思考を放棄すると犯罪者になる？

あなたは「犯罪者」にどんなイメージを持ちますか？サイコパスや根っからの極悪人と思うかもしれません。しかし、どんな人でも犯罪者になる可能性があります。むしろ凡人の9割が犯罪を起こしていると言われています。

そんなわけないと思いますよね。では、なぜ凡人が犯罪を起こすでしょうか？

ミルグラム（アイヒマン）実験を例にしましょう。

参加者は電気を流す教師役と、流される生徒役にわかれます。教師役は隣の部屋にいる生徒役の回答が間違うたびに、より強い電気ショックを与えることを要求されます。実際は生徒役に電気は流れておらず、苦しい演技をしています。うめき声がやがて絶叫となっても被験者は、実験者が「大丈夫です」と言うのにこたえて強くし続けました。最終的に65％の参加者が命の危険がある450Vのショックを与えることになりました。61～66％の範囲の人たちが致死の電気ショックを与えたということがわかっています。

命令されると人間は悪いことでも疑いなく実行します。この実験より前ですが、結果を裏付けるエピソードがあります。

ヒトラーの部下であるアドルフ・アイヒマンの話です。ユダヤ人虐殺計画において、600万人を処理するシステムの構築と運営にたずさわりました。この非人道的なシステムを見てアイヒマンは相当極悪人と誰もが予想しました。しかし、風貌は普通の人だったのです。攻撃心などはなく、ただナチス党で出世するために、一生懸命に働いたのです。

ここでの問題はシステムを疑うことなく受け入れたことです。思考停止し、何も考えすに受け入れることで犯罪者が量産されます。運び屋などもそうですね。自分でも知らないうちに犯罪者になる可能性があります。

仕事などでうまく立ち回り、成果を出すことは大事です。しかし、時にはシステムそのものを疑い、変えていく。もしくはやめるなど環境を変えることにも目をむけなければなりません。少し考えるだけでも犯罪者になってしまうリスクは減らすことができます！

余談ですが考える習慣をつけるために、おいしい話の裏に何があるのか考えましょう。たとえば動画見るだけで英語がぺらぺらに！誰でもすぐに100万円稼ぐブログ講座！など楽して結果がだせるような書き方には要注意です。本当にすぐ稼げるならぼくだってしたいですから(笑)