見出し画像

生徒も企画に参加した「バーチャル体育祭」

10月10日の「スポーツの日」に、N/S高の普通科の生徒を対象にした「バーチャル体育祭」が開催されました。バーチャル体育祭とは、バーチャル空間上で実施される体育祭です。生徒はVR機器の「Meta Quest 2(メタクエスト2)」を使って参加します。当日の10時から15時過ぎまで、白熱した競技が繰り広げられたバーチャル体育祭は、生徒が企画にも携わって実現させたビッグイベントになりました。今回は、そのバーチャル体育祭の様子をお伝えします。


生徒も交えて開催競技を企画

バーチャル体育祭の実施は昨年に引き続き2回目です。昨年はN/S高がバーチャル教育を開始した年で、バーチャル体育祭も手探りで進められた面がありましたが、結果として競技に参加した生徒の満足度が高い体育祭になりました。

その上で今年は、生徒がさらに楽しく競技に参加でき、生徒同士の交流も活発化させられるバーチャル体育祭を目指しました。そのため、有志の生徒に企画段階から参加してもらいました。

バーチャル体育祭のアバター用Tシャツのデザインも生徒からの公募で決まりました。

8月から具体的な企画が動き出したバーチャル体育祭の実施競技は以下の五つに決定しました。

・大熱闘 ロボットバトル
 2人1組で1台のロボットを操作して相手チームとバトル

・目指せ踏破 大迷宮!
 2人1組で1人が迷路の中、もう1人が上空からの指示役になって迷路の脱出タイムを競う

・Rec FallGuysで障害物競争
 大人気ゲームのFallGuysをVR上で再現したRec FallGuysで障害物競争

・地雷原ワールドバトル
 2人1組で地面に埋まっている地雷を地雷探知機で避けながらゴールを目指すレース

・EchoVR N/S杯
 無重力空間で行われるハンドボールのような競技、トーナメント戦

2人1組でロボットを操ってバトルを繰り広げた大熱闘 ロボットバトル。
巨大な迷路からの脱出タイムを競う目指せ踏破 大迷宮!。

競技をより良くするために意見を共有

大熱闘 ロボットバトルと目指せ踏破 大迷宮!は、バーチャルキャストというバーチャルプラットフォームを利用した競技で、Rec FallGuysはRec Roomというバーチャルプラットフォームを使用しました。これらの競技は学園側が主催しましたが、実際の競技前のテストプレイなどには生徒も参加し、競技をより良くするためにさまざまな意見を共有しました。

地雷原ワールドバトルとEchoVR N/S杯の二つの競技については、有志の生徒が企画から運営までを担いました。VRChatというバーチャルプラットフォーム上で行われた地雷原ワールドバトルは、舞台となるワールドの選定から競技の内容までを生徒が作り上げました。

EchoVR N/S杯はチーム戦で行われたこともあり、10月10日のバーチャル体育祭の前に実施されました。初心者のためのレクチャー会やチームの顔合わせ会、チーム練習なども含めて、有志の生徒が自主的に計画し、トーナメントまでを成功に導きました。

バーチャル体育祭当日は、生徒向けのYouTubeの生配信や、「Bigscreen Beta」というバーチャルアプリを利用したライブビューイング環境を用意して、競技に参加しない生徒も楽しめるようにしました。YouTubeの生配信で実況役を見事に務めたのも有志の生徒でした。

キーワードは生徒同士の協力

今回の体育祭の競技において、キーワードの一つとなったのが、「生徒同士が協力して取り組めるもの」でした。有志の生徒に企画段階から携わってもらったことに加えて、実際の競技自体も、2人1組やチームで臨むものを多く揃えました。

協力して競技を行うためには、必然的にコミュニケーションが発生し、協働作業が生まれます。短い競技時間の中で上位に入賞するために、生徒はできる限りの協力体制を築いて競技に臨みました。競技に負けた参加者のために用意されたトークルームでは、お互いを気遣う様子も見られました。

競技を終えた参加者はトークルームで健闘をたたえあいました。
全ての競技を終えたあとは、表彰式が行われました。

全日程を無事に終えたバーチャル体育祭に対する生徒の感想の抜粋が以下になります。

「今までで一番最高の体育祭でした」
「VRでの体育祭という他では経験できないことが体験でき、すごく楽しかったです」
「みなさんと楽しく企画と実施ができとてもいい思い出になりました」

これらの生徒の声とともに、来年はさらに進化させたバーチャル体育祭を生徒と一緒に作り上げていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?