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「なぜ全国の企業が多様な人材の 活用に今注目しているのか?-多様な人材活用による経営課題解決手法とは-」のオンラインイベントを開催しました。

NPO法人MEGURUでは「地域の人事部」事業の一環で、複業人材と地域企業をつなげる「複活」プロジェクトを行なっています。

イベントでは「雇用」によらない働き方で、外部人材が活躍していくこれからの情勢において「多様な人材活用のポイント」や、すでに外部人材が活躍する「実践企業の活用例」、そして「塩尻での事例紹介(地域の人事部)」の3部構成でお届けしました。


まず、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 森安亮介氏より「多様な人材活用で企業が知っておくべきポイント」についてお話いただきました。

日本では2008年をピークに人口は減少傾向となり、2050年には生産年齢人口が半分となる社会が到来します。それに伴い、人材を取り巻く環境は目まぐるしく変わっていくことが予想されます。

企業において「採用育成評価や報酬の仕組みは、このままでいいのだろうか」という問題提起がなされました。個人においても、キャリアについての関心が多彩になっており、金銭報酬だけでなく、経験や心理的、信頼報酬などを求める傾向が増えています。

それらの解決策の一つとして挙げられるのが、経営支援と人材支援をシームレスにつなげる「地域の人事部」構想です。



第二部には、「地域の人事部」としてMEGURUが実際に複業人材マッチングを実施した活用例を、株式会社ユリーカ 代表取締役 青山雅司氏よりお話しいただきました。

株式会社ユリーカは、塩尻市にあるシステム開発企業。外的環境の急速な変化により、社内リソースだけでは解決できない部分も発生しますが、人材開発に多くの時間をかけられない現状があります。そこで、外部人材による専門性や経験の活用を検討し、「複活」を導入しました。

「複活」に参加する外部人材の特徴としては、「モチベーションが高い」「柔軟な進め方ができる」などと青山氏は挙げていて、さらに「社員に、お手本として背中を見せてもらえる人材」だと言います。外部人材だからこそ、社員とも深く話しやすいこともあり、外部人材が現場の状態をヒアリングすることもあるそうです。

働く環境について整えていった結果、ユリーカは県内10社しかない「若者が働きやすく成長できる企業として国の認定を受けた証」となる「雇用・労働ユースエール認定企業」に選ばれています。

「最初はふわっとした課題を提示して、人材が実現したい姿を共有してもらいながら、課題への登り方を外部人材にも、ご提案いただくほうが、成功率は上がるかもしれません。これからの変化の激しい時代を生き抜く中で、自分たちも危機感を持って変わっていかなければいけない。」と青山さん。

外部人材の希望も聞きながら、外部人材が最大限活躍できるフィールドやプロジェクトを企業が一緒に探っていくというプロセスも必要です。



様々な人材の活躍の場を広げようとする気運が高まる塩尻市。塩尻を拠点とするMEGURUは今後も企業と地域をつなげる支援や、その後のフォロー、人材への教育なども担っていきます。

まずは、9月1日企業と人材をつなげる、兼業複業マッチングイベントを開催します。

詳細が決まりましたら、ご連絡させていただきます。


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