【報告レポート】カリプロ@杏林大学
カリキュラム化プロジェクトを杏林大学にて実施しました!
本記事はその開催報告です。
(9月2日、10月12日の講義の様子は公式TwitterにUPしておりますのでぜひご覧ください)
開催概要
場所:杏林大学 三鷹キャンパス
日程:2023年9月2日~10月12日(事前学習、体験学習、事後学習の3日間)
対象:医学部3年生 117名
ご協力いただいた当事者:講師4名 実習受け入れ24名
初めて医学部の学生を対象に授業しました!
未来の医師にはどのように伝わったのでしょうか?
事前学習 -色々な視点を学ぶ
授業の前に「障害ってなんだろう?」を考えます。この後の講義や体験を通してどのように考えが変わったのでしょうか。
地域体験学習 -当事者に、環境に触れる!
※見学・体験の様子はInstagramよりご覧になってください!
実際の当事者の方の生活に長時間入り込んで、対話をして、家事をして、外出して、と様々な体験をしていました。
どのような医師になりたいか、ということもお話ができたようです。
事後学習 -講義と対話の時間
授業は実習経験談の共有から始まりました。色んな経験をした学生たちが楽しそうに経験を振り返っていました。
学生ヘルパー経験者からの講義では、「本人主体を考える」という、どのような環境にあっても大事な視点が伝わったのではないでしょうか。
「障害って何?当たり前の見方を変えてみよう」
「元気な赤ちゃんを産んでね」という当たり前のように使われている言葉には差別が含まれている?そんな問いかけで授業ははじまりました。
「社会は障害のない人に合わせて作られている」
「社会の在り方によって社会参加を阻害された状態が障害」
新たな知識を得て学生の見方はどのように変わったのでしょうか?
対話の時間「障害とは何か?」
カリキュラムの最後では「障害とは何か?」を考える対話の時間です。
体験学習の中で当事者の声を聴いてきた学生たちは、社会にある障壁に気づいたようです。
誰も取り残さないインクルーシブな社会とはどのように作れるのでしょうか。
小田瞳さんの言葉
「成長とともにできることは増えてくるけど、いずれできなくなることがあるかもしれない。今しかできないことがあるから、今だからこそできることに悔いのないように楽しんでチャレンジして欲しい。素敵な医師になる日を楽しみにしています!」
岡部さんからの言葉
「生きづらさというのは誰にもあります。そのことと障害はグラデーションのように繋がっていると思います。完全に健常という人はいるのでしょうか?
インクルーシブの実現でもっとも大事なのは精神だと思います。長田くんの講義にも出てきましたが、優生思想というものは大抵の人が有しています。うちなる優生思想といいます。自分の中に優生思想を有していることを知ってください。そのことによってみなさんの力がインクルーシブな社会を実現に近づくきっかけになります。これから沢山大変なことに出会うと思いますがどうぞ忙しさに負けない流されない医療職になってください。」
ありがとうございました!
本講座にご参加頂いた学生の皆さま、ご協力いただいた先生方、そして
学生を受けれいてくださった地域で暮らす当事者の皆さま、介助者・支援者の皆さまに感謝申し上げます。
本プロジェクトは日本財団の助成を受けて実施しています。
お問い合わせ
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