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"元通り"になんてなれない




適応障害で退職してから、1年半が過ぎました。
変わらず通院治療中で、現在の私の主な診断名は うつ病 になっています。

あっという間に という気もしますが、だからといって「治った」実感はあまりないです。


治る、ってどういうことでしょう。

私の場合は世の中の普通の生活が出来ることが治ることになるのかな、と文章を書き始めて思いましたが。
(普通、って何?というはてなはありますがそれは一旦置いておきます。)

じゃあ「毎日何をして過ごしているの?」と聞かれると、とーーーーーーっても困ります。

何してるっけ…?

目が覚めてすぐその日視た夢の余韻に気分を支配されて、よっこいしょと起き上がって、とりあえずリビングの椅子に座って、既に流れているテレビを観ながら夕方を迎えて、気づいたら0時を越えていて、

………えっ何してる…?


こうやって文章化するとあまりにも空っぽでびっくりしました……わああ、私の日々ってこんなにも、すーんって感じなの……?(すーん?)



私はPTSDの影響で、発症のきっかけになった色々に関する人々や場面を毎晩夢に視ます。
実際にあったことがほとんどですが、登場人物は同じでよくわからない架空の出来事の夢を視るときもあります。それで、目が覚めたらすぐ「ああ、今日もあの人たちに会ってしまったな…」と気分を支配されてしまうので、起き上がるまでに時間がかかります。

起き上がったときにはもう、すでに1日の半分が終わっています。


そのあとはもう、夢の内容を引きずって頭の中はぐるぐるで過ごしているので「何してるっけ?」になるのはしょうがないかな…と思っています。


いつまでこのままなのかな…という不安ばかりです。


先日とある手続きで役所に行ったのですが、現状を説明して手続きに進みたかったのに「現状の説明」の時点でつまずいてしまって、なかなか先に進めず窓口で泣いてしまいました。
何人もの方が次々に来てくださって必死に理解しようとしてくださっているのも伝わってきたので申し訳なくて、自分で自分のことを伝えられないという現実が情けなくてもどかしくて悔しくて、涙を堪えられなかったです。
(泣き出したとたんサーーーッと人が居なくなったのも余計に辛かったです…変な人だと思われたかな?笑)

これから先も、沢山そういう場面に出くわすんだろうなと考えだすともうぐるぐる止まらなくなるのですが、やっぱり私はもう"元通り"になんてなれないのだと痛感しました。

それまで出来ていたことが出来なくなっただけではなくて、それまでの自分もまわりの人たちも出来事も思い出せなくなっているので、かなしくて呼吸が浅くなって、息がしにくくて、もう「元の私」がわからなくなってきました。

泳げないのに真っ暗な海に放り出されて、水面に必死に顔を出して息継ぎしながらじたばたもがいているような、そんな状態です。


私もいつか雄大な海を、目的地に向かって上手に泳いでいけるかな🪼🫧

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