大人になるってさみしいな
「子どもから大人になる」というのは、その人のなかの子どもがいなくなるのではありません。
その人のなかにはいつまでも子ども的な存在がいて、その子どもを適切にケアできる大人が形成されることを、「大人になる」というのです。
つまり、人間は何歳になっても、その人のなかに「チャイルド」がいる、ということになります。まずそのことを知ってください。
あなたの中には、いつでも「内なるチャイルド」がいるのです。
- 伊藤絵美 著『セルフケアの道具箱』
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小さい頃「のんちゃん」と呼ばれていた。
この本を読んで、本当に久しぶりに自分に「のんちゃん」と呼びかけてみたら、働き始めてから心に詰まっていたしこりが取れて、パンパンに張っていた緊張の風船がじわーとしぼんでいくように安心して、なんだか涙が出た。
長いこと忘れてて、かまってあげられなくてごめんね、のんちゃん。
さみしかったよね。
そして、大人になるって、「のんちゃん」って呼んでくれたままや先生から離れて、自分の感じてることを「のんちゃん、どうしたの?」って自分で聞いて慰めてあげることなんだ、とはっとした。
大人になるってさみしいな、と思ってまた少し泣いた。
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