鈴木佑治

日米の大学通算50年教え、引退、研究、執筆、教育アドバイジングをしています。専攻は言語…

鈴木佑治

日米の大学通算50年教え、引退、研究、執筆、教育アドバイジングをしています。専攻は言語学(意味論、語用論)、英語学です。TOEFL Web Magazine連載コラムFor Lifelong Englishを20年間執筆していました。来年本誌休刊を受け、Noteで連載を続けます。

マガジン

  • For Lifelong English 英語活動情報誌

    英語は教室という空間を離れ生活に溢れています。生活で使う言語です。今や生活になくてはならないインターネットが一変させたのです。使ってなんぼです。使いましょう、生涯使って発信しましょう。筆者は1990年より幼児から大人まで英語で発信する「プロジェクト発信型英語プログラム」を立ち上げ実践しました。本マガジンは英語発信活動に関する多岐にわたる事柄をお伝えします。(1)TOEFL Web Magazine(SAT、Japan)長期連鎖コラム"For Lifelong English"に2024年1月までに掲載した174点の記事と(2)それ以降の新記事を交えお届けします。

  • 英語にかかわる仕事をする人々

    様々な世代の人々が様々な場で、生涯を通して何らかの形で英語にかか わって仕事をしています。英語は人それぞれ、その場その場で違いま す。このシリーズでは、英語を使って活躍する方にお話を聞き、その人 の生活にどう英語が根付いているかを皆さんにご紹介し、英語の魅力、 生涯にわたる楽しさをお伝えしていきます。英語はこんなに楽しいも の、英語は一生つきあえるもの。ぜひ英語を好きになってください。まず TOEFL メールマガジン For Lifelong English のインタビュー記事の紹介から始めます。

  • アメリカ留学(1968-1978)を振り返って、恩師の方々

    1968年〜1978年の留学体験記です。日本の大学で英文学修士号取得と同時にアメリカ留学に踏み切ります。どこかの大学院には入れるだろうと思ったものの門前払い。その理由に納得、筆者の志望動機書の、そして、日本から送付してもらった3通の推薦状の英語が真っ赤に直されていました。ゼロからの出発を決意し10年後に言語学(英語意味論)でPh.D.を取るまでので授業、出会った素晴らしい先生方、友人、仕事などにつき1年ごと10回に分けお届けします。どの大学でも英語・英文学(English)コースは最大の学科で英語学・英文学専門の教授陣の下、優れた英語母語話者がしのぎを削っていました。勝ち抜くのみ、厳しくも充実した10年間でした。

最近の記事

「プロジェクト発信型英語プログラム」(1ー2)....立命館大学生命科学部薬学部2008~2014の成果を例に

「プロジェクト発信型英語プログラム」(1ー1)の続き(1-2)です。 そもそもコミュニケーションとは? 私たちはなぜことばを習うのでしょうか。テストに合格するためではありませ ん。ことばを通してコミュニケーション活動をしたいからです。ことばとコミュ ニケーションについてはさまざまな誤解があります。ことばができるからコミュ ニケーションができるのではなく、コミュニケーションができるからことばがで きるのでもありません。ことばはコミュニケーション活動の一部であって全てで はあ

    • 「プロジェクト発信型英語プログラム」(1ー1)...立命館大学生命科学部薬学部2008~2014の成果を例に

      はじめに 『TOEFLメールマガジン』の筆者のコラムFor Lifelong Englishでは、2007年から2013年にかけ、 「様々な世代の人々が様々な場で、生涯を通して何らかの形で英語にかか わって仕事をしています。英語は人それぞれ、その場その場で違いま す。このシリーズでは、英語を使って活躍する・方にお話を聞き、その人 の生活にどう英語が根付いているかを皆さんにご紹介し、英語の魅力、 生涯にわたる楽しさをお伝えしていきます。英語はこんなに楽しいも の、英語は一

      • キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞く(その3)...2009年船出、教育理念、英語プログラム目標

        はじめに 「キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞く」(その2)の続き(その3)です。2009年5月に行ったインタビューです。当園発足1か月平野先生の当園開設への理念を聞いています。そのままお届けします。 平野宏司先生略歴(2009年5月) 学校法人平野学園 教育企画ディレクター、 キートスガーデン(平野学園幼児教育部)園長 、大垣文化総合専門学校(IFS)教頭 、WWD(Women’s Wear Daily)日本特派記者 平野学園の成り立ち

        • キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞く(その2)... 慶大法卒後ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)留学、ファッション・ジャーナリズム学ぶ

