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日常にときめきを与えてくれる映画を。

日常で触れる色々なものから意識せずとも沢山のインスピレーションを受けていて、そんな中でもどうしたって影響を受けてしまうくらいびびっとくるものに出会えた時のわくわく感ってたまらない。影響を受けてきた数々の事柄が今の自分に繋がっている。私の中では、そういうインスピレーションの源のひとつに映画がある。

時間のある夜に照明を落として気になる映画を家で観る時間は定期的に作りたいし、まとまった時間があれば映画館で映画を観たい。映画館でその映画の世界観に没入する感覚。見終わった後も余韻でしばらくふわふわして。

もちろん作品の内容自体にぐぐぐっと引き込まれてドキドキハラハラするような映画も好きなのですが。(そういった類で言うとグレイテストショーマンとかグリーンブック、リトルミスサンシャイン、マイフレンドフォーエバーとかすごく好きだった。最近だとジョジョ・ラビットとかソウルフルワールドかな。洋画ばかりだ。。)私の場合はわりと映画の演出、服装、インテリア、髪型、演者、ライフスタイル、街並み、言葉選びとかに目がいってしまう。そういった世界観にドキドキする作品を求めて色々な映画を観ている部分は多分、かなりある。

「かもめ食堂」が全ての始まりだった。観たきっかけはなんだったんだろ。高校生くらいの時に初めてDVDで観て、それから何度も繰り返し観ている映画。北欧ヴィンテージが好きな私の今はここから来ているような。フィンランドの街も空気感も小林聡美さん演じる主人公の営む食堂の内装・キッチン用品も。フードスタイリスト飯島奈美さん監修のフードが素敵なのは言うまでもないことかもですが。小林聡美さんの料理をする所作とか、主人公の芯のある所、じーんとくる台詞、挙げだしたらきりがないけど、とにかく多大なる影響を私に与えた映画であることは間違いない。これきっかけに「めがね」「パンとスープとネコ日和」「マザーウォーター」などなど、観ました。

「レディ・バード」は世界観も主人公への共感の意味でものめり込んだ作品。10代の頃の田舎から出たくて都会が楽しくてって感覚痛いほどわかる。おまけにクリスティンの服装や髪型がいちいちお洒落で可愛いのです。ぱつっとカットされた無造作なボブヘアにシンプルな丸いピアスの気取らないスタイルが格好良い。この映画を観て以来ずーっとそんな感じのピアスを探し続けていて、2年後くらいにようやく気にいる物を手に入れて大切につけている。影響受けまくり。ティモシーシャラメはまり役。シアーシャローナンとティモシーそしてグレタガーウィグの作品といえば2020年の「ストーリーオブマイライフ」映画館で観た後20代の葛藤とかこれからの生き方への迷いに共感の嵐で友人と電話して語ったな。懐かしい。

またティモシーの作品なのですが「君の名前で僕を呼んで」はストーリーというよりも完全に映像が大好きで。北イタリアの風景や夏の煌めきが素敵に切り取られていて海外で夏を過ごしたくなる。大学の時に留学で行った真夏のオーストラリアを想って恋しくなったり。いかにもイタリアだなあって感じのハーフパンツにシャツスタイルのファッションとか。どこを切り取っても素敵なシーンばかりだけれど、その中でも一番ときめいたのは庭で家族と食事をするシーン。海外のこういう所、本当好き。留学してた時も何度も庭や野外で食事をすることがあり、日本ではピクニックやBBQはわりと非日常なイベントごとだけれど、日常でこういう時間を設けて自然を感じられるっていいなあと思ったのを思い出した。夏の木陰で食べる食事、気持ち良さそう〜。テーブルコーディネートもきゅんとくる。

一番最近だと先日観た「花束みたいな恋をした」の色味とか雰囲気がドタイプだったなあ。花束抱えて川沿いを散歩するシーンが好きだった。これについては別で書いた記事があるので載せておきます。


大好きな世界観の映画、何度も何度も繰り返し観てしまう。これは本にもドラマにも同じことが言えるけれど、こういう自分のときめくものがどんどん集まっていって身の回りにある状態って幸せだなと。こうやっていろんなものにインスピレーションを受けて、自分の価値観も少しずつ変わっていって、これから自分がどうなっていくのか自分でもわからないからこそ、なんだかわくわくする。これからも変わりながらもいろんなときめきを見つけられたら。

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