さとうゆうき

学習プログラムデザイナー、教育カウンセラー、イノベーション・セミナー講師、ブルース・セ…

さとうゆうき

学習プログラムデザイナー、教育カウンセラー、イノベーション・セミナー講師、ブルース・セッション・セラピスト、NPO法人みらいびらきLabo.のCEO、教諭。

マガジン

  • 小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。

    教職20年で起業を志す者の成功談か失敗談。

  • 空想都市 New Lagoon

    撮った写真から空想したNew Lagoonの人々の生活をちょっぴり哲学して描く。1話1分の連載フォトストーリー。

  • skateboard / BMX TRIP

    "skateboard / BMX TRIP"とは、「旅先でスケートボードやBMXに乗る」という楽しみ方のことです。

  • 町との会話講座 〜町のカケラ編〜

    ブログ「 町のカケラ。」から町と会話するスキルを拾い出して掲載します。

  • アドリブ・ブルースが現代人を救うとき

最近の記事

あえて「対話的で深い学び」を批判的に考察してみる。

「対話」「コミュニケーション・スキル」の時代っていつから?「対話」や「コミュニケーション・スキル」が、重要なスキルとして考えられるようになったのはいつからでしょう。 論文のキーワード検索をかけてみると、特に2000年代に入ってから「対話」「コミュニケーション」というキーワードが頻出するようになるので、この20年くらいのことだろうと思われます。 今、どこに行っても「対話的活動」の価値を疑う場はなく、当たり前に必要なものとして価値づけられています。研修に行けば、必ず4~5人程

    • アドリブ・ブルースが現代人を救うとき。3

      学習は創造的な行為であり、そうでなければ、それは学習ではない。 『アインシュタインファクター』の著者ウィン・ウェンガーは、知識を高めるのは外からの新たな情報ではなく、「自分自身の知覚に対する知覚」だと語っている。 アドリブ演奏を行う際に、プレーヤーは自己の音楽アイデンティティについての知覚を、伴奏についての知覚と結合させる試みをし続けている。そこには連続的なフィードバック効果が起こっており、トライ&エラーという言葉では片づけられないほどの「リデザイン」が連続している。この

      • アドリブ・ブルースが現代人を救うとき。2

        アドリブ・ブルース=デザイン思考を効率的に高める最善の方法 ぼくは毎日30分以上のアドリブ演奏に取り組んでいる。 目的は、自分のクリエイティビティの開発のため。 世の中には他にもたくさんのクリエイトのチャンスがある。ウェブにはビジネスのクリエイト事例が星の数ほど紹介されているし、クリエイティビティやデザイン思考についての書籍も山ほどある。 だから、クリエイティビティを身に付けようと思うなら、巷にチャンスは溢れていると言って良い。そういったチャンスを捕まえて学べば良いの

        • 小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(18)

          脱ファシリテーション // 講演型、ファシリテーション型のその先へ。 デザイン思考やイノベーションスキルを学ぶ時、講義の話を聞くインプットだけでは不十分なのはもちろん、インタラクションによってアイデアを生み出すファシリテーションでもまだ不十分です。 なぜかと言うと、価値をペーパーに落とし込んでいるため、ペーパーと現実のフィールドとの間に大きなギャップがあるからです。 また、人とのインタラクションでは、1人でのディープシンキングと比べて、突飛なひらめきや思い付きはアウト

        あえて「対話的で深い学び」を批判的に考察してみる。

        マガジン

        • 小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。
          19本
        • 空想都市 New Lagoon
          13本
        • skateboard / BMX TRIP
          11本
        • 町との会話講座 〜町のカケラ編〜
          7本
        • アドリブ・ブルースが現代人を救うとき
          4本

        記事

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(17)

          特定非営利活動法人を社会起業して2ヶ月。 事業が動き始めて少し経った時期の思考のあり方について考えてみよう。 現在の事業は、SNSカウンセリングをしながら、ティーンズ向けのイノベーションセミナーをイベントとして開催したところ。 次のSNSゲートキープセミナーの準備と助成を受ける準備をしている。 事業を始める前との違いは、「創り出す」中で「選択する」ということが増えてきているということ。 起業前は、自分の中にある理念を形として創り出すことに集中していたが、今は、何

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(17)

          アドリブ・ブルースが現代人を救うとき。1

          ブルースを初めて聞いたのはいつだっただろう。 覚えているのは、その時の父との会話だ。 ということは、両親と同居していたときだから、10代のどこかだろう。 その刺激的な音楽がラジオから聞こえてきたのかレコードから聞こえてきたのか覚えていないが、父に 「お父さん!この音楽聴いて!」と興奮しながら話したことを覚えている。 父は 「すごいな。ロックみたいだけど、ボンボンと鳴るベースはジャズみたいだな。」と話した。 その旋律は若かったぼくを完全に魅了しきった。コード進行が

