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アラサーOLの休日〜5回目のピラティスレッスン

ピラティス系OLの契約を結んではや半月。
記念すべき5回目のレッスンを受講した。

契約を結んだときの記録はこちら。

1回のレッスンを受けるごとにいろんな面で新たな発見があるので、記録しておこうと思う。

スケジュール

まずは通う頻度だが、週2〜3でレッスンをぶん回している。
やる気があると思われるかもしれないが、キャンペーンにて通常より大幅値引きされたチケットを手に入れたのだ。

1ヶ月ごとに通える回数が決まっており、その回数に応じて価格が変化する。
私は、1ヶ月通い放題できるチケットを数ヶ月分お安く手に入れることができた。
「その間に通えるだけ通ってやる」の気持ちである。

ピラティスに行く日は朝から戦いが始まる。
19時台のレッスンにいくので、18:30には必ず退勤する必要があるのだ。
定時が17:30のため、残業できる猶予は最長1時間。
綿密にスケジュールを立てなくてはならない。
仕事の優先度を区分けし、今日本当にやるべきタスクたちを洗い出す。スケジューラーに作業時間を1時間単位で設定。
そこからは時間内にタスクを一掃していく。
過去1番で集中しているといえる。
新卒むけのスケジュール管理本に出てくるような基本行動を徹底。

17時を回るとソワソワしてくる。
雑談を振られては困る。仕事の話を振られるのはもってのほかだ。
時間になった瞬間PCをぶち切り、在宅の場合はご飯をかっこんで、急いで駅へ向かう。

終わると本当にお腹が空くし、フワッと眠気が体に纏ってくる。
帰宅したら即就寝。
疲れたのだから寝る、みたいな、人間の原理原則に則ったような生活をしている。思いっきり運動して、思いっきり爆睡した翌朝は、これぞ健康な身体というような爽快感がある。

レッスンの様子

毎回、数人見学者がいる。
つい数週間前はこんな感じでこの世界に飛び込んだんだったなと懐かしささえ覚え、ついにピラティスのある生活に入れたことに喜びを噛み締める。

周りを見回し、自信なさげにしている彼女らの横を、
「今日もちゃっちゃとこなしますか」という表情をして片手で肩を揉みながら通り過ぎる。

前回に引き続き自意識の醸成っぷりが半端じゃないが、許してほしい。
ただのジム通いを始めるのとは訳が違う。
おしゃれな空間に定期的に通い、ヘルシー美女たちと時間を共にできるのだ。
30を目前に、こんなにワクワクできることに出会えるなんて嬉しい限りだ。

前の女性が、高い位置でポニーテールに結いていた。
これぞヘルシー女性のトレードマーク。
私もぜひと思い、ヘアゴムで髪をかぎ上げようとするも、髪の長さが足りないことに気づいた。


マシンピラティスでは、リフォーマーと呼ばれるベッドのようなマシンにいろんな体勢で乗りながらエクササイズを行う。

著作者:senivpetro/出典:Freepik

足を広げまたがって座ったり、前方のバーに足を引っ掛けながら仰向けになったり、うつ伏せに寝そべったりするのだ。
都度体勢を変えるので、頻繁に乗り降りするのだが、それが問題だ。

バーから足を下ろすときはドサッと落ち、体勢を変えるときはガタッと足をマシンに引っ掛ける。
立ち上がる速度も、私が「よいしょ」に対して、周りは「すっ」である。
動きが私だけ明らかにしなやかじゃない。
まさか、エクササイズ自体だけでなく周辺の動きでも違いが出るとは。
体力の伸び代を感じる。


レッスン中は「右足の裏を左足の前に持ってきて」のようなちょっとややこしいコマンドが投げられる。
これを聞いて一つ一つ正しく体勢をとっていくのだが、なんせややこしいので、ちゃんと聞いていないといけない。

「つま先の間は拳2個分、膝の間は拳1個分の空間を作って」というコマンドが来たときは、「膝の間を拳2個分、つま先の間を拳1個分」という滑稽な体勢を1人で取ってることがある。

これを、見回りに来てくれた講師にさっと直されると、ちょっと恥ずかしい。
周りが正しい姿勢の中、一人だけ変な格好をしてたのだろうなと俯瞰で考えて、もう一回恥ずかしい。

これは自意識過剰かつ慣れの問題だろうが、まだまだこれからだなとレッスン前には意気揚々と入ってきた教室を後にするのであった。

身体の変化

気になる効果だが、5回目にして正しい姿勢を取るための、力の入れ方がわかってきた。

インナーマッスルをゲットし姿勢をよくすることを目的に始めた。
今まで、正しい姿勢を得たいがために、整体YouTuberの動画を散々視聴してきた。その動画で言われることはどれも基本は同じで、「お腹に力を入れて!」「座るときはお尻の骨をたてるのが基本姿勢!」と言われていた。

自分なりにやってみるが、上半身は揺れ、肩に力が入り、「絶対間違ってるんだろうけど、一体どうすれば……?」という状態だった。
みぞおちを引き込むように力を入れながら姿勢を保つのだな、という感覚を少しだけ得られ始めている。
薄い膜でインナーマッスルの輪郭が浮き出てきたような感じ……?

このようにちょっとずつだが変化があるので、モチベーションは尽きることはなさそうだ。
とある日のレッスンからの帰り道、同じレッスンを受けていた美女が私の横を軽やかな足取りで通り過ぎた。同じ駅へ向かうので、歩みを合わせようと思ったが、あっという間に距離が離れていった。
素敵だなあ、と思いつつも、通い続ければああなれるのかも、という期待に胸を躍らせ、自分のペースで駅に向かった。

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