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小池太郎

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#note映画部

つくる理由

「なぜ、創作するのか」という問いへの返答。

・自分の個性を表現したいから
・作品をヒットさせて稼ぎたいから
・誰かに喜んで欲しいから

3つとも、真っ当な理由だ。

では、自分はどれに当てはまるだろう。
と、いうことを今回は書いてみます。

・自分の個性を表現したいから

周囲と違う自分を表現する。
それに喜びを感じるかといえば……あまり感じない。
むしろ「周りと同じような存在」への憧れのほうが

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撮影3日目

撮影3日目

12月30日。一年の終わりがすぐそこに迫るなか、私は夜行バスで難波に到着した。

到着時刻は8時半。9時半には、撮影場所に着かなくてはならない。小走りで駅へ向かう途中、キャストから遅れる旨連絡があり、急遽、11時集合に変更した。

撮影まで余裕ができた。何しよう。

その時。主演のこんじゅりさんから、「夜行バスがいま着いたので、9時半集合には少し遅れる」という連絡が入った。私は、集合時間を11時に

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クラウドファンディング

このnoteでは、嘘偽りなく自分の心境を書こうと思っている。

なので、今回はいま私が一番葛藤している、もやついている、クラウドファンディングについて、正直な気持ちを記していきます。

本作は完全自主制作なので、スタッフが資金を出し合いつくる方式をとっている。しかし、当初予定していた額をはるかに超えている現状がある。

ラストのとあるシーンを撮るには、予算が足りない。そこで一案として現れたのが、ク

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撮影2日目

撮影2日目

12月19日。この日は康平役の近澤智さんのクランクイン。

キャストスタッフともに、近澤さんとは初顔合わせ。

近澤さんとの初コンタクトは、シネマプランナーズ経由でご応募いただいたことから始まった。端正な顔立ちの彼と、康平というダサキャラとの接点が掴めず、面談の際、丁重にお断りしよう、と考えていた。

しかし。面談の際に現れた、彼の「ダサい一面」、人間くさい側面が、康平の不器用で懸命な性格とリンク

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初めまして!小池です。

初めまして!小池です。

みなさん、初めまして!

本作の監督・脚本を務めます、小池太郎です。

現在、絶賛準備中の映画「ナーストゥザフューチャー」、今回は本作の成り立ち、キャストのみなさまの他己紹介、そして製作にあたっての意気込みを書いていきたいと思います!

💊成り立ち脚本を書いたのは今から5年前。

大学生だった私は、ある日、友人で看護学生の女性から、彼氏との関係について相談を受けました。

ラインを送っても既読無

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撮影初日

撮影初日

翌日に、撮影1日目がやってくる。その不安と緊張が、私のまぶたが閉じるのを阻む。睡魔が近寄るたび、緊張というスポイトがそれを吸い取る。

午前五時。いまだ眠れぬ私は、就寝を諦め、家を出た。

寒波に肌をきりつかせながら、駅の改札にはいる。誰もいない、幽霊船のような電車内で、揺らめきながら過ぎ去る明朝の景色をみながら、ロケ地である北浜にたどり着いた。

改めて、動きを確認する。両手でハコをつくり

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慎重に映画を作ることに挑戦します

慎重に映画を作ることに挑戦します

映画づくりをしていると、一刻も早く撮影して、すぐに編集して公開したい衝動に駆られる。

しかし、それで挫折した企画を幾本も見てきたし、ピリついた現場に変貌した瞬間も何度も見ている。

それは監督にとって楽しくても、キャストやスタッフにとっては地獄である。

その時は手を貸してくれても、次の企画には来てくれないだろうし、来てくれたとしても嫌々でしかない。

本作「ナーストゥザフューチャー」はかなり余

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