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気分にぴったりな本のみつけかた

本が好き。

本が好きなのは出版という仕事柄、ということもあるけれど、日常的に読む本は、仕事とは全く関係のない本ばかり。

もっと日常的に仕事のためになるような本を選んで読めたらいいんだろうけど、自分の性格上、プライベートな時間と仕事の時間を分けたくて、意識して仕事とは切り離した"自分"でいられる時間を作るようにしている。

20代も半ばの最近になってようやく、こんな風に自分の心地いいスタイルや、自分らしく過ごせるノウハウみたいなものがなんとなく分かってきた。そんな風に自分らしさを知っていくことってなによりも自分のためになる気がする。

社会人になりたての頃、イレギュラーな仕事が立て込んで2.3週間休みなく働く、なんてことがまれにあり、そうなると体力的にもしんどいのはもちろん、頭がずーんと凝り固まって全く思考が冴え渡らない。

その状態に陥っている時にはもうその感覚が慢性化してしまっていて、自分では異常事態に気付けない。仕事が落ち着き、ようやくできた休日で久しぶりに仕事に関係のない友人と話すと、ぱあっと世界が広がるような、頭が軽〜くなるような感覚になって驚いた。

わたしは一つのことに熱中して力が出せるタイプではなくて、いろんなことから刺激を受けつつバランスをとってやっていくスタイルが合っているみたい。

そんなこともあってわたしは普段、ひとつの思考に凝り固まってしまわないように、仕事に関係のないその時々の"自分"の気分に沿った本を手に取る。

自然なタイミング。


小さい頃から本を読むのは好きだった。小学生や中学生くらいまでは、なんとなく小説ばかり読んでいた。ドラマや映画を観る感覚に近かったような気がする。

高校生・大学生の頃は全くと言っていいほど本を読んだ記憶がない。卒論や授業で使う文献ぐらいなものだった気がする。その代わり、手軽に読める雑誌はいつも身近にあった。ファッション誌、ライフスタイル誌、情報誌などいろいろ。

社会人になって、ひとりで過ごす時間が増えた。特に予定のない休日、仕事の移動中の新幹線や飛行機、家事をし終えた夜のひととき。スマホやPCなどのデジタルに触れること以外の過ごし方をしたくて、気付いたら自然とまた本を手に取るようになっていた。

「本を読まなくちゃ」「読んだ方がいいよなあ」と無理して本に向かうときっと長続きしない。その時々の自分のライフスタイルや嗜好に応じて、自然と生活に取り入れていくのがいちばん自分に正直で、心地よくいられるような気がする。

気分にぴったりな本のみつけかた。


今の時代、ネットで簡単に本が買える。世界中の人の口コミも探せる。過去の購入履歴からおすすめな本までも教えてくれる。

SNSで見かけて気になった本をネットで購入することもあるけれど、わたしは書店で本を買うのがいちばん好き。仕事帰りに本屋に寄って店内をぐるぐると歩きまわり、タイトルや装丁にびびっとくるものを手に取ってみる。

そうしていると、自分でも分かっていなかったけどいまの自分はこんなことに興味があるんだとか、この価値観いいなあとか、新たな発見がたくさんある。本屋さんは、いまの自分を見つめたり、新しいことに出会える貴重な場所。

同じ本でも、前回見かけた時はしっくりこなかったものが、今の気分にはぴったりはまって後日購入することもよくあっておもしろい。逆に、今の気分にぴったり!と思って買った本が、いざ読もうと思うとなんとなく気分が乗らなくて、半年以上放置した後に今だ!となって本棚からひっぱりだしてくることもある。そんな性格なので、我が家には未読だったり読み途中だったりの本がたくさん積み上がっている。

それでもまたびびっときた新しい本を迎え入れていると、どんどん家が自分好みの図書館のように。その自分専用本棚から、今の気分にいちばん合う本を手に取ってのんびりと読み進めていく時間が、今の私にとっては大好きなひと時なのです。

おわりに。

どんどん便利になって選択肢も増えていく時代だからこそ、自分がいちばん落ち着けるスタイルはしっかりと持っていたい。

またいつか、こうやって選んだわたしの好きな本の紹介もできたら。

お読みいただき、ありがとうございました☺︎

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