          はじめに 「キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞くLifelong English - 出発点としての幼児英語教育」 (その1)の続き(その2)です。(その1)では、「Lifelong English - 出発点としての幼児英語教育(筆者私見))」と題し、2008年の秋2009年開設のキートス・ガーデン幼稚園の英語プログラムの構想に関し相談を受けた際に筆者が述べた見解の骨子をを述べさせて頂きました。(その2)では平野先生が、2009年4月の本

        「プロジェクト発信型英語プログラム」(1ー2)....立命館大学生命科学部薬学部2008~2014の成果を例に

        • 「プロジェクト発信型英語プログラム」(1ー1)...立命館大学生命科学部薬学部2008~2014の成果を例に

        • キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞く(その3)...2009年船出、教育理念、英語プログラム目標

        • キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞く(その2)... 慶大法卒後ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)留学、ファッション・ジャーナリズム学ぶ

        マガジン

        • 英語にかかわる仕事をする人々
          37本
        • For Lifelong English 英語活動情報誌
          141本
        • アメリカ留学(1968-1978)を振り返って、恩師の方々
          10本

        記事

          キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞く(その1)... Lifelong English - 出発点としての幼児英語教育(筆者私見)

          はじめに 『TOEFLメールマガジン』連載コラムFor Lifelong Englishの「英語にかかわる仕事をする人々」シリーズ2009年5月号に掲載した記事です。 「NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その1-1)(その1-2)(その2-1)(その2-2)」に続き、Lifelong English - 出発点としての幼児英語教育にかかわる人々を特集しております。今回は、2009年4月に開設したキートス・ガーデン幼稚園・保育園(

          キートス・ガーデン幼稚園(現幼稚園・保育園)園長平野宏司先生に聞く(その1)... Lifelong English - 出発点としての幼児英語教育(筆者私見)

          永井荷風『あめりか物語』感想(その6)...2話「牧場の道」の先に待つ悲劇の終着駅「州立癲狂院」の日本人出稼ぎ労働者

          はじめに 「永井荷風『あめりか物語』感想...「牧場の道」その足跡を追う」(その5)の続き(その6)です。 (その5)の最後では、友の話から、数週間前に垣間見た三等船室乗客と同様の境遇の出稼ぎ労働者の何人かがこの精神病院に送られたことを知り衝撃を受けます。捨て置きなりません。そこで 「君は知っているかね。どうして狂気になったのだろう。」 と問い、上甲板から俯瞰するだけではなく下甲板で何が起きているのかその核心に迫ろうとします。 この質問の骨子は『あめりか物語』に収

          永井荷風『あめりか物語』感想(その6)...2話「牧場の道」の先に待つ悲劇の終着駅「州立癲狂院」の日本人出稼ぎ労働者

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その2-2)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          はじめに 各界で活躍されている「英語にかかわる仕事をする人々」と題し、2009年9月に掲載した「NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!」(その1-1)(その1-2)(その2-1)に続き(その2-2)を掲載時そのままお届けします。 視聴者の声 鈴木:それで今まで視聴者からたくさんフィードバックがあったと思いますけ ど、どんなものがありましたか。 吉田:キーワードを反復するのがいいと好評

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その2-2)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その2-1)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          はじめに 各界で活躍されている「英語にかかわる仕事をする人々」と題し、2009年9月に掲載した「NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!」(その1-1)(その1-2)に続き(その2-1)をお届けします。 番組制作上での苦労 鈴木:番組を作るうえで苦労するところはどんなところですか。 吉田:やはり英語圏の人間でない我々が作るということが一番苦労するところで す。もちろんネイティブの方にも

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その2-1)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その1-2)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          [NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く](その1-1)の続きです。本インタビュー記事は2009年9月に『TOEFLメールマガジン』の筆者のコラムFor Lifelong Englishに掲載されたものです。以下掲載時そのままお届けします。 制作の工夫 鈴木: テレビですから、対象が誰であろうとエンターテインメントは非常に重要 な要素ですものね。基本的には、教えるのではなく、楽しみながら自然に 英語を理解する内容としているということ

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その1-2)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その1-1)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          はじめに 筆者のコラムFor Lifelong English (『TOEFLメールマガジン』掲載)は2007年5月より2013年2月まで、次の趣旨の下、 「様々な世代の人々が様々な場で、生涯を通して何らかの形で英語にかか わって仕事をしています。英語は人それぞれ、その場その場で違いま す。このシリーズでは、英語を使って活躍する方にお話を聞き、その人 の生活にどう英語が根付いているかを皆さんにご紹介し、英語の魅力、 生涯にわたる楽しさをお伝えしていきます。英語はこんなに

          NHK エデュケーショナル「えいごであそぼ」のプロデューサー吉田秀樹さんに聞く(その1-1)...NHK「えいごであそぼ」の現場を見る!

