乳酸がたまるのが周りの選手より早くなってしまう為30kmまでは調子が良かったのに筋肉疲労によってペースダウン、または途中リタイヤにつながってしまう。
ドラゴンボールで言うところの亀仙人の修行で甲羅を背負う感覚ではうまくいかないということだ。


本日はここまで。


◎今日の呟き
こういった本の要点をまとめるのと一緒に、自分の生活中に取り入れて効果があったことを発信したりもしているが、ランニングが苦手な人へ楽に走る方法を以前のnoteに綴ったことがある。
そこに、姿勢の話しか載せてなかったが、本書にある通り腸の状態も非常に重要なようだ。
まあ、そもそも腸環境がよければ痩せてるとおもうのだが…
おなかの筋肉、腹筋ではなく、腸と頚椎をつなぐ脈にて安定的に血液を巡らせる為に必要な体幹の筋肉の訓練が必要なようだが、ダイエット目的でやるにしても体幹から鍛えるのはめんどくさくないだろうか。
私がダイエットするならめんどうだ。
となると、走れないほどの巨漢ならば早歩き、走れるならピッチ走法で腸をなるべく揺らさず走るのが良いと思う。
食べ物に関しても気をつける必要がある。
私も肉ばかり食べていた時は便秘がちで、自衛官の頃、よくお腹の痛くなることがあった。ダイエットするならばまず食生活にて消化しやすい物だったりどうしても食べたいなら肉を食べても良いが、少なめにして肉の消化を助けてくれる消化酵素が多く含まれた食べ物(パイナップルなど)を一緒に食すと良いかもしれない。

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