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小さなことでいい、ゼロよりずっといい

おはようございます。

琉球ごはん 料理家の瑞樹です。

前回の記事にスキをありがとうございました。

「小さなことでいいのよ、ゼロよりはずっといいわよ」

どこかの本で読んでから、ずっと頭に残る言葉です。

誰の言葉だったか。
読んだ本は、引っ越してきた時の段ボールにしまっているので、思い出せないでいます。
(本を出せたら後から追記します)

仕事で新たなことにチャレンジする時。
寄付をする時。
お祝いを送る時。
疎遠になってしまっている人に連絡をする時など。

その言葉は、私の背中を押してくれます。

きっと潜在意識の深いところでは、それをやりたいと思っている。
だけど、常識と比較をしたり、
世間のものさしで測ったり、
完璧主義な思考が邪魔をして、
一歩を踏み出せないでいるんだと思います。

昨日1月18日の私は、
その言葉をふわっと思い出していた。

先週に大切な祖母がお空へ旅立ち、
一通りの儀式が終わったところで、
なんとか日常を取り戻そうとしていた朝でした。

沖縄ではこの日「ムーチー」という行事の日でした。

ムーチーとは、月桃で包んだ葉っぱにお餅を包み蒸したお菓子のことと、それを食べる行事のことを言う。沖縄では旧暦の12月8日にムーチーを食べて、家族や親戚の健康と健やかな成長を祈ります。

「ゼロよりはずっといい」は、
すなわち0.1でもいいと言うことです。

0.1でいい、は決して妥協や諦めではない、
と私は思うのです。

行事をする気になんてなれない。
だけど小さくてもいいのだ。

本来ムーチーは20個、30個と
一度に大量に作るのが一般的ですが、
今日はちょっとだけ作ってみよう。
祖母にも食べてもらおう。

と言うことで、
平日の朝からムーチーの支度を始める。

ムーチーを包むサンニンの葉は父が用意してくれました。

松本嘉代子先生のレシピを参考にさせていただき、作りました。


ムーチー

今回は紅芋味と黒糖味を作りました。
5個くらい作れたらいいな〜、
と思っていましたが、11個作れました

材料

もち粉、水
沖縄黒糖(粉)
紅芋パウダー
上白糖
サンニンの葉

ざっくりとした作り方

もち粉、紅芋パウダー、沖縄黒糖を計量して
もち粉と紅芋、もち粉と黒糖をそれぞれ違うボウルで混ぜ合わせる
少しずつ水を加えて、耳たぶくらいの硬さにする
80グラムずつ丸めます
今日は11個作れました
形を整えて、サンニンの葉に載せます
実家の蒸し器は大きい
ゆとりを持って並べる
25分中火で蒸しました
全部で11個。
紅芋味にはピンクのリボンを目印につけました
お仏壇にお供え。
このあと祖母の初七日にも持っていきました

本当に少しだけ。これまでで一番小さいムーチーの日でした。

完璧ではないし、少しだけど、
なんだか気持ちもスッキリしました。

こういった行事とは、残された人にとって日常に戻るための必要な儀式なのかな、と感じました。

今年のムーチー
おばあちゃんからは、どんなコメントが届くかな。

今日も食から人生を豊かに

そう信じて過ごします

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