          財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く(その3-2)...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する

          「財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く」(その3-1)の続き(その3-2)です。2008年掲載時そのままお届けします。 こどもたちの俳句に英語訳をつける 鈴 木: それで『ことばにのせて』に戻りますが、対象は? 中 村: 幼稚園児から大学生まで、これは毎年18万句ほど応募がありま す。 鈴 木: すごいですね。子供たちは俳句が好きなんですね。 中 村: そうですね。もちろん先生のご指導もあるでしょうが、嫌いな 子はつくれないですよね。 鈴 木: いくつかこう見

          財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く(その3-2)...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する

          財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く(その3-1)...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する

          はじめに 「財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する」(その1-1)、(その1-2)、(その2)の続き、(その3-1)です。2008年TOEFLメールマガジン筆者のコラムForLifelong Englishに掲載したインタビュー記事です。 中村忠男氏は、東京大学法学部を卒業後日本航空に入社し、その後会社から派 遣されて米国ジョージタウン大学大学院修士課程で国際関係論を学び ました。修士課程を修了して会社に戻るや、中村氏

          財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く(その3-1)...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する

          永井荷風『あめりか物語』感想(その5)...2話「牧場の道」の先に待つ悲劇の終着駅「州立癲狂院」と信濃丸で見た3等客室乗客

          優雅な自転車ツアーで辿った「牧場の道」の先に見えたものは 「永井荷風『あめりか物語』感想(その4)...「牧場の道」その足跡を追う」では、19003年10月中旬過ぎにタコマに着き、陰鬱な晩秋と冬に閉ざされる直前の秋晴れ「最後の土曜日」に「或る友」とタコマの近郊を自転車ツアーに出立したします。東に広がる大陸からは横断鉄道が西に広がる太平洋からはアジア航路が合うタコマ市中心部の雑踏から湖の脇を通りツアー目的地である海に面する弧村スチルカムSteilacoomに着くと、友は 「

          永井荷風『あめりか物語』感想(その5)...2話「牧場の道」の先に待つ悲劇の終着駅「州立癲狂院」と信濃丸で見た3等客室乗客

          財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く(その2)...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する

          はじめに 「財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する」(その1-1)(その1-2)の続き(その2)です。2008年TOEFLメールマガジン筆者のコラムForLifelong Englishに掲載したインタビュー記事です。以下そのままお届けします。中村忠雄氏の略歴は(その1-1)にあります。 機動力を求められた航空路線の開拓 鈴 木: ジョージタウン留学を終えて帰国してからはどうされました か。 中 村: 国際業務室と

          財団法人日航財団常任理事中村忠男氏に聞く(その2)...世界が舞台 そして今日本文化を世界に発信する

          学生さんが卒業後に寄せてくれた声(その1-2)

          現役時代にS授業評価があり大変参考になりました。今は引退の身、果たして自分の授業が学生さんたちの卒業後役に少しでも役立っているのだろうかとても気になります。故加藤寛先生が「学生は未来からの留学生」、真の授業評価は学生さんたちが卒業後それぞれのworking placesで下す評価と仰っていたからです。それで時々連絡してきてくださる元学生の皆さんに私の授業がどのように役立ったか聞くことにしています。特に英語については職場で使えているか、具体的にどう使っているか、授業が少しでも役

          学生さんが卒業後に寄せてくれた声(その1-2)

          永井荷風『あめりか物語』感想(その4)...2話「牧場の道」の足跡を追う

          はじめに 『あめりか物語』1話目「船房夜話」はシアトルに向けた航海中の信濃丸の一等か二等船室での永井ら3人のアメリカ留学、視察、そして「遊学」組の一や夜の雑談会です。2話目「牧場の道」はワシントン州シアトルに上陸し、そこから海岸沿いを32 miles (51 km) 南西に下ったタコマTacomaでの話です。明治37年(1904年)1月とあり、1話が明治36年(1903年)11月記とあります。察するに、同年10月にシアトルに着きそのままタコマに南下し、しばらく滞在し、11月

          永井荷風『あめりか物語』感想(その4)...2話「牧場の道」の足跡を追う