放課後がもっと楽しくなると、きっとウェルビーイングにつながる 〜子どもの声を聴く、放課後が楽しくなるオバケのアイデア募集(2024/11/24まで)~
放課後NPOアフタースクールは、放課後を通じて子どものウェルビーイングに貢献することを目指して活動しています。
放課後の時間は年間1,600時間(※)と長く、どんな放課後の過ごし方を日々積み重ねていくかによって、子どもたちの育ちやウェルビーイングに大きな違いが生まれると考えています。一方で、放課後の居場所不足や体験格差の広がり、習い事や塾で忙しい子どもが増え、友達同士で自由に遊べる時間や場所が減るなど、現代の放課後の環境にはいくつもの問題が存在します。
(※)土曜日・長期休暇も含む。
放課後NPOアフタースクールは、子どもたちの自由で豊かな放課後の実現に向けて、居場所づくりや体験機会創出に取り組むとともに、この度、子どもたち自身が「どうしたら放課後がもっと楽しくなるか?」を考えるきっかけをつくり、そのアイデアを集める企画を立ち上げました。
「どんなオバケがいたら放課後が楽しくなる?」〜子どもたちのアイデアから放課後オバケキャラクターを作ります!〜
【企画の背景】
子どもたちの声を聴き、その想いをキャラクターに
昨年4月、こども基本法が施行され、こども家庭庁が発足しました。国は「こどもまんなか社会」の実現に向け、子どもの声を聴き政策に反映する取り組みを進めています。また、各自治体においても子どもの声を施策に反映していくことが求められています。
放課後NPOアフタースクールとしても、子どもたちの声(いま本当に必要なこと・課題は何か? )を可視化し、国や自治体、企業、保護者、放課後事業者等と連携して、放課後の課題解決に活かしていきたいと考えています。
その活動の一環として、「子ども目線で、子どもの声を聴く」を指針に、子どもたちの放課後に対するニーズを可視化する企画を立ち上げました。
子どもたちから「どんなオバケがいたら放課後が楽しくなる?」をテーマにアイデアを募り、楽しいアイコニックなキャラクターを完成させ、そのキャラクターを通じて、より多くの人たちに、子どもたちの願いや放課後の課題、解決に向けた取り組みを知っていただくきっかけを作っていきたいと思っています。
■子どもたちの声を聴くハードルは高い
子どもたちが本当に必要としていることは何でしょうか?
「子どもの声の聴き方がわからない」という大人も多く、子どもの声を聴く難しさが自治体や居場所づくりの現場、家庭にもあります。
また、子どもからしても、伝える力が未熟だったり、否定的な反応をされるかもしれないという不安から、なかなか大人に伝えることをためらってしまうことがあるかと思います。
■子どもたちのニーズを楽しみながら「聴き出す」工夫
私たちは、子どもの目線に立ち、目には見えない「オバケ=助けてくれる力強い仲間」を想像してもらうことで、子どもたちが楽しみながら「放課後がもっとこうなるといいな」というニーズを表現できるのではないかと考えました。
昔から絵本では多くのオバケが登場してきましたが、子どもたちにとって、オバケは想像力や冒険心、または不安や恐れを象徴する「見えないもの」として、想いを表現できる存在だと思っています。
【企画概要】
集めたアイデアを「放課後オバケ」として可視化
全国の小学生を対象に「どんなオバケが居たら放課後が楽しくなる?」をお題にして、アイデアを募ります。子どもたちからのたくさんのアイデアの中からから、特に多く寄せられる特徴や背景と、大人が捉えている子どもたちの課題感を照らし合わせ、象徴的な放課後オバケのキャラクターを創り出します。
放課後オバケは、子どもたちとのコミュニケーションの場で登場したり、大人に向けて子どもたちの言葉を代弁したり、放課後を応援するキャラクターとして活躍していく予定です。
■キャラクター制作は、tupera tupera(ツペラツペラ)さんが担当
亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニット。絵本やイラストレーションを中心に、工作、ワークショップ、舞台美術、空間デザイン、アートディレクションなど幅広い分野で活動。代表作には、 『かおノート』 『しろくまのパンツ』『パンダ銭湯』『ぼうしとったら』『うんこしりとり』『いろいろバス』など。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。
この度、放課後NPOアフタースクールの考えにご賛同いただき、ご協力いただくことになりました。
■子どもたちの放課後オバケのアイデアをご紹介
すでに応募があったアイデアシートの中から、いくつかアイデアをご紹介します。
子どもたちはこのような形で、「こんなオバケがいたらいいな」というアイデアを書いてくれています。
▼あめおばけ
▼いっしょに遊ぼうくん
他にも以下のようなアイデアがありました。
▼時間を止めてくれるオバケ
なぜ?:時間を止めてもらえたら遅刻しそうなときや宿題が終わってないのにお母さんが帰ってきそうなとき助かるから
▼すぐに友達ができるオバケ
なぜ?:ひとりの時に、そのオバケが友達を引き連れて遊んでくれたら楽しいから
これらのアイデアの中には、子どもたちの「こうなったらいいな」という願いが込められていることが伝わってきました。
子どもたちとの対話のツールとして、本企画を楽しんでいただければうれしいです。たくさんのご応募をお待ちしております。
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