見出し画像

アニメに人生を教えてもらったBBC記者~四畳半神話大系~

 The animation that showed me the meaning of life

 アニメの感想文としては随分と荘厳なタイトルだが、この記者がそう感じたと言うのならそうなのだろう。
 BBCのCULTURE欄にあった当記事は、Kambole Campbell という日本のアニメや映画に造詣のある批評家によって書かれたものだ。中でも彼は森見登美彦原作の四畳半神話体系にいたく感銘を受けたようで、担当アニメ監督である湯浅正明にも詳しいようだ。
 独特でキャッチーなアニメーションはもとより、キャンベル氏は当作品の哲学的メッセージに対して、鬱気味だったころの自身を重ね合わせているようだ。


 このアニメを見て感じ取れたものは人それぞれだろう。私が四畳半神話大系のアニメを見たのは何年も前だ。もう一度見返してみようと思うくらい面白かった、という空虚な感想しか思い出せない。とは言っても自宅に帰ってきて、風呂上りにビールとつまみをやりながらこのアニメを見るのが楽しみだった記憶がある。良いアニメだった。
 それに比べてキャンベル氏の当作品に対する感想はとてもシリアスなものだった。そりゃあ批評をするのが仕事なんだから、暇つぶしのブログとは訳が違うだろうと言われればそれまでだが、それにしても真面目なオピニオンだと思った。

 現時点でうまくいかないと感じても、後になって見返してみればそう悪いものではない。It is a show that in the end sees the human connection found through your passions, adversarial or otherwise, as the real value of living – and at a time when our social connections have been disrupted, that message could not be more poignant.

 人生における人間関係の重要さを、彼は四畳半神話大系を見て再発見できたのだろうか。

 四畳半神話大系は同じ森見登美彦原作の有頂天家族や恋は短し歩けよ乙女と共に、海外のアニメファンからの評価は非常に高い。
 アニメ監督である湯浅氏は宮崎駿、新海誠、押井守らと並ぶ有名人としてファンからは認識されている。喜ばしい事だ。

 私は昔見たことがあるだけというのもあるが、あまり作品の哲学に関しては覚えていない。面白おかしい滑稽話という印象が強い。
 ちなみにこのアニメの英題はThe Tatami Galaxyという。初めてタイトルを聞いたときはなんとも間抜けに聞こえた。

https://www.bbc.com/culture/article/20200518-the-animation-that-showed-me-the-meaning-of-life

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?