          アドリブ・ブルースが現代人を救うとき。1

          アドリブ・ブルースが現代人を救うとき。はじめに

          ブルースは、今、CDとライブハウスと駅前路上に閉じ込められている。 ブルースが生まれたとき、その担い手であるアメリカのアフリカ系黒人たちは、ブルースを奏で歌うことで「生」を保ってきた。 奴隷として支配を受けてきたアフリカ系黒人の「生」の手段が、今、見えない何かに支配されている現代人を救っていく物語。

          アドリブ・ブルースが現代人を救うとき。はじめに

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(16)

          社会起業のポリシー NPO法人を設立するに当たって、組織運営の面でいくつかのポリシーを貫きたいと考えている。 1. 組織拡大は目的から排除まずは、組織拡大を法人の経営方針から排除するということだ。 ぼくが社会起業するNPO法人「みらいびらきLabo」には明確なミッションかある。それは、学校で知的欲求を満たせないでストレスを抱えているティーンズや学校に適応できず不登校になっているティーンズに、心理サポートと学びイノベーションを提供することで、みらいびらきをすることだ。

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(16)

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(15)

          んん?社会起業家?中高生を対象にしたカウンセリングとイノベーター学習セミナーを事業化するために、あれやこれやと取り組んできた。 夜はTwitterでSNSカウンセリング、昼は情報インプットやアウトプット、休日は創業塾や成人カウンセリングなど。 そのたびに、感じてきた1つの違和感がある。 ぼくは、中高生という、サポートが薄く、どんな辛いことでも自立のために必要な苦痛という大義名分でなおざりにされてきた世代に、心理的サポートとみらいを切り開くスキルとしてのイノベーションスキ

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(15)

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(14)

          「グランピング+カウンセリング=グランセリング」の作り方以前の記事でカウンセリング事業のコンセプトを「グランセリング」と名付けた。 このグランセリングをどのように実現するか考えてみたい。 それは、単純にグランピングのテントの下でカウンセリングを行うことではない。以前、述べたように、グランピングは、簡易性(カジュアルさ)とラグジュアリーな体験が付加された体験型の商品である。 ぼくはこの2つの要素をカウンセリングルームのインテリアデザインで実現しようと考えている。 スタイ

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(14)

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(13)

          誰が作るのか。誰と作るのか。会社は誰が作るモノなのだろう。 資金を拠出したり、事業計画を作成したり、届出をしたりするのは、このぼくだ。 しかし、それらをこなしたところで、その会社は何も機能していない。 会社が機能するには、事業の価値を共有し、対価を支払う人が必要だ。 では、事業がスタートする前の準備期間には、その人はどのような人として潜在化しているのだろうか。 それを考えるときに、重要なことは、事業の価値は連鎖的に共有されていくということだと思っている。 つまり、

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(13)

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(12)

          不登校や社会的不適応に苦しむ子を対象としたイノベーター教育事業のスタートアップに関わりませんか?今、2020年に向けて新事業を準備しています。 不登校・社会的不適応に苦しむ子に「イノベーター教育」を行う心理的サポート付き教育事業で、株式会社化する予定です。 ぼくは、世間一般と異なる資質をもっているために学校に適応しづらい子どもを「イノベーターのたまご」と考えています。 多くの実証研究も、イノベーターの大きな資質の一つとして、学校における「あたりまえ」に不適応

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(12)

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(11)

          起業する「みらいびらきLab©︎」のコンセプトを整理してみよう。起業する会社について、試行錯誤しながらコンセプトを検討してきた。 ここらで一度、コンセプトを整理しようと思う。 「みらいびらきLab©︎」は、カウンセリング事業とイノベーター教育事業を統合して提供するライフスキル教室「4i-Lab©︎」(フォーアイラボ)を運営する会社である。 4iの4つのiは、innovation、interest、intelligence、internationalを指し示し、同時に

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(11)

          やっぱりここが良いなぁ。でもカウンセリングとスクールには坪数足りないかなぁ。

          やっぱりここが良いなぁ。でもカウンセリングとスクールには坪数足りないかなぁ。

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(10)

          「不登校児童生徒による学校以外の場での学習等に対する支援の充実について」(文科省通知)が、揺さぶる⁉︎28文科初第1816号 平成29年3月28日  さて、どう理解すべきか。 これに続く具体的施策の通知を待って真意を知ろう。 教育行政が、民間教育施設あるいは究極的には家庭での教育を、出席や履修の面で積極的に取り入れるのか、それとも教育行政の示す条件に合った民間教育施設を認可するのかで、事態は大きく異なる。 この点は、まさに日本の教育行政の理念をアップデートで

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(10)

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(9)

          学びのデザイン カウンセリング事業と並行して行うキャッシュエンジンとしての学習事業では、乱立する学習塾に対してどのような差別化を図れるのか。 それは、学びの徹底的な個別カスタマイズ。 例えば、 ①インテークのカウンセリングにより、学びの特性を把握した上で、学びプランを作成する。そのプランを本人と保護者とともにブラッシュアップをした後、本人専用の「学びイノベーション・ノート」を設計し、製本、提供する。 ②週1回もしくは2回の個別の学びセッションと、週1回の集団の学びセ

          小学校教諭は、生き抜きたければ起業しろ。(9)