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リーダーをわかりやすく理解する

中国古典の本質

日本人は、中国の古典から多くを学んでいますが、中国の古典は人間学の宝庫だ、と言われています。歴史がある国ですから人間の生き様の数も日本とは比較にならないのでしょう。
ただし、この時代の中国で字が読める人は、1%にも満たなかった言われています。古典を読めるような人とは、いわゆる指導者階層の人たちだったいうことで、書物のテーマが、必然的にリーダー学や人間学になっていたということではないでしょうか。

結論的に言えば、中国の古典は、新将命さんが書いておられる「才」と「徳」にいきつきます。「才」は、できる人であり、スキルでしょうか。「徳」は、できた人であり、人望ということでしょう。
古典の結論は、このように簡単なのですが、これができないのが人間です。だからこそ、今の時代でも多くの人たちが古典を読むのではないでしょうか。

新将命氏の言うリーダーの条件

一流の指導者」新 将命著

権力・実績

権力とは、立場であり、自分の意思に基づき他人を動かす力でしょう。実績とは、成果であり、人が残したビジネスなどの結果です。この二つは、簡単に達成できるものではありません。企業社会のなかで自ら奮闘しながら獲得するものですが、いく分運の要素もあるのではないか、と私は考えています。

権威

権威を新将命さんは、図のようにわけて考えていますが、こちらは、日々の努力で獲得できるものであり、自ら研鑽することで獲得できる可能性が高くなります。

大切なこと

大切なことは、リーダーの機能を図のように分解して考えながら、自らの行動につなげていくことです。どれもすぐに獲得できるわけではありませが、意識することで自らの思考や行動を確認し、自らを客観的にみることが重要でしょう。

むずかしいもの

なかでも2のマネージメント能力や3の人間的能力は、スキルと違い全人格的な成長が求められます。そこで古典を学ぶことで、人間を知り、自らと重ね合わせてどのように自分を成長させていくかという実践をすることになります。生涯をかけて実践することが必要ですから、多くの人たちは挫折していくのではないでしょうか。
このようにみていくと、自らの人生と重なる部分も多く、その人の人生を決めていくほどの影響力をもつようになるのかもわかりません。
私は、新さんの図を折々に確認しながら生きてきましたが、今だ、発展途上でしょうか。
書くことや言うことは、簡単ですが、やはり実践はむずかしいものです。
しかし、このようなことが身についた人たちが現れてこなければ、企業に限らず、世の中は変わらないのではないでしょうか。


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